妖狩りの侍と魔剣『斬妖丸』 : 「花満月の峠にて妖を退治する侍一人」
この峠に巣食いし
妖怪ども…
通る旅人を襲い
喰らうと聞く…
今宵の花満月に
我が腰の名刀「斬妖丸」を
抜き放ち…
貴様らの血を吸わし
刀の錆びにしてくれん…
さあ…
何匹でも
かかって来るが良い
来ぬのなら
こちらから行くぞ…
今宵の花満月を
貴様らの血で
紅に染めて見せん…
いざ、参る!
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ようやく
現れい出たか…
この峠に巣食いし妖よ
真円に輝く今宵の美しい
花満月の下…
拙者を
この峠に咲く地獄の華に
変えると申すのか…?
その方が
やるというのなら
拙者は一向に構わぬが…
我が腰に帯し
名刀「斬妖丸」に血を吸われ
峠に咲く美しい地獄の華と
なり果てるのは
うぬの方ぞ
この妖怪女郎めが…
正体を見せよ!
これまでに
この峠で命落とせし
旅人の恨みの程
己が身で思い知るが良い…
役人が見逃そうとも
拙者が容赦致さぬわ
妖よ、覚悟致せいっ!
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