私が最近読んだ本@読書の日々
仕事している以外の時間は、なるべく自宅に籠って創作の為に使うことにしています。
でも語彙力と表現力が乏しく、早い段階で行き詰まってしまいました。
これでは作品作りには程遠い。
自分に足りないものを補うべく、最近は読書三昧の日々を送っています。
読書といえば聞こえがいいですが、小説はもちろん、エッセイや漫画など、節操のないレパートリーで自慢できるものではないのですけど💦
最近読んだ本。
里中満知子:著
『漫画を描く』凛としたヒロインは美しい
これは日経新聞で連載されていた「私の履歴書」が書籍になって刊行された本のようで、里中先生の自叙伝となっています。
まだ女性漫画家が珍しかった時代、高校生で女流漫画家としてデビューし、少女漫画の地位を確立していった里中先生の孤軍奮闘ぶりがうかがえる内容となっています。
私の子どもの頃でさえ、漫画を読むことへの偏見といったら、今では考えられないほどでした。
だって「漫画なんて読んでいるとバカになる」と、本気で叱られていた時代です。今では日本文化の代表になっていて、マンガから派生したアニメやゲームも海外で大人気です。
そして里中先生の集大成ともいえる作品。
『天上の虹』持統天皇物語
文庫本サイズ全11巻を大人買い。
文庫サイズなので、老眼の私には辛いのですが、頑張って読み進めております。今更ですが、IPadでデータ購入すれば良かったと後悔しております。
最近の本では
『ナースの卯月に視えるもの』秋谷りんこ:著
これはとても読み易かったです。
note界隈で評判になっていたので「どれどれ」と興味本位で購入した本でしたが、視えるものの意味や、主人公卯月の心情など、心動かされながらも共感できる内容で、読後はなぜか自分に優しくできる自信が身についているような気がしていました。そして改めて看護の仕事の大変さに、世の中の医療に携わる人達への感謝の念が膨らんでいました。
再び漫画に目線が行き、
『烏は主を選ばない』阿部智里、松坂夏未:著
これは元々ラノベだったのかな?
私は先にアニメで観ていて、世界観が面白いと思って漫画を買ってみました。今度は先の轍は踏まないと自分に言い聞かせ、電子書籍で購入しました。
宮廷風の舞台で繰り広げられる継承者争いがベースで、人間模様が入り乱れる中、登場人物のキャラがわかりやすいし、絵的に衣装なども美しく、見ていて疲れません。
まだ完結していないので、今後どういう風に物語が進んでいくのか楽しみ。
懐かしいところで
『今夜すべてのバーで』中島らも:著
この小説は私がまだ独身だった頃、読んで衝撃を受けた本です。
最近この本の事を思い出し、無性に読みたくなりました。
これも電子版を購入。
中島らもさん自身もアル中だったようで、実体験なのではないかと思えるほどリアル。アルコールに逃げてしまいたくなる心情や、周りの人たちとの葛藤。破滅的な人生を淡々と綴ってるようで風刺も織り交ぜていたり。
お酒を飲めない人も、辛いことに目をそむけたくなる心情がわかる人や、逃げたくなる人には共感できるのではなかと思います。
『かたみ歌』朱川湊人:著
大好きな短編集です。
「栞の恋」は世にも奇妙な物語のドラマになっていて、私はこのドラマから朱川作品にどっぷり嵌りました。
ちょっと不思議な世界を題材にしている作家さんで、この本もアカシア商店街で起こる様々な不思議な物語が詰まっています。
昔懐かしい昭和時代の匂いがするファンタジーで、切なくもありノスタルジックでエモい。
私もいつか、こんな小説を書いてみたいと憧れる作品です。
『ウミネコ童話集』(一)noteクリエイター39名:著
ついに書籍化されて私の手の中に!
私が書いた童話は(二)に収録されているので、そっちも早く手に入れたいが、まずは(一)から読み進めております。
重厚感ありありの厚みのある文庫本。
ひとつひとつの物語りに添えられたイラストも、全てnoterさんたち。
先日の文学フリマ東京会場では大盛況だったようで、私も行ってみたかった、東京へ。
まだ最後まで読んでいないのですが、童話というカテゴリというか、ジャンルの幅を考えさせられました。
童話といえば児童書と思いがちだけど、大人の童話という言葉もあることだし、子供向けの絵本でも大人が感激する物語もあったりする。
そこはあまり考えなくてもいいのかなと。
まだ買っただけで読んでいない本は平積みしてあって、読書の日々はまだまだ続く模様。
そんな私の横で、ハルはごろんとごろ寝。
ヘッダー画像のような寝姿を、無防備に披露してくれる。
ゆるやかに時間が流れております。