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渓流や大小の滝を間近に感じながら紅葉ウォーキング〜滝川渓谷①(福島県矢祭町)

11月18日、福島県と茨城県の県境に位置する矢祭町の滝川渓谷の遊歩道を歩いてきました! 
前日に雨が降ったため、「落ちた葉っぱが濡れて足場が悪いかも? 滑ったらどうしよう?」など不安にかられながらも、早朝に三春町を出発。朝日に輝く風景を眺めながら、国道288号を走り、県境の町・矢祭町へ。

渓流と岩場が織りなす光景

やっぱり行ってよかった!
今回は時間の関係上、遊歩道の「八丁目」手前の「乾杯の滝」で引き返しましたが、それでも渓流と紅葉をしっかり満喫。

岩場をほとばしる渓流がつくりだす大小の滝、木立越しに差し込む木漏れ日、陽光を受けて輝く川面、ひらひらと舞い落ちる赤く色づいた木の葉…。目の前に広がるすばらしい眺めにワクワクしました。

滝川渓谷、本当におすすめです。特に渓流や滝を身近に感じたい方、ぜひ訪ねてみてください! 

遊歩道入り口付近の眺め

阿武隈山地の秘境と呼ばれる滝川渓谷とは?

八溝山を源流とし、福島県から茨城県へと流れる久慈川の一部にあたる滝川渓谷。福島県矢祭町に位置し、鬱蒼とした森林と野趣あふれる岩場の間を豊富な水が勢いよく流れ、合わせて48ともいわれる大小の滝をつくりだしています。

渓流沿いには、全長約3キロメートル・高低差約300メートルの起伏に富んだ遊歩道が整備され、県内屈指の森林浴や紅葉スポットとして知られます。

この渓谷の個人的オススメポイントは、明と暗の対比。
わたしは苔の息遣いまで聴こえてきそうな神秘的な森も、木漏れ日が渓流に降り注きキラキラ輝く眺めも、どちらも好きなのですが、その両方を楽しめる場所
でした。仕事だったら「変化に富んだ表情を見せてくれます」とか、書いちゃうところです(;^_^

公式サイトはコチラ↓
※12月4日~3月31日までの冬季閉鎖となるようです。

こちらのサイトもわかりやすかったです!

ほどほどのトレッキング気分が楽しめる遊歩道

渓流沿いには「福島の遊歩道50選」にも選ばれた遊歩道が整備されています。階段や木橋も設けられ、とても歩きやすい道でした。

また、滝の名称はもちろん、「現在遊歩道のどのへんにいるのか?」がわかるよう、各所に「◯丁目」と記した案内板が設置され、方向音痴のわたしは大変助かりました(というか、そもそも一本道なんですが(;^_^)

コースは上級者向けというほどハードではありませんが、鎖を伝って渡らないといけない足場の悪い箇所もあり、気軽に「初心者にもオススメのハイキングコース♪」と言えない感じがしました。

「ラクなハイキングコースには飽きたけど、上級者向けはちょっと…」という方や、「そこそこのトレッキング気分を味わいながら自然を楽しみたい」という方向けかも?

また、今回は8時頃には登山に入り、10時頃には下山しましたが、10時を過ぎると観光客が増えてきます。団体の方も多かったので、ゆっくりと渓流や滝を楽しみたい方、滝を撮影したい方には、早朝のおでかけがおすすめです。

●靴について〜足元滑ります!サンダルやヒールのある靴は危険!
前述したように整備が行き届いた遊歩道ですが(町の人や地元の方が整備されていると思われ……感謝感謝です)、全体的に岩場が多く、足元が不安定な場所も。五合目と六合目の間には鎖場もあります。

また、今回のような雨の翌日は足元が滑りやすいため、スニーカーではなく、トレッキングシューズがおすすめ。そこまでいかずともアウトドア用の靴がベター。サンダルやヒールのある靴NG! 

こんな感じの場所も多いです。あと落葉が水を含んで滑りやすかったです

また、なにかと便利なトレッキングポールですが、鎖を伝わないと進めない鎖場では、リュックなどに収納しましょう。鎖場前にあずまやがあるので、そこでの準備がおすすめ。カメラも同様かも。

※ガイドマップをダウンロードできます。https://www.town.yamatsuri.fukushima.jp/data/doc/1454469716_doc_7_0.pdf

●アクセスと駐車場
〈アクセス〉
鉄道利用の場合
JR水郡線東舘駅下車

駅から遊歩道入り口までは歩けない距離ではありませんが、バスかタクシー利用がおすすめ。最寄りのバス停は千本平(平日のみ)
車利用の場合
常磐線高萩ICから約1時間
東北自動車道白河or矢吹IC下車で1時間

〈駐車場〉
第一駐車場(遊歩道入り口)…60台
第二駐車場(山頂)…台数不明ですが、舗装され整備が行き届いています。広さも十分。

あ、この記事を作成するにあたり、検索していたら、下記のような注意喚起が出てきました。自然の生き物に注意です! いろいろ出るようです(;^_^

※渓谷内には自然の生き物「蜂類(スズメバチ類、猛暑の時は特に活動が活発になります)ヘビ類、ヤブ蚊、メジロアブ」も生息しておりますので、長袖、長ズボン、帽子、防虫スプレーなどで防護してからハイキングをお楽しみ下さい。

鬱蒼と茂る樹木の中、苔むした岩場をほとばしる凄烈な流れ

滝の写真もたくさん撮影しました!
前述したように遊歩道沿いには、滝の名称を記した案内板や、今遊歩道のどのへんを歩いているのか把握しやすいよう、「○丁目」と記した案内板も立てられ、とてもわかりやすいのですが、帰ってきてから写真を見たら、どの写真がどの滝の写真なのか、イマイチ分からず(;^_^

紅葉は見頃を過ぎていたかも…?

そんなワケで、「コースのご紹介」というよりは「当日撮影したお気に入りの写真を並べた」感じの記事になっております。滝の名称は「たぶん間違いない!」と思うものは掲載しましたが、間違った情報を掲載するよりは、滝の写真のみ掲載したほうがいいかなーと思い、そのへんは曖昧にしておりますm(_ _)m

そんなことはともかく、第一駐車場に車を停め、遊歩道入り口へ。地域の方か役場の方でしょうか、コース概要を記したチラシをもらい、イザ渓流へ。

あ、駐車場の写真を撮影し忘れましたm(_ _)m

しばらく進むと、こんな光景が広がっていました。

まっすぐな杉木立(と思われます)越しに光が差し込み、浅瀬を流れる渓流に木漏れ日を投げかけます。

岩場を流れ落ちる渓流の音、鳥の声や風が木々をすり抜ける音が周囲に響き、森林独特のさわやかで心地よい空気が流れていきます。

ワクワク♪しながら前進!  やっぱり来てよかったーと思う瞬間です。

落葉と苔むした岩、まっすぐな杉木立。

遊歩道に差す影も神秘的。

木立の中にあった大きな岩。森林の中だけでなく、渓流沿いにも「奇岩」と呼ぶにふさわしい岩がゴロゴロしていました。

「モミジの森」を抜け、橋を渡った場所に鎮座する滝川神社。

水の神をお祀りしているのかと思いきや、案内板の社記によりますと、ご祭神は火産霊神(ほむすびのかみ)、興津彦神(おきつひこのかみ)、興津姫神(おきつひめのかみ)の三柱。火の神と竈の神だそう。

「俗に「おかまさま」「くどがみさま」と崇められているそうですが、竈の神がなぜ滝川渓谷に?と思いつつ、静かに参拝。

滝川神社を後に渓谷沿いを歩きます。しばらくはゴツゴツした岩場の連続。

下記は一丁目の「おぼろ滝」か二丁目の「鋸歯の滝」(どっちだろ?)

遊歩道は、滝の名前の案内板だけでなく、滝の近くで安全に撮影できるよう配慮されているような気がしました。

整備された遊歩道が続きますが、なかには急な坂道もあり。

二丁目付近の滝……だから、これが「鋸歯の滝」なのか? 名称はともかく、緑と岩場、白い滝の対比が美しい。

二丁目の案内板。

ずっと渓流の流れる音、勢いよく落ちる飛瀑の音を耳にしながら、三丁目付近へ。目の前の風景もあいまって、心が洗われるようでした。

鬱蒼とした森を歩くときは、なんとなく、こちらも静かに、物音を立てないように歩いたりしてしまいますが……

鬱蒼とした森を抜けて、こんな光景を見ると、思わず笑顔も!

午前中のパワーのある日差しが木立越しに差し込みます。さっきまでの薄暗さが嘘のよう。この表情の変化もいい感じです。

自然の手で組まれたのでしょうか? それとも人の手で組まれたのでしょうか? ゴツゴツした岩を流れる渓流と、そこにかかる木橋。白く砕け、音とマイナスイオンを撒き散らす久慈川の流れ。

危険なのは「自然の生き物」だけじゃなかった!

三丁目目付近? 岩の上を進みます。雨を含んだ落葉注意!

アニメ『もののけ姫』を思わせる風景が広がります。

木橋を渡り…

苔むした巨岩が連なる道を進みます。

四丁目のあずまや。この後、鎖場へと向かうため、ここで一休み。トレッキングポールをリュックの中へ。
※訂正:鎖場があるのは、五丁目と六丁目の間でしたm(_ _)m あずまやは五丁目付近にもあります。

木立越しに見える四丁目付近の「見返りの滝」。
その名称通り、思わず振り返って眺めてしまいました。あやうく見逃すところでした(;^_^

ここまでは比較的鬱蒼とした樹木の中を進んできましたが、このあたりから空が見える明るさに満ちた光景が続きます。渓流に差し込む日差しが美しい。

木立からあふれる光。渓流や岩場に差す木立の影。

渓流の音に合わせ、キラキラ光る川面。

滝川渓谷②に続きます。

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まひろ@自然の循環の中で生きる
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