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旅の匂い(ラオス/バンビエン)

旅において、「嗅覚」というのは非常に重要な役割を担うものである。

それは国内外問わず、たとえば、旅館の和室にチェックインする時の畳の匂い、山中に吹くそよ風が纏う草の匂い、アジアの屋台がこれでもかと放つ香辛料の匂いなど。

それでも旅と匂いといえば、やはり海外の空港から一歩踏み出した時の、その国独特の匂いだろう。

長時間バスに揺られ、タイから国境を超えてラオスのバンビエンに着いた時の一枚。バスを降りたターミナルで、大きなバックパックを背負った女性とその先に見える雄大な山々と夏色の空。

あの日の旅の匂いがしてきそうだ。

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