先回り損回避
損をしたくないという感情が強い。
そしてどうやら、驚くほど先回りで損を察知し、しかも本能的にそれを回避しようとするらしい。
例えば愛情面で言えば、
・好きな人に告白しても、フラれて傷つくかもしれないから告白しない
・まぁまぁ好きな人から告白されても、いつかは別れが来て傷つくかもしれないから、OKの返事をしない。
・どうせ自分のことを受け入れてくれる人なんていないから、下手に期待して現実を知って傷つく前に、初めから誰も信用しないし心から愛さない。
これらはいわゆる回避性愛着障害という分類になるのだろう。
損の理由(先ほどの例の"傷つくから"の部分)は、自分でも意識しないまま、理由も分からず何となくで行動を決定している場合もある。
ここから脱却するにはどうすればいいだろうか。
①損をすることを過剰に恐れないようにする
損をすることを恐れる慎重さは、人類が進化の中で獲得したスキルだ。慎重でなければ、人類は大自然に呑まれて絶滅していたかもしれない。
先回り損察知能力の高い人は、生存能力の高い人と言える。損を恐れないようにすることは、この能力の手札を一枚捨てることになる。もったいない(これも損回避か?)。
②損の定義を変える
損したかどうかを決めるのはいつも自分の心だ。
"損な気分になった"というのはもちろん自分の心が決めているし、実際に金銭的な損をしていても"勉強料"と捉える人もいる。
晴れて恋人同士になって、結果的に別れてしまっても、その間には辛い出来事もあれば自分の経験値になる出来事もあって、損はしていないと考えることはできる。今はそれを受け入れられなくても、同じ別れ方をした誰かの心の支えになれる日がくるかもしれない。
結果だけを捉えるのではなくて、色んな側面を見ることが重要そうだ。
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私はいつも、夜遅くまでゲームやスマホをだらだらやってしまう。深夜帯にしか出来ないプレイなどは無くて、朝起きてからやっても一緒だと、分かっているのにだ。
たまに、今日は早めに寝ようかなと思う日ももちろんある。しかし、何となくダラダラしているうちに、気付けばいつもの時間になっているのだ。
この理由を考えた。おそらく、先回り損回避が働いている。
日頃、2時3時までゲームやスマホをしている生活リズムの中で、ある日思い付きで急に早寝しようとしても、リズムと異なるので当然眠れない。
実際、たまには早く寝るかと決意して、23時から1時まで目を閉じて寝られずにいたことなどは結構ある。
すごく損した気分になった。だったら起きてればよかった、となった。
一度これを体験していると、またあの損を味わうのは嫌だなぁと、無意識に回避行動を取っているのかもしれない。
損の定義を変えることを試みる。
スマホ触りたいのを我慢して、寝る態勢に入ったのに、眠れず横になっていた時間を、無駄ではなかったと言えるロジックなど、あるのだろうか??
そ れ が 瞑 想 で す
お後が宜しいようで。