妖狩りの侍と魔剣『斬妖丸』 : 「哀しみと復讐の鬼を斬る！」

我わが妻が死んだ…

我われが愛した妻は
我が子を身籠みごもったまま
母子共に身罷みまかった…

何故なぜだ…？
何故なにゆえに我が愛する者を奪う…

呪ってやるぞ！
人間の神よ！

貴様が我われが愛した
人である妻と子を
我より奪いし事
決して忘れはせん…

我等は人と結ばれては
いけないのか…？

人と幸せにはなれぬのか…？

よし…
決めたぞ…

今、この時より…
我ら鬼は貴様の創つくりし人間を
全て呪い
喰らってくれる

殺戮さつりくし…
喰らいつくしてやる

これが我われの復讐なり…

全て貴様のせいと知れっ！

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鬼よ…

貴様、何故なにゆえに人を喰くらう…

貴様の過去に
何があったのか知らぬが
人との共存は出来ぬのか…？

出来ぬと申すのならば
致し方あるまい…

いかなる理由わけがあろうとも
貴様の事
棄すててはおけぬ…

拙者が腰に帯おびし名刀
「斬妖丸ざんようまる」に血を吸われ
骸むくろと成り果てるが良かろう

貴様に喰われし人々の無念…

己おのが身で思い知れ！