![マガジンのカバー画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/168451863/f044730208412afce91b0aebb15101c9.png?width=800)
- 運営しているクリエイター
#整形外科
ビスフォスホネート製剤の投与は骨粗鬆症を有する患者の死亡率をも下げることができる?無作為割付試験のメタ解析 (Lan Z, Clin Orthop Relat Res. 2025 Jan)
Clinical Orthopaedics and Related Research®
骨粗鬆症薬であるビスフォスフォネート製剤は、いくつかの研究で血管の石灰化を抑えることによる心血管イベントの減少や、がん予防効果があるのではないかということが言われています。
すなわち、骨密度を上昇させること以外にもポジティブな影響があるのではないかということが言われていたわけです。
本研究はビスフォスフォネー
50-60歳女性における低頻度ゾレドロン酸投与による骨折予防
Fracture Prevention with Infrequent Zoledronate in Women 50 to 60 Years of Age | New England Journal of Medicine
NEJMから。
骨粗鬆症ほどではないが低骨量の50歳代、60歳代の患者さんに5年に一度ゾレドロン酸を投与したところ骨折を減少させた。という論文です。
この論文のポイントは
大腿骨転子部骨折のネイルの種類と再手術との関連(Okike, JBJS. Jan 2025)
Association Between Nail Type and Aseptic Revision Risk After Cephalomedullary Nailing for Hip Fracture - PubMed
転子部骨折のインプラントは多種多様なものがありますが、ラグスクリューの形態が異なることが多いです。どのインプラントを用いたほうが良いのか?についての検討です
この研究の目的
大腿骨頚部骨折に対するセメント人工骨頭で、セメントの圧入は必要?(Farhan-Alanie MM, J Orthop Trauma. 2025)
Shall We Not Pressurize It? Effects of Bone Cement Pressurization on Mortality and Revision After Hip Hemiarthroplasty for Neck of Femur Fracture Patients: A Comparative Cohort Study - PubMed
セメント人工骨
高齢者の大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭置換術における大腿骨ステムの機種による成績の違い (Ishan Shah MD, Clinical Orthopaedics and Related Research Jan.2025)
トップ画像は、人工骨頭で使われる大腿骨ステムを描画して、と結構細かくオーダーして作った画像です。
なかなか人工股関節や人工骨頭のステムを、生成AIで再現することは難しいですね。
さて、高齢者大腿骨頸部骨折に対する人工骨頭では、セメントステムが推奨されいています。
しかしながら現状セメントレスステムが多く使われていることは事実です。セメントレスステムがセメントステムよりも劣るとされている理由は人工
Femoral Neck Systemのスクリューが抜去できない!(J Orthop Trauma, 2025 )
Inability to Remove Locking Screws From the Femoral Neck System Due to Stripping of the Screwdriver Within the Locking Screw Head - PubMed
2018年に上梓され、日本でも発売中のFemoral Neck System(FNS)です。それなりに使っておられる先生
橈骨遠位端骨折に対する1週間のギプス固定 vs 3-5週間のギプス固定 (Marcel A. N. de Bruijn MD, J Orthop Trauma 2025)
橈骨遠位端骨折は、日常もっともよく遭遇する骨折の一つです。
転位のない橈骨遠位端骨折ではギプス固定が行われます。
ギプス固定はかなり患者さんの生活の質を落としますので、固定期間は短ければ短いほど良いですが、固定期間が短いと転位のリスクが生じてきます。
本研究は無作為割付試験として転位のない骨折にたいするギプス固定で、1週間固定 VS 3から5週固定 で 比較検討した研究となります
概要橈骨遠位
ロボット支援THAは、従来法と比較してカップ設置の精度向上と合併症率の低下を示したが、患者報告アウトカムでは差を認めなかった。また手術時間は延長する傾向にあった。(Bensa A, J Arthroplasty, 2024)
Bensa A, Pagliazzi G, Miele A, Schiavon G, Cuzzolin M, Filardo G. Robotic-Assisted Total Hip Arthroplasty Provides Greater Implant Placement Accuracy and Lower Complication Rates, But Not Superior Cli
もっとみる高齢者の肘頭骨折に対する手術治療(SOFIE無作為割付試験の結果から)Joshi MA, J Bone Joint Surg Am. 2025
Surgery for Olecranon Fractures in the Elderly (SOFIE): Results of the SOFIE Randomized Controlled Trial - PubMed
昨今、欧米では高齢者の上肢の骨折に対して手術治療をわざわざ行わなくてもいいのでは?みたいな流れになっています
上腕骨近位端骨折
手術群と非手術群で差なし
Li Y,