チネ・ラヴィータよ、さようなら
仙台駅東口側から5分もかからないところにある映画館が閉館してしまった。
私はまさかこんなに立地の良い映画館が閉まってしまうなんてつゆ程も思ってはいなかった。チネ・ラヴィータ公式X(旧twitter)での投稿で「閉館します」というお知らせに、スマホを落としそうになりながら「えっ…!?」と声を上げてしまった。ショックだった。
私が通う限り、客入りも少なくなかったと思うのだが、コロナ禍の影響や昨今の大規模な映画館に客脚が流れていったのだろうか、それは分からないし推測したってもう遅い。20年を期に契約満了から更新はしないということに、こんなに自分が衝撃を受けているなんて。最近の学びというわけではないけれど、「いつまでも、あると思うな親と金」のように「いつまでもあると思うな店と縁」です。今回の場合、店は館。
チネ・ラヴィータさんへは、2〜3ヶ月に一回程度に行っていました。映画通の人にとっては少なくて、遠のいている人にとっては頻繁な方かなと思います。他の映画館を合わせると、私はほぼ毎週映画館へ通っています。配信やレンタル、テレビなどでも映画を観たりしますが、やはり映画館での鑑賞は格別ですね。新作の映画上映情報をチェックするのは私の日課で日常です。
昨今チネ・ラヴィータさんで観た作品では、
とりあえずこのくらい。もっとたくさん見ているはずだけど、記録していたものや思い出せる範囲で。どれもが印象深くて、観れてよかったと思えた作品ばかり。最後の鑑賞作品はリリー・フランキーさん主演の「コットンテール」でした。
どれもが素晴らしい作品ばかりでした。
写真を撮っておいてよかった。もう通えなくなるのが、こんなにも悲しくて寂しいとは。
それでも、満たされた気持ちで映画館をあとにしたあの瞬間、絨毯の弾力、薄暗い館内へ続く扉、椅子の座り心地、いつもより近い天井、帰り際に見たチラシの欄列、上映後の人のさざめき、きっと私は、一生忘れない。
これからは、フォーム仙台さんで集約して上映し続けるそうです。自宅からは少し遠くなってしまいますが、またもっと行けばよかったと思うことがないように定期的に通わせていただきます。
チネ・ラヴィータさん、長い間上映お疲れ様でした。さようなら、そして素敵な思い出を本当に本当にありがとうございました。
2024年3月31日投稿 幻ノ月音