ジェンカレでの学びから、自分のフィールドへ!一歩一歩進んでいる学生のストーリー
このnoteは、「ジェンカレ」を修了したゼミ生たちのプログラム中とその後の活躍を紹介するインタビュー企画。
それぞれが日々感じる違和感を出発点に、ジェンダー平等社会の実現に向けて歩み続けるゼミ生たちのストーリーを紹介します。
【Fumika.Iのプロフィール】
東京出身の22歳。神戸大学大学院国際協力研究科、博士前期課程1年。国際問題におけるジェンダーを基にした問題をいかに国際法の視点からアプローチできるのか。また、国際公法(国家間の国際法)においてジェンダーと交差する内容には広く関心があり、特に国際刑事法におけるジェンダー視点からの発展に関心がある。
Q1. なぜ、ジェンカレゼミ生になろうと思ったのかを教えてください
ジェンカレに入る前の自分の状態を正直に申し上げますと、ジェンダー問題について、知識や行動を少しずつ得ていたものの、限られた観点での課題意識をもっているだけで、具体的にどうすればいいのかがあまり見いだせていませんでした。
そのままではただ憂いているだけで何も変えられない、そんな状態はよくないとの思いを持っていたところ、ちょうどジェンカレ2期の募集が始まっていました。
自分と同じ、あるいは異なる観点の課題意識や、それらに実際に取り組む人々について知ることで、「自分の抱くジェンダー問題にふさわしい手段、その中での自分の立ち位置」を見出していけるのではないかと考え、応募させていただきました。
Q2. ゼミ生になって良かったと思うことを教えてください
まずは知識が深まったことです。独学などでは難しい、多様なジェンダー問題について、根幹から、また他の分野との関連から知ることができたのは受講を通して改めて貴重な機会だと思いました。また、予習や講義で生じた疑問についても、講師の方に対して質疑応答などを通して伺う中で、有識者の考えを知見として得られることは、ジェンダー問題以前に自分の思考そのものや、知識をどう次のステップにつなげていくかのアイデアをいただくにあたり、大変勉強になりました。
また、ゼミ生ならではの得られたものとして、数か月間学校のように同時に学ぶ人々という環境の存在がありました。そんな考えや遠慮はいらないとはわかっていても、否定されたり理解されなかったりすることへの恐怖などからか、なかなかジェンダーに関する問題は話しづらいと感じる人・場面があると思います。ジェンダー問題について話せる友人ができたこと、それを契機にこれまでの友人とも自分の関心として気兼ねなくジェンダー問題について話せるようになったことは私にとっては何よりも大きな変化でした。
自分の学びや考えをぶつけ合える環境は、総じてとても貴重なもので大変ありがたかったです。
Q3. 学びになった、興味深かった講義やプログラムを教えてください
どれも興味深い講義だったので、選ぶことが難しいです。
敢えてあげるとすれば、山口一男先生の「労働とジェンダー」の授業は普段自分が欠けていた視点からの課題認識を行えたものでした。
Q4. ジェンカレで作成したMAP(My Action Plan)について詳しく教えてください
”国際法におけるジェンダー視点の拡充からのジェンダー状況の改善”と題したMAPを作成しました。選んだ理由としては、正直なところ、「課題として捉えたことの中で一番続けたいと思えたから」です。
ジェンカレに参加させていただき、課題として認識する問題が増えたり、また認識した課題の原因がより複雑なものと気づくことができたことはとてもありがたいことでした。しかし、それと同時に、「では私はいったいどの立場で、何の課題を解決すべきなのか?」について非常に悩みました。解決すべきと思われる課題は正直世の中に山ほどあるなかで、問題に優劣をつけることは困難であり、また自分が取り組むことで解決できるかわからない根深い問題も多々あることを改めて認識しました。
限りある人生をどう使うべきかについて考え抜いた結果、自分の人生に密接にかかわる分野での行動なら、長期的でモチベーションを保ちながら行動できる、つまり自分の人生を一番有効に活用できる可能性が高いのではないかと考えました。
Q5. ジェンカレ終了後から現在までに取り組まれていること、取り組みたいと思っているアクションがあれば教えてください
今は修士1年としての学びやアウトプットを全力で行いながら、長期的にアクションが達成できるように全力を尽くしています。
Q6. あなたが思うジェンカレの魅力を教えてください
先にも述べましたが、ジェンカレならでは、ゼミ生ならではの学びがあるのではないかと思ったことがあります。一つの尺度ではなく多角的に学べる環境は滅多にないですし、実際にどういった行動を起こせばいいのかをプログラム内で考える機会をつくっていただけることや、ひとりではなくコミュニティの存在とともに思考・行動できる環境はジェンカレならではの魅力だなと思います。
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3期目ゼミ生・聴講生募集中
現在ジェンカレでは、「ゼミ生(申込締切:2024年8月18日23時59分まで)」「聴講生」を募集しており、講義の詳細、及び募集要項は下記リンクよりご覧いただけます。https://gencollege.org/
また、ご参加に際し、以下の日程で説明会を開催します。
【オンライン説明会】
・8月11日(日)10:00-11:00, 質疑応答11:00〜(退出可能)
・8月11日(日)20:00-21:00, 質疑応答21:00〜(退出可能)
説明会申込フォーム:https://forms.gle/mT9gcuPF2cARozb67
ジェンカレに参加する方法は2パターン!
■ゼミ生
・学ぶだけで終わりにせず、ジェンダー平等の実現に向けて一歩踏み出すことができる・講義だけでなく、合宿やメンタリング、じっくり深く学ぶためのゼミ生限定コンテンツなど、ジェンカレが提供するコンテンツを堪能できる
・対象年齢:15〜29歳
・その他:減免制度あり
・申込み:https://forms.gle/nANgrznrRMv9XiEu6(2024年8月18日(日)まで)
■聴講生
・ご自身の興味関心にあわせてお好きな講義(座学部分)を聴講できる
・年齢や居住場所に関係なく受講が可能です。
・カリキュラム:講義の一部(90分間)
・対象年齢:年齢制限なし
・申込み:https://gencourage2022.peatix.com/events (先着順のため、定員に達し次第終了)
特に30歳未満の方には、ゼミ生向けのカリキュラムが非常に充実しておりますので、ゼミ生をお勧めいたします!
ジェンダー平等の実現に向けて、共に学び、一歩踏み出しましょう!