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多くの「将来の夢」が無い生徒たち

 お越しいただきありがとうございます。

 受験コーディネーターの廣川です。

 50回目の投稿です。

 今回は、前回の記事で書いた、最近の受験指導についての続きを書いていこうと思います。


詰め込み教育

 25年ほど前に詰め込み教育が批判されて、業者テストも学校から排除されたころから、本当に生徒の学習意欲は大幅に削られて、学力もかなり下がっています。

 詰め込み教育が考える力を育めないとして、全国学力調査でも思考問題が出されていますが、相変わらず苦手な生徒が多いことを国はどう思っているのでしょうか?教科書も厚くなり、淡々と進められる授業で生徒の理解は放っておかれています。現場では、グループ学習などで相談して進めていく授業をしていますが、授業参観で一部を見ていますが、教員の技術が無いと数人の生徒が進めていくだけで、多くがその場にいるだけになっていました。

 これで割を食うのが、その95パーセントの生徒たちです。詰め込み教育が良くないと言われて、それに対して対策を講じた方々というのは、詰め込み教育で地位を確立していますから、つまり5パーセントの方々なので、世論が静かになれば良くて、子どもたちの未来を考えてという方向性では無いと感じます。

 最近は生徒が実力があると感じても、受験までの時間が足りない場合が多くなっています。これも受験指導が遅くて、部活動を引退して、学校の三者面談が終わり、そこでどうしたものかと自分に依頼が来るからです。同じように入塾となるケースがありますが、かなりの生徒は入れそうな高校を志望校にして、入塾が保険を掛けて安心するかのように、何となく学習して受験になります。

 特別に行きたかった高校でもなく、周りのみんながそうだからとその高校へ行っている、もし何か問題が発生すれば簡単に退学することも出ています。

 もし考える力が育まれているならば、将来のキャリアに関してもっと意識していて、それに向けて動いているはずですよね。

 でも実際は、大学生になっても将来の希望が見出だせず、藻掻いているような大学生が多いと聞いています。

進路指導

 だから、とにかく早い段階でキャリア教育が必要で、途中で目標が変わっても良いから、将来の志望を持って学習や運動、アートなどに取り組んでいける環境を与えることが大事だと考えます。

 現在6人から7人にひとりは貧困家庭となっていますが、それでも希望が持てる義務教育があるべきだと思います。

 幸いなことに、自分が担当出来るような生徒は恵まれている家庭だとは思うので、『将来の夢』を持ち、それに向けて学習できるように様々な話を授業の合間に話します。

 正直に言うと、『将来の夢』を持つには知識が必要で、それには学習して学力が必要なんです。大学生になっても『将来の夢』が持てないのは、それを考えられる学力も不足している場合が多いのです。

 生徒に実地での社会勉強をさせることは難しので、それを補うのは読書や学習だと考えます。

 もし、周りの生徒たちが『将来の夢』が無かったら、それは学力不足の可能性が高いのではないかと疑ってください。

 次回は、授業で生徒に話していることを書こうと思います。



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最後までお読みいただきありがとうございました。

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