西船橋リマインド
何かが足りない。
すっぽりと穴が空いてしまったなような空虚で無気力で死にたくなる。
失恋や身内の不孝でもしてるならまだ理解のしようがあるけど、そんなものは何にも無く。ただただ何も興味がなく、目の前のおいしい話やセクシーな女性、道端の秋桜、雲一つない夜空に浮かぶ綺麗な満月さえも、なんだかどうでもよくなっており、ピクリとも反応しない。
お腹なんか減ってないのになんか食べたり、酒なんか別に飲みたくないのにいっぱい飲んだり、起きなきゃいけないのに、ギリギリまで寝てたり、絶対に言っちゃいけない事を渦中の相手に言ってみたり、とにかく嫌いな自分の姿をクソ真面目な学級委員長の如く率先し、行動している。
「現実が夢かの判断さえ、もはや見分けすらつかない。」
ジリジリと動いていた下降トレンドは長期ラインを下回り、本格的な投げ売り相場にいよいよ突入しそうだ。
やはり昭和産の脳みそは令和のバイアスに適応するには致命的なバクがあるのか、容量少な過ぎるのか、まず持ってそもそもみんな似たり寄ったりそんなもんなのか。
私なんぞにはモハヤナンダカわからない。
列車の窓に写る自分の姿と、遠く灯る住宅街を重なり合わせる。
「まだ大丈夫かな。まだしばらくはいけるかな。」
数ミリの糸で繋ぐ明日への架け橋
けっして遠くを見過ぎではいけない。
けっして近くばかりを見過ぎではいけない。
目の前の事だけで良い。
手の届くところだけでちょうど良い。
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