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詩:ドーナツのおどり

ドーナツの形が好きでよく母親にねだって買ってもらっていた。まあるいドーナツ。

ある日ただ買いに行ったらキャンペーンをやっていてやたらいいものが当たるっていうから母ちゃんが奮発して4個も買ってくれたのね。

その頃はまだとても小さいひとだったから何も知らずにガラポンをカラカラカラってまわしてみたら何か旅行が当たっておめでとーーございます言いながら店員がみんな踊りだしてあっけにとられてそれからドーナツが嫌いになった。

その旅行に行った覚えはなくあれはマボロシかとたまに思い出すたびああ母が離婚したのがちょうどあのあたりだとまた思い出す。

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