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シェフになりたいなら、海外に行きませんか?
今回は海外に行って働くことの楽しさを紹介します。
私はアメリカ、ヨーロッパ、バハマと約20年間シェフとしてプラプラ
廻ってきましたが、中でも大型店の場合はキッチンには日本人以外に
いろんな国の人が集まってひとつのチームを作ってやっています。
キッチンは人種がバラバラ。アジア系、ラテン系、白人、黒人と様々です。でそういう環境の中でなにが面白いかといえばずばりマカナイ(従食)です。毎日が各国の料理のオンパレードです。
日本の場合はどこにいってもほぼ同じような環境、同じような教育を受けて
育った人が集まってるので、似たような発想のものしか生まれてこない
ような気がします。 例えば信号はほぼ99%の人は守るといった感じ
しょうか。
ですが信号は守らない、仕事中(休憩時間中)にドラッグをやりまくるような
連中が料理をしだすと面白いものがうまれてくるんです。
もちろん職場内のルールは厳しいですよ。大声で怒鳴ったり、暴力を使えばすぐ首になりますから。
どのように伝えればいいのかわからないのですが、世界中の人のアイデアが職場を通して見たり、触れたり、学んだりすることができるわけです。
ある日、メキシカンのバスボーイ(皿を引いたり、テーブルをセッティング
をする人)が美味しそうに冷たいみそ汁を飲んでいたのですが、その中身は
アボカド、トマト、レッドオニオン、シラントロ―(パクチー)が入っていて最後にライムをしぼって飲んでいるんです。ちょっとテイスティングしたら
これがまたウマい!
こういったことが頻繁に出会えるんです。
日本にも冷汁といった冷やしたみそ汁みたいなものがありますよね?
たしか宮崎県かな? これ無茶苦茶おいしいですよね。私は毎年夏には
4-5日分作り置きして飲んでいます。
この冷汁、冷たいスープの代表格として世界で人気になるポテンシャルは
十分にあると考えています。
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ところで私が働いていたグループのひとつにモスクワ店があるのですが、
そこのシェフのアイデアで炙ったサーモンやトロの握り寿司の上にソテー
したフォアグラをのせ、からし酢味噌とウナギのたれにバルサミコ酢を
煮詰めたやつをかけチャイブや目葱などをトッピングしてサーブするのが
10年くらい前?ヨーロッパで流行っていました。
ですが健康に悪いのと人工的にフォアグラをつくるのに反対してる団体が
あるので今も人気があるかどうかわかりませんが。
でもこれ白人は超、超大好きです!
一人で5-10貫くらい食べるお客さんは当時はかなりいました。
もしみなさんのまわりに南米の友人や知人の方をお招きして寿司パーティーを企画されているのなら、一般的に醤油よりもポン酢を彼らは好みます。 醤油以外にポン酢を用意されると喜ばれること受け合いです。
メキシコ料理やペルー料理などは酢の物みたいなセビーチェ(魚介のマリネ)
レモン汁やライム汁をふんだんに使いますので醤油は彼らにとっては
ストロングなフレーバーになります。
実はバハマではコンクサラダが人気あります。 これもコンク貝と野菜に
レモン汁やフルーツを絞ってマリネします。これは絶品です。
まだまだあるのですが、次回の機会にご紹介させていただきます。
それではシェフになりたい人は世界の料理を日本から離れて楽しんでください。 グッドラック!!