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【どうなる?】北里柴三郎より野口英世が欲しい

時代の変化に追いつけない状況をどのように対処するか?変化から衰退、淘汰までは一定の時間を要する、という話

わたしの仕事におけるルーティンのひとつに、千円札を多めに両替しておく、というものがある。

財布には多いときで千円札が30枚以上収納されており、使用している長財布は一見“昭和の大スター”ばりにパンパンなのだ。



これには理由がある。

仕事上ほぼ毎日現場から現場を車で飛び回っており、その都度停めるコインパーキングには現金しか対応していない機種に出くわすことが少なくないからだ。



以前はあまり意識はしていなかったが、現金オンリーの機種で、まわりにコンビニなどの両替ができるようなスポットがない状況がある。

そんな時にかぎって1万円札しか財布に入っておらず苦労したことから、ある程度の千円札は常備することにしたのだが、最近困った事態に陥っている。



7月から発行が始まった新紙幣。はじめはなかなかお目にかかれなかったが、最近では1万円を使用したお釣りが新紙幣であることが増えてきた。



そんな折、手持ちの千円札が減ってきたことから銀行で3万円分の両替をしたときのこと。

ザザザザッと両替機がお札を用意する音が鳴り、蓋が空いたので30枚ほどの千円札をつかんでギョッとした。

その千円札すべてが北里柴三郎だったのだ。



世の中ではまだ新紙幣に対応していない機種も多く、最近見たニュースではラーメン屋が新紙幣対応の券売機を導入するのに70万円ほどコストがかかるとのことだった。

「何杯ラーメンを売ったらいいですかね・・・」と苦笑いしていた店主が印象的だったが、コインパーキングにおいてもマイナーな会社の古びた機種は現金オンリーで当然ことながら新紙幣の対応などしていない。

その上、住宅街にポツンとあるようであれば、それは救いのパーキングではなく軽いトラップである。

駐車したが最後、旧千円札をまともに持ち合わせていなければ天を仰ぐことになる。



新紙幣対応機種へはこの先入れ替わっていくと思うのだが、古いパーキングには近づかないお客も増えると思う。

新機種導入のコストを払えなければ衰退、淘汰の道を辿るのだろうが、このトラップパーキングの存在におびえる日々はしばらく続くだろう。

時代の変化に意識が乏しいと商売は先細る。先手の対応が未来を明るくする


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