興味はあるけど何から読んだらいいか分からない!初心者におすすめ歌集4選
こんにちは、しらないです。
皆さん短歌は好きですか?短歌ブームと呼ばれる昨今、SNSではもちろん広告やポスターでも短歌が使われて、みなさんも見かける機会が多いと思います。そんな中、興味はあるけど何から読んだらいいか分からない!という方も多いのではないでしょうか。そんな貴方に、初心者におすすめの歌集を4冊紹介します。
えーえんとくちから 笹井宏之
わずか26歳で死去されたにも関わらず短歌界に激震を走らせ伝説となった笹井宏之の作品集です。歌集には珍しく文庫版が出ているのでお手軽な値段で入手できます。透明度が高く瑞々しい、それでいてどこか夢見心地な歌が収録されています。初めての歌集にうってつけです。
花は泡、そこにいたって会いたいよ 初谷むい
現代短歌の最前線を走る初谷むいさんの第一歌集です。大学在学中に出版されわずか二週間で重版になり短歌界で話題を呼びました。独特の柔らかく繊細な感性でふとした日常をキャッチ―なリズムで切り取ります。かわいらしくどこか強さのあるような恋愛詩を読みたい方にとてもおすすめです。
水上バス浅草行き 岡本真帆
「ほんとうにわたしでいいの?ずぼらだし,傘もこんなにたくさんあるし」という歌がxで大バズりをしたことで知られる岡本真帆さんの第一歌集です。ほんとうにわたしでいいの?の歌は見たことある人も多いのではないでしょうか。普遍的な喜びを柔らかい語彙で読者に教えてくれるような歌がたくさん収録されていて、心の拠り所でいてくれる歌集です。
世界で一番すばらしい俺 工藤吉生
2018年短歌研究新人賞を受賞した歌集で、歌集には珍しく映画化もされています。作者の工藤吉生さんは実はxの現代短歌botの中の人でもあるんです。見たことある人も多いのではないでしょうか。人間の複雑な葛藤や無力感、絶望感を生々しいほどに描写されている歌集です。物語形式で描かれているのでとても読みやすく、初めての歌集にとてもお勧めですよ。
番外篇 アンソロジー
歌集の他にもアンソロジーという複数の歌人の歌が一冊で読める本があります。普通の歌集に比べて少し値段は張りますが、様々な歌人の歌が読めるので、最初にアンソロジーを買ってみて気に入った歌人の歌集を買う、という楽しみ方も良いかもしれません。歌の解説が添えられていることも多いので初心者の方にはお勧めです。
おわりに
いかがでしたか?今xやnoteをはじめ、短歌賞や短歌サークルも勢いがあります。この機会に是非短歌に触れてみてください。