「純ジャパ・英語力ゼロ」から「イギリス大学院で修士号取得」までの道のり
「田舎育ち英語力ゼロ」からイギリスで修士号を取得し、国際結婚を経て、英語に囲まれて暮らすようになるまでの道のりをここに記します。
私自身、英語学習においてたくさん寄り道し、3度の留学を得てやっとここまで英語を話せるようになりました。
この体験談が少しでも、
という方々へのエール・参考になればと思います。
公立高校+塾で英語学習も、センター試験惨敗
小中学校で教わる基礎的な英単語・文法は何となくクリアし、高校へ進学したつもりでした。しかし、高校の英語クラスで教わる「複雑な英文法」「終わりのない英単語」「時間に追われて読むリーディング」「味気ない内容のリスニング」によりパニックに陥った私は、英語に対する苦手意識を持つようになりました。
覚えたらすぐにテストの点数に繋がる他の教科に比べて、英語の学習には終わりが無いように感じられ、どんどん後回しになっていき、結果、センター試験の正答率は6割ほどでした。
大学2年、交換留学のために英語学習を始める
やっと英語学習から解放されたと感じた大学1年の頃は、バイトとサークルに明け暮れ、青春を謳歌していましたが、大学2年になる頃「このまま学生生活を終えていいのか」とふと考え始めました。そんなとき、通っていた大学の「同額の学費で留年せずに海外の提携大学に1年間交換留学できる」という制度を知り、挑戦してみることにしました。
交換留学への出願には、TOEFL(アメリカ英語)またはIELTS(イギリス英語)という英語テストでスコアを取る必要があります。パソコンで受けるTOEFLに比べ、ペーパーテストのIELTSの方が自分に合っていたので、IELTSでスコア獲得を目指すことに決めました。
大学3年秋から交換留学するためには、大学2年の秋までにスコアを獲得しなければなりません。IELTSの勉強を始めたばかりのスコアは4.0。交換留学のチャンスを獲得するには半年でスコア6.0まで上げる必要があったので、以下の方法で猛勉強を始めました。
残念ながら、締め切りまでに目標のIELTS6.0には届かなかったので、すでに取得していたスコア5.5で受け入れてもらえる学部留学先を探し、認定大学留学としてアメリカ・オレゴン州立大学に行くことになりました。
IELTS受験料一回につき25,000円×3回、エージェントに支払った料金30,000円ほど、これら合わせてIELTS関連の出費は10万円超でした。
アメリカへ認定大学留学
3学期にわたるオレゴン州立大学留学は、1学期目が語学クラス、2・3学期目が学部の授業というスケジュールでした。
語学クラスには色々な国籍の先生や留学生がいて、英語も比較的ゆっくり聞き取りやすく話されていたので、渡米後いきなりネイティブレベルの英語で授業を受けるより、英語に慣れることができ、友達もできやすかったです。
学内の寮でルームメイトと部屋をシェアして暮らしていたのですが、寮のラウンジで出会ったアメリカ人の男の子と付き合い始めてから英会話力が伸び始めました。
語学クラスのテストをパスし、学部の授業を受け始めてからはさらに忙しくなり、24時間空いている学内の図書館にこもり勉強しました。同じ授業を受けている生徒が集まりテストに備えて一緒に勉強するスタディグループのメンバーに助けてもらいながら、なんとか単位を取得しました。
英語を使わない日々(日本での就職・スペイン語圏での生活)
留学を通して英会話の上達は感じられたものの、日本で2年間、英語をほとんど使わない仕事に就き、英語力は衰えていきました。
その後、青年海外協力隊としてスペイン語圏で2年間暮らしたことで英語力はさらに失われました。
フィリピンでIELTS合宿
イギリス大学院への受験を決め、フィリピン・バギオにあるIELTS対策専門の語学学校(CNSⅡ)で1ヶ月間対策することにしました。
渡航前に支払った金額は、3人部屋+授業料+食費+空港ピックアップ+航空券(自分で手配)など計20万円。現地に着いてから支払った金額はSSP(特別就学許可証)+教材費など計2万円。
マニラ空港に深夜につき、空港で同時間帯に集合した生徒と共にピックアップ職員に誘導されバス停留所へ。6時間ほどかけてバギオまで移動し、朝に語学学校に着きました(バスの中はクーラーが効きすぎていて極寒でした)。翌日学校職員によるオリエンテーションと近隣の案内がありました。
朝から晩まで授業や演習テスト、自習のスケジュールが組まれ、外出できる時間も決まっていました。しかし、「IELTS6.5という目標に向かって頑張る1ヶ月という限られた時間だったこと」、「自分と同じように頑張っている生徒が周りにいたこと」、「指示されたことをやれば点数が上がるという安心感があったこと」から、精神的に追い込まれることはありませんでした。
休日は気分転換にマッサージに行ったりしました。多くの生徒は高校卒業直後の、海外の大学に行くためにIELTSのスコアが必要な人たちでした。韓国経営者の語学学校ということで、食事は韓国風でした。入学当初のIELTSスコアは5.0でしたが、1ヶ月で6.5まで伸びました。
イギリス大学院へ
イギリス・サセックス大学院への進学を決め、応募はbeoという留学エージェントを通して行いました。2万円のデポジットを払い、受験プロセスのサポートを受け、合格すると2万円が返金されるというシステムでした。
私は学期が始まる直前に渡英したのですが、それ以前に渡英し、「プレセッショナル」というIELTSのスコアを満たしていない留学生用の英語講習を受けている人もいました。
大学院在学中に今の夫と出会い、卒業後もそのままイギリスに住み続けており、現在はプライベートも仕事も英語で話しています。
まとめ
語学を身に付けるセンスは人それぞれですが、私の場合、時間とお金をかけて、やっと現在の英語力にまで達しました。
今でも間違った文法で話してしまうこともあれば、分からない単語に出くわすことも沢山あります。会話をくみ取り、話すことはできても、ネイティブ並みに英語を話せるようになる日は一生こない気がします。
それでも、英語を今のレベルまで習得したことで、様々な国籍の人と話せるようになり、世界が広がり、人生がより豊かになったと感じています。
英語ネイティブを相手に委縮してしまうこともありますが、「英語しか話せない人も世の中にたくさんいる中、第二言語として英語を習得しようと頑張っている私、すごくない?」というくらいの強気で、下手な英語でも堂々と話していくと上達も早いです。
最後に、日本で英語学習を本格的に始めてから、私が常に心掛けていたことをご紹介します。
「日ごろから英語にふれる」
これに尽きます。
負担になってしまっては、続きません。映画やポッドキャストを英語にしてみたり、オンライン英会話で毎日30分話したり、FacebookやInstagramで英語のニュースをフォローしたり、好きな海外芸能人のユーチューブを見たり、洋楽を聴いたり..「楽しく少しずつ」がコツです。
ちなみに私のおススメは、ネットフリックスで洋画を見ること(英語字幕つき)、格安オンライン英会話(レアジョブなど)を毎日することです。
以上、英語上達を目指す方々の参考になれば幸いです。
これからもお互いに英語学習がんばりましょう。