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石見銀山ライブラリーへ行ってきました

昨日はお友だちが運転する車でドライブがてら、島根県大田市にある世界遺産の石見銀山へ行ってきました。


大森銀山(おおもりぎんざん)は、島根県大田市大森町に位置し、かつて繁栄を極めた銀鉱山です。16世紀から17世紀にかけて日本を代表する銀の産地として知られ、特に戦国時代から江戸時代初期にかけて多くの銀が採掘されました。大森銀山はその生産量で世界的にも注目を集め、ヨーロッパの経済にも影響を与えたとされています。
1600年頃には、年間38トンもの銀が採掘され、日本全体の銀の生産量の約30%を占めていたといわれています。その後、明治時代以降は銀の産出量が減少し、閉山に至りましたが、その歴史的価値は高く評価されています。
また、大森銀山周辺には鉱山町として栄えた歴史的な町並みが残り、石見銀山遺跡として2007年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。観光地としても人気があり、当時の鉱山の技術や文化を知ることができる貴重な場所となっています。


以前、読書会で主催者のKさんに「素敵な場所があるのよ」と教えていただいていた施設『石見銀山まちを楽しくするライブラリー』へ是非行ってみたいと思っていました。
地元企業の中村ブレイスが、島根県立大学と連携したプロジェクトの一環で、空き家となっていた「旧松原邸」を買い取り改装したそうで、地域住民はもちろん、観光客も気軽に訪れて本に親しむ場として提供されています。
「本と出会い、人と出会い、地域と出会う」をコンセプトに、島根県立大学サテライトキャンパスとして、主に島根県立大学の学生さんたちが運営にあたっていました。


施設内にはカフェもあり、置いてある本は貸し出しや販売はしていませんが、施設内では自由に読むことが出来るということでした。
店内に入って一番最初に目に入るのが行燈型の大きな本棚です。

「行燈の間」

本棚には「人生に影響を与えた本」というテーマで選書された300冊以上の本が並びます。これらはすべて、著名人や地域で活躍する方々に選書を依頼して、集められたもの。
オリンピック選手や大手企業のCEOや芸能人と多岐にわたり、興味をそそられるものでした。誰もが知っている有名人が影響を受けた本とは、いったいどんな内容の本なのか?
時間があったらじっくり手に取って読んでみたい本ばかりです。
この行燈の間は畳敷きの部屋になっていて、座ったり寝転がったり、大人も子どもたちも自由に読書を楽しんでいました。

そして入口右側にあるのが『えほんのどうくつ』

絵本好きの私にはよだれが出そうな『えほんのどうくつ』という、200冊以上もの絵本が展示してある部屋。石見銀山の坑道をイメージして作られたアーチ状の本棚に、わざと部屋の中を薄暗く演出してあります。子どもたちはおっかなびっくりで部屋の中に入り、好きな絵本を選んで好きな場所で読むことが出来ます。
懐かしい絵本が沢山ありました。


施設内にはカフェもあり、私たちはプリンとあんみつを頂きました。

「カフェスペース」 HPより

親子連れには嬉しい畳敷きのファミリールームや芝生の庭。
水遊びが出来るくるぶしくらいの浅いプールが中庭にあり、この日も設置されている手押しポンプの井戸を使って子どもたちが遊んでいました。
気温27度の残暑の中、子ども連れの観光客には嬉しい憩いの場になっていました。
これらのスペースは全て無料で利用できます。
(※ワーキングスペースやラウンジは有料)

石見銀山は町全体が世界遺産になっていて、江戸後期から明治までの時代を彷彿させる街並みが再現されています。
ライブラリーを堪能した後は、山に囲まれた町の中を散歩しました。

銀細工のアクセサリー店や雑貨店、手作りパン屋さんなど立ち寄りながら散策しました。


仔猫が2匹。人慣れしているのでしょうか?逃げません。

我家からは車で1時間くらいの場所にある石見銀山ですが、こんな素敵な施設があるので、また一人でゆっくり訪れたいと思いました。

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