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2020年8月の記事一覧

「片翼の天使」

「片翼の天使」

何か大切なものを
失くしたような感覚を覚え
辺りを見回してみる
それが何か
明確な答えはでないものの
君の笑顔がそばにないことに気付く

それはいつの間にか
あるべきものへと姿を変え
いつもそばにあると勘違いしていた

自惚れは戒め
願望は侮蔑
勘違いは罪
いつしか振り出しに戻る双六のように
思うように先に進めない感情の
置き場に困り顧みる昨日

昨日まで戻っても何も変わらない事実
その笑顔は僕の

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「三つの足のその犬は」

「三つの足のその犬は」

足を失くしたその犬は
三つの足で必死に駆けて

大きな道路の片隅を
車を避けて必死に駆けて

おそらく家などあるまいに
何を目指すかその瞳

ただ一点を見つめるような
その眼差しが愛おしく

何も出来ないこの僕は
ただその犬を見てるだけ

脇目もふらず突き進む
犬の姿は勇ましく

足の不足を恨むより
生きてる事の大事さを

背負って駆けるその姿
僕はただ、ただ 見送った

「高いピンヒール」

「高いピンヒール」

高いピンヒールの
サンダル履いた女の娘

立ってる姿は素敵だけれど
歩く姿はぎこちない
かかとの高さを持て余してる

そこまで無理をしなくても
も少し普通でいいんじゃない?

そんな僅かな高みから
世間を眺め廻しても
大した違いは無いでしょう

気を付けて
慣れない高さに振り回されて
転んで
心に怪我をしないよう

「ひと滴の想い」

「ひと滴の想い」

僕の想いのひと滴
そっと掬って下さいな
優しいあなたの手のひらで

僕の冷たい心の内が
あなたの手には伝わりますか

僕の想いのひと滴
見逃されてしまうほど
小さな小さなものですが
あなた気付いてくれますか

このままここで涸れるのか
あなたの手元に届くのか
僕には待つしか術がない

僕の想いのひと滴
掬い上げてくれますか
それは叶わぬ夢ですか・・・

「紙飛行機」

「紙飛行機」

空は高く何処までも青く
その眩い日差しは
僕の眼差しを遮る
・・・貴方の姿を見失う

遠く微笑む貴方に
 僕の声は届かない
いくら手を伸ばしても
貴方の影をも掴めない

遠く微笑む貴方に 
僕の想いは通じない
何か囁く
貴方の言葉も聞こえない・・・

遠く過ぎ去った日々の想い出は
そっとポケットに忍ばせて
歩いて行こう

見つめよう 
果てしない未来を・・・

若き日の貴方への想いは
紙飛行機に乗

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