笑顔と、自己嫌悪と、ライブハウスと
このライブに来ている人はみんなイマイチな日常を送っている
幸せなんだけどどこか満たされない
かく言う自分もそんな感じ
ガッツリ不幸せな人、は来てない気がする。
あくまで想像
そんなイマイチな日常を音の洪水とポジティブもしくはネガティブに寄り添ってくれる歌声が救ってくれる
高校時代にやってたバンドのボーカルに貸してもらったHawaiian6の「BEGINNINGS」
ここから僕のメロコア好きが始まった
メロコアというのはあまり明確な定義はないけど、自分の中の定義はアメリカのNOFXというバンドの高速でギターとベースとドラムのみのシンプルなパンクロックのことを指す(本当は起源はもっと前のようだ)
日本ではHi-STANDARDがパイオニアで、そこから続々とフォロワーが現れたと思う
僕はただ速いだけの雑なパンクロックは嫌いだ
なぜなら元々ポップスが好きであり、フォークソング的なシンガーソングライター的な歌重視の曲が好きだから
よって好きなメロコアバンドもそう言ったメロディが美しくて歌声が綺麗でコード進行やアレンジなんかも手を抜いていないバンドに限られる
雑というのはパワーコードばかりで楽器の音に深みがなかったり、流行りのアレンジやメロディをなぞっただけの著作権ギリ引っかからない曲を連発するFucxxinなバンドとも言えないバンドのこと
田舎には自分のバンドメンバーくらいしか好きな人がいなかったけど、大学に入って共通の好きなバンドの友達見つけたときは嬉しかったなあ
今住んでる福岡にHawaiian6に加えて青春を彩ったdustboxが来るっていうんだから行くしかない
あまりライブに行かない自分だけど、dustboxのボーカルSUGAがチケット余ってるって言ってたから即決だった
推しは推せる時に推せ
25年ほどコンスタントにやってくれてる人たちだけど、いつ活動休止になってもおかしくない
僕はライブハウスの音響があまり好きではない
うるさいから
音大きすぎひん?
CDよりライブの方がいいのは自明の事実だが、小ホールクラスにならないと僕の場合それが当てはまらないと思ってる
キャパ200人規模だと耳がキーンってしてうるさいが勝つ
バランスも立ち位置によって全然違うし、その規模でベストポジションなんて2〜3人くらいではないか
なんばHatch (キャパ1,700人)くらいだと十分にいい感じに聴ける
梅田シャングリラ(キャパ350人)だと少しうるさい
なかもずclub massive (キャパ150人)だとうるさすぎる
今回の福岡BEAT STATIONはキャパ400人なので微妙なラインであった。
仕事を早めに終わり、それでも最初のバンドに間に合わない時間だったけど、途中天神南駅のトイレで着替えてコインロッカーに荷物をぶち込んで会場へ
着て行ったTシャツも古くって2010年に京都のライブハウスに見に行った時に買ったやつ
古参ファンを演じたかったわけでなくただお金を落としていない良くないファン
ドリンク代を払う時に必ず聞かれる「どのバンド見に来られましたか?」がどっちか迷って、Hawaiian6のTシャツ着てるのに「dustbox」って言ってしまうメンヘラ仕草をしてしまった
Hawaiian6はもう中盤で盛り上がってた
今回のツアーのスプリットアルバムの曲やりつつ、僕が高校時代に借りたアルバムの曲もやってくれて充実した時間だった
大箱とはいかないとこなので音響が不安だったけどすごく心地よかった(音は大きかったが)
終盤に大学時代コピーした「I BELIEVE」をやってくれて人目も憚らず大声で歌った。この時まだ後ろの方にいたから周りの人ビビったと思う。
いつも熱いけど、印象的だったHATANOのMCより
ツアー何日目です、っていうのが嫌いなんだよ。一年は365日あるんじゃなくて、1日が365回あるもんなんだよ。明日じゃなくて今、幸せになれ。俺たちはお前らに幸せになってほしいんだ
★うろ覚え順不同セットリスト★
THE LIGHTNING
No Age
Ballad Of The Setting Sun
Eternal Wish, Twinkle Star
Star Falls On Our Hands Tonight
The Ocean
I BELIEVE
思ってたより良かったのがlocofrank
前述のボーカルから彼らのアルバムも借りて聞いてたので良く知ってたし、大学軽音時代の本拠地なかもずのスタジオを使ってたのでたまにいた
ただあんまり音楽自体はゴリゴリすぎるので好きにならず
dustboxは美メロで優しい音楽
Hawaiian6は芸術的で、激情的なのから優しい曲まで幅広い
曲もかっこよかったが、何が良かったってベースボーカル木下正行の笑顔
普段の生活では到底見ないような弾ける笑顔で演奏していて本当に楽しそうだった
勿論ショウマンである彼らなので、営業スマイルなのかもしれない
そんな疑り深い僕にさえ、心底楽しんでいるように思わせる笑顔だった
本当のことは嘘をつけないから、きっと本当に心底楽しんでいるんだろう
あんな風に笑えてないなって思った
あんな風に笑ってもいいんだよな
笑うために生きてるんだよな
幸せになってもいいよな
って前述のHATANOのMCも併せみて思った
★(ネットで見た)セットリスト★
Ephemeral Magic
Mountain range
Hate to lose
START
Returning
HOPE
Pack of mutts
if
CROSSOVER
See You
reason
Reborn
2006~2009らへんのメロコアシーンを通った人にしか伝わらないんだけど、転換の時のBGMでNOBの「This is a song for you」流れてきてクッソエモかった
「懐かしっ」って喧騒の中独り言ちた
最後はdustbox
もう大好きなので期待値高いから、想像を超える感動は無かったけどやっぱ良かった
幸せな空間だった
古参ファンいすぎて、その曲のノリを知っていないとできないみんなのノリみたいなのはある
好きなように楽しめばいいと思うけどね
自分の好きなstill believingが聴けた
同じ感じでずっと25年やってるのすごいな
また行きたい
★うろ覚え順不同セットリスト★
Riot
Contrast
Daybreak
Emotions
Still Believing
Here Comes A Miracle
Curse
Bitter Sweet
Tomorrow
To All My Friends
Just One Minutes
Neo Chavez 400
ライブに対する期待値はそこまでで(だから僕は普段あまりライブに行かない)、懐かしい曲聴けたら良いなくらいだったけど、人生変わるくらい気分が上がって
それは意外にも数日間持続した
嫌なことばかりの仕事の中でも、音楽が心の隙間を埋めてくれて、気持ちが一定ラインからは落ちなかった
自分が幸せになって良いんだ!と思えたから、仕事中も笑えるようになった
周りの人も助けてあげようって声をかける機会も増えた
自分なんか…って思う気持ちは独りよがりで、思ってるよりみんな自分のこと見てないし、思ってるより幸せを願ってくれているものだと思い込む
周りの人を幸せにするなら自分が幸せでいないとその余力は生み出せないからな
普段ライブに行かないのはなんでかってこういうこと覚えていられないから
記憶力良くないから
だからいつでも思い出せるように残しておく
ありがとうロコダスト6の9人
あなたたちに救われたよ