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芙蓉歌句集

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わたくしが詠みました短歌・俳句をこちらでご紹介させて頂きます。
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2019年1月の記事一覧

芙蓉雑詠帳【己亥元年】

芙蓉雑詠帳【己亥元年】

【初詠ー立春迄】松明けて匂い目出度き小豆哉
焔舞い拝むとんどの注連飾り
藪入や焚かぬ竈の静寂哉
火鉢寄せ御會始の温みかな
口明けの仏と餅を分かちけり
春待ちて二十日団子の草香り
苦味こそ款冬華茶の間かな
筆先に達磨招きし初大師
幾何学の目白押しけりかじけ鳥
道行きの初地蔵こそ箕一つ
鷽替えの木偶も遠くに巣立ちけり
父臥せし寒の水やら咳一つ
   白瀬隊を祝ふ
雪原や大和迎えし知らせ哉
影法師浮かむ

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凍蝶や寒嵐吹きける浮き世哉

凍蝶や寒嵐吹きける浮き世哉いてちょうや かんらんふきける うきよかな

今週詠んだ俳句 (一月第四週)

今週詠んだ俳句 (一月第四週)

春待ちて二十日団子の草香り苦味こそ款冬華(ふきのはなさく)茶の間かな初弘法達磨に寄せる穂先かな幾何学の目白押しけりかじけ鳥道行きの初地蔵こそ箕一つ 鷽替えや木偶も遠くになりにけり

今週詠んだ俳句 (一月第三週)

今週詠んだ俳句 (一月第三週)

松明けて匂い目出度き小豆哉焔舞い拝むとんどの注連飾り藪入や焚かぬ竈の静寂哉火鉢寄せ御會始の温みかな口明けの仏と餅を分かちけり