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芙蓉寫眞館

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わたくしが日々お寫眞に収めましたものをこちらで寫眞帳としてご紹介させて頂きます。
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2019年8月の記事一覧

白露を拭ひ煌めく葡萄かな

ごきげんよう。段々と旬の食材も秋のものになってまいりまして、様々な果物が巷に出回る季節で…

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綿取や赤子の指を握るごと

皆さまごきげんよう。季節が進むのは早いもので、立秋も過ぎ二十四節気は「処暑」となりました…

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鋼鉄の吐く溜息や鉄道草

皆さまごきげんよう。8月22日は明治35年に東京市内で初めて路面電車が運行を開始した日だそう…

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辞書ほどに重き瞼や夜半の秋

皆さまごきげんよう。 昨晩はお夕飯を頂いてから本を読んでいたところ、いつの間にか寝てしま…

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霧深し小径の先に待つ人よ

皆さまごきげんよう。 本日は七十二候「蒙霧升降(ふかききりまとう)」ということで、少しば…

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草臥れた秋の扇の音すなり

皆さまごきげんよう。今日はまことに蒸し暑い一日で、お部屋の中で机に向かっているだけですの…

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木霊するヒグラシ鏡の国にをり

皆さまごきげんよう。 七十二候「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」ということで、夏のおわりを告げる蜩の物悲しげな声が聞こえてるという季節になってまいりました。 けれども、今年、わたくしあまり蝉の声を聞かない気がするのですけれども気の所為かしら――? まだまだ蜩という感じではないですわよね。 俳句ですと蝉の句でいちばん有名なのはおそらく芭蕉さまの「閑さや岩にしみ入る蝉の声」ですけれども、この蝉が「何の蝉か?」という蝉の種類について文壇では論争になったそうですわ。 結局、ニイニイゼミ

痩せぎすの雀啄み今朝の秋

ごきげんよう。 本日8月8日は立秋ということで、まだ暑さの盛りですけれども暦の上では今日か…

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七夕や祈りの文字流星のごと

ごきげんよう。 本日は旧暦7月7日ということで月遅れで七夕祭りが催されている地域があるそう…

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宝石を研ぐ水のごと瓜冷す

今日もまことにお暑い一日でしたわね。暦上はあと3日で立秋なのですけれども、信じられません…

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匂ひにも喧騒ありてビヤホール

ごきげんよう。8月4日は、明治32年に本邦初の「ビヤホール」という名のつくお店が出来た日だ…

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八朔や忘れ久しき街にをり

ごきげんよう。昨日は8月1日ということで、本当でしたら旧暦の行事なのですけれども新暦の今日…

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