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【楽曲感想文】LUNA SEA「Dejavu」

こんばんは!
未来・過去・今人々のドラマシナリオはいつもDejavu。小栗義樹です!

本日は楽曲感想文を書かせて頂きます!僕の好きな曲・聴いていた曲を題材に感想文を書いていく試みです。感想文を通して、題材にした音楽を聞くきっかけになればいいなと思っております。

本日の題材はコチラ
LUNA SEA「Dejavu」
です。

9月~10月にかけて、2025年2月に行われる黒夢のワンマンライブに向けて題材を黒夢周りに絞ってきましたが、今月からはLUNA SEAとGLAYに照準を合わせて楽曲感想文を書かせて頂きます。こちらも来年2月に対バンライブが予定されています。いずれも僕が音楽を始めるきっかけをくれた2組です。ライブ前に楽曲を振り返り、テンションを上げていこうと思います。

そんなLUNA SEA・GLAY月間の一発目は「Dejavu」です。

LUNA SEAのメジャーデビューアルバム「IMAGE」の一発目に収録されている楽曲(厳密にいえば1曲目はCALL FOR LOVEというイントロですが、歌入りとしてはDejavuが1曲目となります)で、LUNA SEAを語るうえで避けては通れないLUNA SEAのテーマ曲のような楽曲だと個人的には思っています。

ある意味、序盤も序盤にこれだけ力を持った曲を作ってしまったことで、LUNA SEAというバンドは才能承認や名声と引き換えに運命を決められてしまったのではないかと思えてなりません。

少しネガティブな言い方をすれば、この曲の呪いからずっと抜け出すことが出来ない。悪魔的な魅力がDejavuには備わっていると思うのです。

LUNA SEAとの出会いについては、以前「TRUE BLUE」という曲を題材にした感想文内で書いたので、ここでは割愛させて頂きます。

黒夢のピストルの感想文の中でも書きましたが、アーティストの全体像を漠然と把握する方法として、ポイントとなるいくつかの曲を抑えるのが効果的であるという話をしました。

LUNA SEAにおけるキーとなる曲は「Dejavu」「BELIEVE」「ROSIER」「END OF SORROW」「STORM」「TONIGHT」「WISH」かなと思います。この順番で聴いてもらえれば間違いないです。

再結成後の新曲は省略しています。「Limit」なんかは最強の1曲だと思いますが、別枠として捉えるのがおすすめです。

DejavuとWISHは共に「IMAGE」「PERIOD」というアルバムの中で再録までされている楽曲ですが、ライブのセトリを考慮すると必然的にこの順番になると思います。

LUNA SEAというロックバンドは、幻想の世界からこの現実世界にやってきた音楽集団だと僕は思っています。14歳の僕が13年前のLUNA SEAの曲を聞いて新しいと思ったのは、現実の僕が生きている時間を経由していない音楽だと感じることが出来たからでしょう。

それを可能にしているのは、LUNA SEAというバンドがとにかく時間など概念に対して徹底的に意識して向き合っているからだと思うのです。LUNA SEAの楽曲には神話や近代文学、時間や空間などが題材として使用されています。それこそ最初のアルバムでは神話表現がベースになっているし、次のIMAGEでは時間や空間、創造、愛などがテーマのベースになっています。これらは決して古くならない、歴史を作るだけの強度を持った創作物です。

Dejavuという曲も、こうしたテーマを基に制作されている曲だと思います。中でも、この曲は時間の連なりを輪廻として捉え、そこから抜け出すことは出来ないと言っています。だからこそ、付け入る隙のない、つっこむ事のできない完成作品となっていて、この完璧な構成に多くの人が魅了されたわけです。

それは、破壊と創造を繰り返しながら様々な伝説を作り出してきたLUNA SEAというバンドがずっと超えることのできない原点にして頂点的な作品であると言えると思います。彼らは、どれだけ新しい音楽・新しい活動を提示してもDejavu的シナリオから抜け出せないという事を一番理解してしまっているわけです。それこそが、後の終幕につながるのではないかと僕は思うのです。

つまり、この曲こそがLUNA SEAというバンドのすべてを表していると言えるのではないかと僕は思っています。

彼らの活動をこの曲を軸にしてみてみると、それは少し悲劇的でもあるのです。もちろん、その後に訪れる再結成や活動再開の美しさも、この曲のおかげでより一層際立っているわけで、一貫してこれらの活動が色濃く見えるのはDejavuのおかげでもあるのですが。

いずれにせよ、活動の原点でこんな完璧な音楽を作ってしまう才能は凄まじいなと思います。この先、こんなすごい曲でデビューを飾るアーティストはいるのでしょうか?

80年代以降、ロックは思想ではなくカルチャーを優先するようになりました。僕はその流れに対してとても肯定的だったりします。しかしLUNA SEAの楽曲には、カルチャー的な要素を多分に含みながらもそこにはちゃんと哲学的な部分もあるのです。しかも、本来ロックに内包されていた思想部分さえもきちんとアップデートされている。

リリースから30年以上が経過した今でも全く色褪せることのない最高峰の1曲として君臨している数少ない名曲だと思います。

現代の音楽に慣れている人からするとその構成に驚くかもしれませんが、中毒性のある曲なのでだんだんと離れられなくなるのではないでしょうか?

配信プラットフォームなどでいつでも聞けますので、ぜひ聴いてみてほしいです。

というわけで、本日はこの辺で失礼いたします。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
また明日の記事でお会いしましょう!





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