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生い立ち書けってさ13

朝起きると
「助けてください」
って叫んでいた。

絶望と不安は相変わらず増幅する
今まで話を聞いてくれていた周りの人も
少しずつ距離を取り出した

当たり前だ
こんなに毎日
唸り、叫び、喚き
自殺をほのめかす

全て自分が悪い
自業自得

全部理解している
自殺はよくない
悪者は自分

出口のない自問自答を
永遠と繰り返している

早くこの胸の痛みをとって欲しい

薬をどれだけ飲んでも
解放してくれる気配はなさそうだ

社会人の1年

大手家電メーカーに内定した。
はっきり言って
就職活動は適当で、自分の人生に興味を持てなかった。

何になりたいわけでもなく
何ができるわけでもない

自分という人間に期待していなかった。
今思うと甘えている
今でも甘えているけどね。

努力が嫌いで
不安が嫌い
人も嫌いになっていた

自ら進んで学んでいく姿勢もなかった

でも
新人研修では優秀だった
嘘偽りの優秀だ

早く自分の無力さをさらけ出して
楽になりたかっらよかった

程なくして新人研修が終わると
配属が決まった
本社の開発室だった。

そこには、優秀な人間が山のようにいて
僕のような偽物の落ちこぼれはごく数人程度だった
何故、僕とよく似た人間がいるのが分かったかというと、休憩室でいつもサボってるメンバーが同じであったからだ。

ある時、叫んでいる人を見た。

先輩が
「あの人、気が狂っちゃったんだよ」
って教えてくれた。

うつ病になって退職する人は多いらしい
先輩は教えてくれた。

まさか自分も将来
理由は違うけど
同じようになるとは思わなかった。

仕事になんの興味ももてなかった。

程なくして
仕事を辞めた。

周りからは勿体ないと言われたが

気が狂う前に
辞めたかった
自分は弱い人間だ
それだけは理解していた。

これからも弱いままだと思う。
だから神様にいつもお願いをする。
「心を穏やかに過ごせますように」

聞いてます?
神様!
早く叶えてくださいね。

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