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#42 フキハラと複雑性PTSD①

数年前の話。

マエダさんと私は
同じ年に異動してきた。

同じ会社でも支店が変われば
コピー機の機種が違うとか
モノの保管場所が違うとか
あるあるな話だし
既に出来上がってる空気に気後れもする。
異動とは、そういうものだと思っている。

だからしばらくは
仕事自体は同じなんだけど
こんな風に考えるのか
こんな風に扱うのか
という些細なことの微調整で疲れる。

マエダさんと私は
初日に
慣れない者同士のシンパシーで雑談をしていた。
「この支店は、こんな感じなんですねー」から始まって暫くすると

マエダさんの口から批判が止まらない。
まだ着任して数時間だというのに、だ。

場所は会議室。
やばい。
早くフロアに戻りたい。
マエダさんの批判に付き合う=同意していると見なされ、これからも批判に付き合わされることになる。
それは避けたい。

私も「まったくさー怒」みたいに愚痴ることはあるが、基本その日限定
引きずるほどの
そういうつながりは持ちたくない派。
引きずるくらいなら、作戦をたてて解決・解消を試みる派。(時々、相手がぐうの音も出ないレベルの作戦や対策を練るので煙たがられることもある)

そもそも、まだ初日(数時間)だ。
それに今のところ、この支店のアレコレは個人的には許容範囲だったし。
建設的な批判ならまだしも、この手の会話は愚痴や悪口との境界線が物凄くわかりにくいし、人伝いに本人に伝わるとややこしい。

もうすぐ、打ち合わせだから
フロアに戻りませんか?

そう言って、話しながらフロアに戻ろうとドアに歩み寄りつつ提案したが…
それを見るや彼女は言った。

私を敵に回すと怖いですよ

え?今何と仰いました?

マエダ様、堂々のハラスメント宣言!

だからと言って、ビビって迎合するのも変な話だし、
「やるならやれよ」と内心の毒を吐き、開き直って「行きましょう」とフロアに促した。
ま、それから3ヶ月くらい、マエダ様のハラスメント宣言のことは忘れていた。

その3ヶ月間、何もなかったのか?
いやいやありましたとも。
私個人ではなく、全体に向けて(*_*)



続く>>>

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