陽だまりの中、君と…
自分の指先から流れる血を
僕に見せて君は
こう言った…
「これが愛と命の 色だよ」
でも、僕は…
「色だけじゃ満足出来ないよ」
そう答えると
薔薇の棘が傷つけた君の指を
そっと口に含んで
流れ出す赤い色をした
血の滴を啜り味わってみた
これが君の
愛と命の味なんだね
「もっと君を味わいたい…」
僕は陽だまりの中で
草を褥に君と横たわる
僕達は暖かい日差しの中
薔薇の花に囲まれ
やがてひとつになった
二人は汗を流しながら
互いの動きに合わせ
悦びの声を上げた
これが二人の
愛と命の脈動なんだ
「ああ、僕は君を離さない
決して…」
二人は陽だまりの中
いつしか抱き合ったまま…
心地よい眠りについた
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