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#065:え?クルマエビってエビじゃないの!?

こんちゃす、G組飼育係です。

今回は久方ぶりに水産系の記事を書いていきますので、みなさんよろしくお願いします。


早速本題に入っていきましょう。

皆さんクルマエビって知ってますよね?
そう、あのなかなか食べることのできない高級な食品です。

そんくらい知ってるわ、バカにすんじゃねえ!
と、いつも通り皆さんを憤慨させたところで、もう一個質問です。

皆さんクルマエビってなんの仲間か知ってますか?

そりゃもちろんイセエビとかアマエビだろ?
はいブッブー!違いまーす!

…。

失礼、私としたことが少し調子に乗りました。

では改めまして正解は何かというと、クルマエビはクルマエビの仲間なのです。

意味不明?
今から解説しますのでもう少し読み進めていってくださいね。


そもそもクルマエビやイセエビ、ホッコクアカエビ(アマエビ)は、全て十脚目というグループに属しています。
十脚目とは、エビヤドカリカニなどが含まれるグループです。
そして十脚目はそこから根鰓亜目抱卵亜目に別れます。

さてここでクルマエビは根鰓亜目に属しますが、イセエビやホッコクアカエビは抱卵亜目に属するのです。

なんと亜目の時点でクルマエビは他のエビと分かれてしまうのです。

さらに言えば、この抱卵亜目にはエビだけでなくカニヤドカリも含まれます。
つまりイセエビとクルマエビよりも、イセエビとヤドカリの方が近い仲間だと言うことなのです!

まとめるとこんな感じですね。
十脚目
 抱卵亜目
  ヤドカリ、カニ、イセエビetc…
 根鰓亜目
(別名クルマエビ亜目)
  クルマエビ

他に根鰓亜目に含まれる生き物としては、駿河湾で有名なサクラエビや、クルマエビのお仲間のブラックタイガー(ウシエビ)、バナメイエビなどがいます。

画像1

これはかなり昔の図鑑ですが、左上に解説だけ出てるテッポウエビ抱卵亜目であり、それ以外のエビ(っぽい別の生き物)は全て根鰓亜目です。
なぜか同じ仲間として扱われていますが、これが分類改変以前の図鑑なのか、子供向けだからてきとうな作りなのかは不明です。

正直これは分類上のお話であり、実際見た目食材としての差異はなかなかわかりません。
なので普段生活している上ではなんの意味も持たない違いですが、実はエビとは違う分類だったということに驚きですね!


以上ここまで付き合ってくださりありがとうございました。
抱卵亜目と根鰓亜目の違いやそれ以下の分類については、需要があればまた別の機会に…。


〈追記〉

2022/4/27

正式にはエビとは、十脚目のうちの、カニやヤドカリの以外の全ての生物の総称となります。

そのため、クルマエビは「エビ」です
ただし、より細かなグループで見た場合、イセエビなどとは違う分類であるという事が伝えたかったのです。

側系統」という専門用語で表すことができるこの分類関係ですが、これ以上は難しいのでわかりましぇん。

わかりにくい記事となってしまったことをお詫び申し上げます。

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