ジェンカレで学んだ多様性とキャリアの視点
このnoteは、「ジェンカレ」を修了したゼミ生たちのプログラム中とその後の活躍を紹介するインタビュー企画。
それぞれが日々感じる違和感を出発点に、ジェンダー平等社会の実現に向けて歩み続けるゼミ生たちのストーリーを紹介します。
【しほのプロフィール】
北海道出身。会社員。女性とキャリアなどに関心がある。
Q1. なぜ、ジェンカレゼミ生になろうと思ったのかを教えてください。
以前所属していた企業で、上司からセクシャルハラスメントに該当する発言があり、業務環境に不安を感じたため、その上司の下での業務を辞退しました。しかし、その結果として受ける予定だった研修が受けられなくなり、ジェンダーに関する知識の必要性を強く感じました。情報収集をしている中でジェンカレを見つけ、ゼミ生に応募することにしました。正当な判断をしたつもりだったにも関わらず、不利な状況に置かれ、自分を責めてしまうこともありました。
Q2. ゼミ生になって良かったと思うことを教えてください。
当初は、組織の内部から環境を変える方法を模索していました。しかし、ゼミの講義を通じて、多様性の必要性や重要性を政治、組織論、文化、歴史の視点から学びました。その結果、私が感じていた問題は個人の問題ではなく、企業や社会全体の問題であることに気づきました。
自分一人では解決できないと感じていたモヤモヤも、社会全体の課題として捉えることが重要だと理解しました。これにより、組織の外から環境を変えようという前向きな姿勢を持つことができました。
Q3. 学びになった、興味深かった講義やプログラムを教えてください。
「日本のジェンダー平等政策と現状」の講義の中で、ジェンダーが国の政策の中でどんな立ち位置なのか、どのような政策が取られているのか学ぶことができたのは、自分が働きやすい企業を探すときに大変役立ちました。講義の中では、企業が女性活躍に取り組むことのメリットとして、取締役会における女性割合が高い企業ほど株価パフォーマンスは高いこと、女性活躍の状況が投資判断で重視されていることを学び、女性の働きやすさへの施策は、上場企業・スタートアップ企業どちらにおいてもメリットがあることがわかりました。
Q4. ジェンカレで作成したMAP(My Action Plan)について詳しく教えてください。なぜそのMAPにしたのかも教えてください。
「子育てがキャリアの選択に影響を与えない社会の実現」というテーマでMAPを作成しました。多くの女性がマミートラックによって、キャリアを中断するなど、子育てと女性のキャリアは切り離せない関係にあります。女性が育児をしながらキャリアを続けていくために、どのようなアクションができるかを考えました。
ここまで読んでくださった方は、女性が働きやすい組織環境に関連するMAPを作成すると思われたかもしれません。実は、ゼミ生と並行して転職活動を行い、女性のエンパワーメント原則(WEPs)に署名している企業へ転職したところ、転職先で働きやすい環境が整っていたため、関心が子育てとキャリアの両立に移りました。自分が能力を発揮できる環境で活躍していくことが、そうではない企業を変える外部からできるアクションだと思ったためです。
MAPでは、ライフステージが子育てフェーズに入る前から、パートナーと育児に関するコミュニケーションを積極的に取ることが重要であるという仮説を立てました。
Q5. ジェンカレ中に取り組んだアクション(トライしたこと)を教えてください。
保育園に訪問したり、お子さんのいる親御さんへのヒアリングを行い、どのようなコミュニケーションが最適か、また、予想される課題への対処法を検討しました。
Q6. ジェンカレ終了後から現在までに取り組まれていること、取り組みたいと思っているアクションがあれば教えてください。
MAPを作成する中で、ふうふだけで行う子育ての限界を感じることがありました。私とパートナーどちらの折り合いもつかないようなことが子育てを始める前から容易に予想されました。そうした問題は、行政の施策と結びつける必要があると感じ、子育てに力を入れている議員さんの発信や、シビルテックの分野をキャッチアップしています。
Q7. ジェンカレゼミ生になる前の自分、またはジェンカレ中の自分に声が届くとしたら、何を伝えるか教えてください。
ジェンカレに参加するまでは、ジェンダーの話題を誰かと話すことはほぼありませんでした。しかし、ジェンダーについて話すことが当たり前の環境に来て、毎週の講義後に少しずつ自分の周りにも話せるようになりました。今まで我慢して目を瞑っていたけど、本当は話せたら楽になることがたくさんあります。
Q8. あなたが思うジェンカレの魅力を教えてください。
アクションに関して、色々な人に壁打ちをさせてもらったり、アドバイスをいただける環境があります。実際に社会課題に取り組んでいる専門家からのフィードバックを得られることは、貴重な経験です。
3期目ゼミ生・聴講生募集中
現在ジェンカレでは、「ゼミ生(申込締切:2024年8月18日23時59分まで)」「聴講生」を募集しており、講義の詳細、及び募集要項は下記リンクよりご覧いただけます。https://gencollege.org/
また、ご参加に際し、以下の日程で説明会を開催します。
【オンライン説明会】
・8月11日(日)10:00-11:00, 質疑応答11:00〜(退出可能)
・8月11日(日)20:00-21:00, 質疑応答21:00〜(退出可能)
説明会申込フォーム:https://forms.gle/mT9gcuPF2cARozb67
ジェンカレに参加する方法は2パターン!
■ゼミ生
・学ぶだけで終わりにせず、ジェンダー平等の実現に向けて一歩踏み出すことができる
・講義だけでなく、合宿やメンタリング、じっくり深く学ぶためのゼミ生限定コンテンツなど、ジェンカレが提供するコンテンツを堪能できる
・対象年齢:15〜29歳
・その他:減免制度あり
・申込み:https://forms.gle/nANgrznrRMv9XiEu6
・応募締め切り:8月18日(日)23時59分まで
■聴講生
・ご自身の興味関心にあわせてお好きな講義(座学部分)を聴講できる
・年齢や居住場所に関係なく受講が可能です。
・カリキュラム:講義の一部(90分間)
・対象年齢:年齢制限なし
・申込み:https://gencourage2022.peatix.com/events (先着順のため、定員に達し次第終了)
特に30歳未満の方には、ゼミ生向けのカリキュラムが非常に充実しておりますので、ゼミ生をお勧めいたします!
ジェンダー平等の実現に向けて、共に学び、一歩踏み出しましょう!
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