労働は楽しくないものか?
少し前のCM 覚えている方も多いでしょう。
「好きなことは仕事にしたくね~んだよ」
「かっけ~!」
ずっと違和感を持っていました。若者ってそう思ってるのかな?
とはいえ、好きなことなら、絶対的に幸せだ、というのもちょっと違う。
確かに、好きなことを仕事にしたら、内情が見えて嫌いになった、という話はよく聞く。でも好きでもない、関心も、思い入れもないとしたら、給料などの条件だけで会社を決めるということか? それも長続きしなそうだ。
好きな仕事なら、給料が激安でも幸せでいられるか?
・・・・程度による、と思います。
じゃあ、嫌いな仕事でも、給料が高かったら、幸せだと思えるか?
・・・それも違う・・・
やはり「好き」はモチベーションになるし、更に上に進むために学びたいという欲求にもなると思う。
そこで調べてみた。科学的な検証としては、ミシガン州立大学の調査結果から、短期的には「好き」を仕事にしている人のほうが幸福度が高い。ところが、長期になると「幸福度」「収入」「キャリアアップ」などすべてにおいて、変わってくる。
ただし「嫌いなことを仕事にする」のではない。
「仕事は、やっていくうちに好きになっていくものだ」というタイプだという。
これは「好き」と「嫌い」の2択ではないのです。つい私たちは、「好き」じゃないなら「嫌い」なのか、と思ってしまいますが、そうではなさそうです。
仕事に求めるものは、目先の楽しさだけではなく、歯を食いしばって我慢することでもない。
好きになるようにしていこうという「あいまいさ」に耐えられるかどうかが、肝心のようです。
「好きなことは仕事にしたくね~んだよ」
という言葉も、そう考えると、嫌々仕事をしてるわけじゃないのかも、と思えてきます。
いずれにしても、「仕事は好き」「仕事は楽しい」と思えることが、幸福度を高めることに変わりはない。
ただ、短期的な視点だけで決めるのではなく、長期的な視点で楽しめるものに ”自分が” できることを探していくことが最善なのでしょう。
与えられたままではなく、自ら”好き”に作っていく能動性があるかどうかで、キャリアも収入も幸福度も大きく変わってくる、ということなのですね。
しっくりきました。