【 私 の 仕 事 遍 歴 】 ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト で の お 仕 事 。 4
私のお仕事遍歴シリーズの「スーパーマーケットでのお仕事」の記事が4つ目に入りました。初めて記事を書いた日はひとつの仕事でこんなに長くなるとは思わなかったけれど、高校を卒業してすぐの自分にとっての「初めての仕事」って、やっぱり思い出深くてすごく印象に残っているみたい。果物の果汁を絞り切るような感覚で、思い出せるだけ思い出して書いていこうと思っています。
* * *
こちらからの続きになります。
前回は、働き始めて経験した「恋愛」について少し触れてみた。
といっても、どれもこれもおままごとみたいな恋愛だったかもだけど・・
ほんの1ミリくらい恋愛の経験値がついた、という感じだった。
今回は、スーパーマーケットに就職してから初めて経験した「病み」について書いてみようと思う。
そのころは「心の病」って今ほど本やテレビとかでは言われていなくて。
だから、自分が「病んでる」状態にあることに、あまり気づいていなかったんだよね。なんだこれ?みたいな。
たしか2年目くらいだったかな。
「それ」は突然やってきた。
自分の変化としてはまず、更衣室で制服に着替えて、扉をあけてスーパーの売り場に出る。そのときに漬け物屋のスタッフのおじさんと目が合う。おじさんはいつも元気に挨拶してくれる。私も笑顔で挨拶してたけど、ある時からとても「出来なくなった」。とても笑顔で挨拶なんて、出来なかった。目が合うと挨拶されちゃうから、目をそらすようになった。
他には、サービスカウンターでパートさんか社員の方と2人体制で入っている時に、「どうしても今喋れない」みたいな謎の時間が増えた。
喋れない、し、笑えない。喋りかけないで欲しい。なんか無理だから、今。
きっと自分の頑張りの許容量をどこかでオーバーしてしまったんだろう。
だから、ちょっとしたことが出来なくなった。
無理が効かなくなってしまった。
「喋れない。今日は、喋れない」そんな状態の日は、サービスカウンターもレジも入るのが怖かった。誰も自分に喋りかけないで、と思っていた。喋れない自分を相手は謎に思うだろう。どうしたんだろう、変だな・・
そんな風に思われたくなかった。
今思うと、その時の状態は、鬱だったんだろうな。
レジ間のおしゃべりが嫌すぎる自分は、そこでのストレスに疲れ果てていた。他の仕事上のストレスもあったし。
生活リズムも食生活もぐちゃぐちゃになりかけてたから、心身ともにバランスを崩していたんだろうな。
自分はいつも必死で、「変」だと気づかれたくなかったからこわごわとしていたけど、周りの人は私の異変には特に気づかなかったみたいで、それにはとてもホッとした。喋れない時間はあるけど、ふとしたときにほどけて、いつも通りの自分に戻れる時もあった。
そして、それがいつ、治ったか。
今考えても不思議なんだけど、
「もうダメ、壊れそう・・・ 無理だ・・・」
どうしようもなく限界が来てしまった時に、はしっこのレジになれた時があって。それと、私と同い年の大学生のバイトのK子(ちょっと仲良かった)がレジ間でも特に誰とも喋ろうとせず涼しい顔をしているのに皆からそれとなく受け入られているのを見て「いいんだ、そのままで」って思った。
という、2つのことがあり、その時に自分のなかが「パァン」となり、ひっくり返った。
急に、息がしやすくなり、愛想笑いをしなくなり、自然に笑えるようになり、自然と喋れるようにもなった。
その時にわたしは「舞台から降りてもいいんだ」と思ったのを強く覚えてる。主人公じゃなくていいんだ、脇役で。なんだかそう思ったらすごく楽になって。
今で言うと「自分を大事に」とか「自分を一番に」っていうけどその逆になる。
自意識過剰だったんだね、きっと。
良い風に思われたい、という思いが強すぎて自分の首を絞めていたのだと思う。
この時に経験したことを、ネット上の日記・・ブログに、忘れないように書いていたと思うのだけど(きっとそれは今も残っていると思う)、「感覚」だから全てを思い出せることはできない。
でも、一瞬で、自分は変わった。そのとき。その瞬間。
だから、状況は同じでも、苦しい→楽(ラク) に行くことが出来るんだ。と学んだ。
ほんとに不思議な体験だった。
その直前のメンタルがギリギリ過ぎたけど。
自分以外にも、こういう、ある日を境に180度変わっちゃった。
みたいな経験した人いるのかな?
と、思ったりします。
きっといるよな。。
今回の話、仕事あんまり関係なかったかな?
でも自分のなかでものすごく印象に残ってる話だったので記事にしてみました◎
次回は、スーパーを辞める決意をした時のことを書いてみようかな?と思います。初めて仕事を辞める。ものすごく勇気が要りました。
どれだけ思い出せるかな?
まだまだ、つづきます。
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