いちご柄との戦いが始まった
今日ふとコンビニに寄ったらこんなガムが売っていたので買ってみた。よく見ると「イタガム」と書いてある。かなり前にお店から姿を消した板状のガムだった。今はもう粒状のガムが主流になっているだけに驚いた。
私はいちご味のお菓子がとても好きだ。今もいろんないちご味のお菓子を買っておこうとわくわくしている。もちろんいくつも買ってしばらく備蓄しておく予定だ。
家に帰ってからさっそく一枚放り込むと爽やかな甘みが口の中に広がっていった。ガムとは思えないくらいに奥深い甘酸っぱさだ。ガムというものを何年も食べていなかったけど、こんなに技術は進歩していたのか!と尋常じゃないくらいに感動した。
大切に味わって食べた。気付くと三枚くらい食べていたのはここだけの話だ。これはリピートものだなと即座に決めた私はにやりと笑った。
ところで包み紙をよく見てみると点線で切ってねという謎のメッセージが書いてある。そしてその下にある「ロッテおりがみ部」という名称。
一体何だろうこれは。
好奇心に駆られてとりあえず検索。すると出てきたのはこんなページだった。その名もロッテおりがみ部。包み紙が何だかおしゃれだなと思っていたら、それを折り紙の代わりにして遊んでみようというちょっとした遊び心のある企画らしい。
え、ちょっと面白くない?
何たって私は幼稚園の頃に組で一番折り紙がうまくて名人とか師匠とか呼ばれていたのだ。当時は「ちょこちゃん教えて!」と言う何人もの女の子に囲まれたりしていたくらいだ。
先生が教えてくれた折り方をすぐさまマスターして他の子に教える役割を担っていたし、実際に自分でも折り紙の本を借りて勉強していたくらいだ。
その私に折り紙の試験を再び与えるとは…!ロッテさんもなかなかやりおる、などとふざけた思考を抱えつつ私は早速折り始めた。
とりあえず可愛いからこの梅の花にしてみよう。いちごのガムで包み紙はピンクだし、出来上がりはきっと可愛くなる
…はずだった。
私はこの折り紙作りに大いに苦戦してしまった。
目の前には謎の物体があった。強いて言えばかぶとみたいな何か。こんなんじゃ名人とか師匠という呼び方に傷がついてしまう。なんという体たらく。幼稚園から修行をさぼっていた結果がこれだった。
先程のページを見てもらえればわかると思うが、はさみで切り開く部分がわからなかった。楽勝だと思っていたのに全く違う物体になって思わず失笑が漏れた。
…幼稚園の頃から手先が器用だとか言われるのが嬉しくて、これが私のアイデンティティの一つだったのに。
とりあえず次の包み紙で違う作り方をやってみよう。どうにか名人や師匠という素晴らしい肩書きを取り返しておきたい。
早く名誉挽回しなくては!