石山剛

住宅用ガラス・サッシを扱う(株)イシヤマ代表。同じ境遇の零細企業経営者へ向けて日々の気…

石山剛

住宅用ガラス・サッシを扱う(株)イシヤマ代表。同じ境遇の零細企業経営者へ向けて日々の気づきをつらつらと書いてます。

最近の記事

【5年先の未来】情報交換と人間関係と横浜中華街

本日は約1年ぶりに神奈川県の同業者が集まっての会合。 正式な組合などとは別の非公認サークル様なものだが、ここが一番業界の情報が飛び交っているゆえ、定期的に開催しては知恵や知識を仕入れている。 一時期わたしは同業者の集まりばかりに参加すると考え方が偏ることもあり敬遠していた。 その時期は立場や業種の違うコミュニティにあえて首を突っ込むことで沢山の刺激と学びを得ていた。 そんな時期も一周回って同業の業界に戻って来たのだが、10年以上前に顔を出していた時期とは環境や抱える問

    • 【サクサクと】「非対象」に対するテンプレ対応は身を守る

      60年以上同じ場所で商売をしていると、どうしたって固定のイメージが定着する。 弊社はそのイメージを払拭するためにウェブ上での表現の強化を進めているのだが、それを乗り越えてきてしまうお客様は多い。 そのほとんどは弊社が対象としていないお客様。平たく言えば距離を置きたい対象ということになる。 表現の仕方を変え、そういった方からの問い合わせは減少したのだが、正面突破してくる方にはもう一つ手を打つことにしている。 それが各メーカーの問合せ先を明記したペライチをお渡しする、とい

      • 【リーチせよ!】やらなくてもいいけど、やったほうがいいちょっとしたこと

        弊社のサービスは一言で説明がむずかしい内容であり、カテゴリーも多岐にわたるので営業先などでのセールストークやご挨拶では伝わりきらないことが多い。 ゆえに、数年のお付き合いがある相手先から「え!○○もできるんですか!」と驚かれることもしばしば。 先日もとある案件でご挨拶をした業者の方から問い合わせをいただき「石山さんのところではこんなことはできますか?」と別件の相談を受けたのだ。 その際に「○○も○○もできますよ」と答えたところでイメージがつくとはかぎらない。そんな新しく

        • 【需要と供給】そのサービスにいくら出してどれだけ待てますか?

          昨日の投稿では「商売がうまくいっていない」という少々大げさな告白をした。 これは半分事実で、半分は弊社の対応力が時代にうまくかみ合わなくなっている点を精査する必要性から「うまくいっていない」という現状を吐露した。 このnoteでも頻繁に明言しているが、市場はどこも人材不足、高齢化が深刻な問題になっている。 そしてそれに反して需要は高まるばかりで、供給とのバランスが完全に崩れ始めているといっても過言ではない。 最近は少しでもサービスの質を維持するために、協力業者の新規開

        【5年先の未来】情報交換と人間関係と横浜中華街

        • 【サクサクと】「非対象」に対するテンプレ対応は身を守る

        • 【リーチせよ!】やらなくてもいいけど、やったほうがいいちょっとしたこと

        • 【需要と供給】そのサービスにいくら出してどれだけ待てますか?

          【現実直視!】見たくないものを受け入れるからスタートできる

          ここ1年ほど商売がうまくいっていない。 10年前のような倒産がチラつくほど深刻ではないが、掲げている目標にかすりもしないレベルだ。 目標が高すぎるのか?いやいやそんなことはない。長期的な目標こそ背伸びをしている自負はあるが、短期的な目標はわりと現実的でほどよい負荷がかかる程度と考えている。 そのあとちょっとに届きそうな気がしないのだ。 むしろ月によっては赤字すら出してしまう。何のために色々と試行錯誤しているかときどきわからなくなるが、まずは現在地がまったくイケてないと

          【現実直視!】見たくないものを受け入れるからスタートできる

          【習慣化】「部屋の模様替え」でルーティンは変わるのか?

          連休中ということあって、思い切って部屋の模様替えに精を出している。 子供が中学生にもなると、連休であっても家族より友達との予定を優先する傾向にあり、暇を持て余して以前から家具の配置がしっくりきてなかった自室を模様替えしてやろうとたくらんだ。 今の家は来月で3年目に突入するわりと新しい戸建てである。小さいながら一応注文住宅であることから、建設当時は住んだ後のことを想像して部屋の間取りなどを考えた。 そのはずなのだが、やはり住んでみると満足できるところと「想像とちがった」と

          【習慣化】「部屋の模様替え」でルーティンは変わるのか?

          【ニーズ】就寝前に思わずポチった買い物を考察する

          就寝前の日課として30分ほどの読書して眠りに就く。 以前はハードなビジネス本が主であったが、入眠にはやや刺激的で内容が重いし、寝る前くらいは仕事のことを考えずに張り詰めた神経をゆるめたい、ということで最近では小説やエッセイなどを読むようにしている。 昨夜読んでいたエッセイは平松洋子さんの「酔いどれ卵とワイン」。食に関するエピソードはどれもマメ知識が豊富で読んでいて楽しい。 その一節で紹介されていたある品物に目が留まり、入眠どころか覚醒してしまった。 ベッドから起き上が

          【ニーズ】就寝前に思わずポチった買い物を考察する

          【商圏】旅行気分と生産性の天秤

          昨日は千葉県もやや茨城県寄りの現場へ出向いていた。 片道3時間近くのロングドライブは少々しんどかったが、旅行気分のようで気分転換をしている気分でもあった。 ただ、今週はもう1件やはり片道3時間近くという埼玉方面の案件があり、仕事の取り方を少し考えようと思わなくもなかった。 往復で約1日を潰してしまうのだが、それでも十分な利益が見込めるから請け負うのだ。ただ、正直なところ同じ内容なら近場の方がいいのは当たり前の話である。 現場では何が起きるかはわからない。 そうしたと

          【商圏】旅行気分と生産性の天秤

          【終活】○○さん、職人やめるってよ

          昨日の現場で一緒だった提携先の社長との世間話。 「あ、そういえばウチの○○さん、先週で退職したんだ」 ○○さんとは、提携先の年配の方で職人としての腕は一級品。 わたしも何度かのその腕前に現場で唸ったことのあるほどの方だっただけにその報告を残念に思った。 聞けば、年齢は76歳。 一般的には後期高齢者であり、普通の職業であればとっくに定年退職し、老後の生活をむかえている歳である。 ただ、最近では現場でも活躍する場面はめっきりと減り、雑用を中心にメインの職人のサポート役

          【終活】○○さん、職人やめるってよ

          【急展開!】「誰と話すか」で話の進展は格段に変わる

          今週に入り立て続けに3件の工事が決まった。 不思議なものでその3件とも数年前に話が持ち上がっていたが、その際は流れてしまった案件であった。 なぜ急に風向きが変わったかといえば、当時とは担当する方が変わったから、という点が大きい。 保有するオーナーや世帯主のような自身に関わることであれば、話はすぐに白黒つくのだが、法人やマンションの管理組合などの場合、たまたま担当したに過ぎない方というのは熱量も当事者意識もバラバラである。 事なかれ主義で、自身の任期中に波風が立たないよ

          【急展開!】「誰と話すか」で話の進展は格段に変わる

          【チームプレイ】団体競技のプレイヤーとして個人技を磨く

          この1年、案件ベースで中規模程度のレベルの現場を受け持つことが増えている。 現在抱えている案件もそうなのだが、弊社の他に3つの業者が関わっている。 今回の案件については、本当に皆さんに助けられている点が多く、チーム内のプレイヤー次第でこんなにも仕事内容の質が変わるのかと感動すらおぼえる。 普段は協力業者はいるが、基本的に自社の1社のみで完結する仕事がほとんどだ。 それゆえ自社さえ予定通りにパフォーマンスを発揮すれば成立することもあり、一匹狼のサッカー選手が(有り得ない

          【チームプレイ】団体競技のプレイヤーとして個人技を磨く

          【デザイン重視】「カッコいいけどムダ」という贅沢のコスト

          先日とある超高級住宅街で現場調査させていただいた際のこと。 都内屈指の一等地だったこともあり、まわりはどれも豪邸ばかり。 お邪魔したお宅も敷地こそそれほど広くなかったが、デザイン性に富んだ建物はひときわ目を引いた。 異形の打ちっ放しコンクリートをベースに壁面もまた異形の大きなガラス。 ファッションブランドのビルと間違えてしまいそうなほどオシャレな外観はいかにも設計士が力を入れたデザインだったのだろう。 だが、中から現れた施主の表情は曇っていた。というより深刻で少々疲

          【デザイン重視】「カッコいいけどムダ」という贅沢のコスト

          【怖ッ】「仕事をしたのにお金を支払ってくれない」なんて本当にあるの?

          「仕事をくれて、ちゃんとお金を払ってくれればなんでもいいよ」 これは先日の打ち合わせで業者の社長がもらしたことばである。 ある程度の期間、建設業をしてきた人なら「わかるぅ」と共感してしまいそうなのだが、仕事をしたのにお金を支払ってもらえないことなんてあるの?と、一般の方は思うのだそうだ。 建設業にかぎった話ではないだろうが、世の中にはそんないい加減な会社はごまんとある。 そのようなハズレくじを引かないのが一番いいが、これが結構な確率でまぎれているのだから気をつけるしか

          【怖ッ】「仕事をしたのにお金を支払ってくれない」なんて本当にあるの?

          【サクサクと】紹介フォーマットで手を止めず好感度を上げていけ!

          ここ数ヵ月の短期目標が「問い合わせ件数を上げる」としている。 その前が「成約数を上げる」ということだったのだが、そもそもの分母である顧客の流入量を上げていくことで成約につながる案件数自体を増やす目的である。 成約というヒットを打つために打席に立つ回数を増やすようなもので、10回の打席より、30回打席に立てた方が打率が上がる可能性は高まる。 よって、打席に多く立ちバットをブンブン振っているのが今の状態なのだ。 ただ、この状態になり一定数のボール球にも向き合うようになった

          【サクサクと】紹介フォーマットで手を止めず好感度を上げていけ!

          【顧客維持】「定期訪問」されると親近感はグッと増す

          今日は自宅の定期検査の日。 家を建てていただいた建設会社が1年おきに実施しているのだが、電話やメールと違い、実際に家を確認しながら対面で会うと親近感は増し、心理的な距離はグッと縮まる。 会う頻度にもよってより心理的なハードルが下がるのはザイオンス効果によるものだが、わたしは2年前の自宅を新築した際に選んだこの建設会社は当たったと思っている。 職業柄、家を建てる際の選択肢が色々あるのを知っているつもりだ。好みやその人の優先する要因にもよるが、建設会社は中規模が狙い目だ。

          【顧客維持】「定期訪問」されると親近感はグッと増す

          【数%の差】「今日1日やりきった!」で得られるのは充実感だけではない

          18:50。 いつもなら帰宅の用意をして会社を出る時間だが、その日はもうひとつだけ処理したい仕事が残っていた。 残業するほどの内容ではないが、もし処理できれば来週にちょっとしたアドバンテージが得られる、そんな仕事であった。 スマホの時計を見て一瞬ためらったが、妻に「少しだけ遅くなります」とだけLINEをしてパソコンに向き合い始めた。 終わったのは19:40。 1時間かからない程度の残業でだったが、正直気持ち的には早く帰りたい、という心境であったのをグッとこらえて処理

          【数%の差】「今日1日やりきった!」で得られるのは充実感だけではない