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「人間」を理解する〜できる人/できない人の"魂的観点"からの解説

「魂」を視野に入れると人生が豊かになる(1/4)*全4章です

一度失敗したら、その経験を生かして、次からは成功しちゃう、という人がいます。

一方で、失敗の経験を生かすことができなくて、何度も何度も同じ失敗を繰り返す人がいます。

できる人とできない人の違いは、もちろん一言では言えないさまざまな要因が重なっているわけですが、今回は、それはその人の「」にある、という視点からお話します。

今、世の中は魂の時代の夜明けを迎えています。ですから、魂の観点から人間を理解して自分の人生に生かすことが、ますます重要になります。

さらに、魂的な観点から、人の「できる」「できない」を理解できると、「人を育てるための関わり方・声のかけ方」がわかります

今回の解説は、普通の人には信じられないかもしれません。その場合は、「まぁ、そんなこともあるんだな」くらいで聞いてください。

魂の存在は、科学的に解明されたわけではありません。しかし、科学的に解明されていないので、「使わない」というのも損です。

原始人は、なぜ火がつくのかを理解していませんでしたが、火を使うことでおいしい食べ物を食べたり、獣から身を守ってきました。

現代で言えば、飛行機だって飛べる理由が全て解明されたわけではないそうですが、飛行機は安全に飛んでいますし、私たちもそれを喜んで利用しているわけです。

同じように、「魂」のことや「生まれ変わり」のことも、科学的に解明されたわけではないですが、これらを視野に入れて考えることで、人生をより豊かにすることができます。

人が何度も生まれ変わる目的(2/4)

おそらく、この文章を読んでいるあなたは、前世でも魂や精神的なことに興味を持っていたはずです。

今「前世」と書きましたが、人は何度も生まれ変わるのです。

人が死ぬと肉体は滅びます。ですが魂は滅びず、次の人生を歩むためにいったん「あの世」に戻ります。

魂はあの世に戻ると、「今世はこれができたけどあれはできなかった。だから次の人生ではもう一度挑戦しよう」と決めます。

そして神さまや、魂レベルで縁のある人たち(の魂)と約束して、次の人生へと旅立っていきます。

こうして人は、縁のある人と協力しながら、前世でできなかったことを、今世でできるようにと思って、再び人生を送るのです。

少し話はずれますが、「生まれ変わり」について、興味深いのは細胞の新陳代謝(細胞の生まれ変わり)です。

人が生まれ変わるということについては眉をひそめる人も、「細胞が生まれ変わる」という表現は普通に使うのではないでしょうか?

人間は60兆とも100兆とも言われる細胞が集まってできているわけですが、その細胞たちは人間と同じように年を取っていくのではありません。

体の場所によって周期は違いますが(お肌の細胞の生まれ変わりの周期は28日です。ちなみに女性の生理の周期も平均28日、これは地球から見た太陽の自転の周期である約28日と対応します)、細胞は生まれ変わることで、その集合体である「人」を健康に保っているのです。

この生まれ変わりを引き起こしているのが、「アポトーシス」と呼ばれている現象です。

「アポトーシス」とは、要は細胞には計画的に死ぬことがプログラムされている、ということを指す生物学の用語です。細胞は計画的に自ら死に、そして蘇ります。この生まれ変わりが、その主人であるヒトが生きることを支えているのです。

この「アポトーシス」が起こらなくなってしまうことがあります。その状態は「癌」と呼ばれます。細胞が永遠に生きようとしてしまうことで、むしろその主体である人の死を引き起こしてしまうのです。

ですから、細胞の生まれ変わりは私たち人間にとって非常に重要なことなのです。

いずれにしても、このように「細胞」は私たちに「生まれ変わり」があることを示してくれています。

細胞だって命なのですから、私たち人間だって生まれ変わっていてもおかしくないはずです。

と説明しましたが、信じなくてもいいですよ(笑)。私はそう考えた方が楽しいからそう説明したまでです。

さて、それではなぜ、人は何度も生まれ変わるのでしょうか?

それは、魂が、さらなる幸せを経験したいからです。魂は、今よりもっと幸せになりたいと思っています。

もっと詳しく言うと、魂をつくった神さまが、人間としていろんな経験をしてみたいのです。

人間としての経験は無限といってもいいほどありますから、とても一回の人生では足りません。だから何度も生まれ変わる。神さまはそういう仕組みをつくって遊んでいるんですね。

私たちの魂もそのことをわかっていますから、あちらの世界からこっちの世界に行くときに、神さまと「次はもっと人生を楽しみます。そしていろんな経験をして、もっと心を豊かにします。そして人を喜ばせます」と約束してくるのです。

神さまも、私たちが出発するときに「いい経験をしておいで」と背中を押してくれたのです。

ですから、実は「魂のレベルでは」、私たちはこの人生で起きることや、するべき最高の行動が何か全部わかっています。

ですが、私たちの「心」は、神さまと約束してきたことをほとんど忘れています。

なぜ忘れるかというと、最初から全部どうすればいいかわかっているのでは、いい経験にならないからです。

ゲームをしたことがある人ならわかると思いますが、最初からクリアする方法が全部わかっているゲームをプレイしてもおもしろくないですよね?

魂と神さまも同じことを考えていますので、あえて何も知らない状態でこの世界に出て来ているのです。

しかし、それでも魂にはそれまでの経験が残っていますし、自分に必要なことが本当は何なのかわかっています。ここに人生のポイントがあります。

肉体は▢歳。魂は何歳?(3/4)

最近、「ウルトラサブスク」を使って『ウルトラマン』を観ているのですが、ウルトラマンの年齢は2万歳だそうです。ちなみにウルトラマンキングという長老は30万歳とのこと。長生きですね!!

それに対して人間の寿命は80~90歳です。昔は「人生50年」なんて言っていました。

ですが、先ほどもお伝えしたとおり、人間の「魂」は何度も生まれ変わります。

ということは、人間の肉体の年齢とは別に、魂が重ねてきた年齢というものもあるはずですね。魂の年齢なら、私たちもウルトラマンくらいの年齢かもしれません!

そしてこの「魂年齢」を元に考えると、人の「できる/できない」についても、さらによく見えてきます

例えば、英語ができる人と、そうでない人がいるとしましょう。

私たちは何度も生まれ変わり、いろいろな人生を送っています。その過程でたくさんの経験をしてきました。

「英語」に対する縁も、魂によっていろいろありました。

ある魂は、前世では英語にまったく触れることのない人生を送りました。別の魂は、若い時には英語に興味を持っていましたが、その後英語とはかかわりのない人生を送りました。

またある魂は、今世では日本人ですが、前世はアメリカ人で、南北戦争にリンカーンの部下として参戦していました。

こんな具合に、魂というのは、一回の人生を超えたスケールで、さまざまな経験を積んで、今を生きています

前世にアメリカ人を経験した魂の人は、当然英語が得意です。しかし、前世で鎖国真っただ中の日本人だった人は、当然英語は今世がはじめてです。大河ドラマで、幕末の武士が「エングレッセ!(English!)」と不器用ながら英語を練習しいる様子を見たことがありますが、今世で英語が苦手な人は、そういう状態なのかもしれませんね。

英語に限らず、魂はこういった経験を持っているため、人間には「得意・不得意」が生じます。すばらしく優秀な英語の先生に習っても全員がうまくならないのは、こういった背景があるからなんですね。

未熟な魂・成熟した魂(4/4)

冒頭で示したように、世の中には、「一度ミスをしたら、次からは修正してくる人」と「ミスを生かせず、同じミスを繰り返す人」がいるわけです(実際には、このふたつの間のグラデーションでしょうね)。

魂にも個性があり、人間としての経験を積んだ年数も人それぞれですから、ウルトラマンのように2万歳の魂年齢の人もいれば、「人間やるのはこれで2回目です」、という魂もあるわけです。

もちろん、2万歳だから偉くて、100歳だから偉くないとか、そんなつまらないことはありません。すべての魂は未熟だから生まれ変わっているのであって、すべての魂に上下はありません

ただやはり、経験を積んでいる人の方が、人間界における行動に「慣れ」がありますから、できなかったことも、そんなに難易度が高いことでなければ、一回言われればできるようになってしまう、なんていうことが多いです。

一方で、魂が若い人の場合は、何度も同じミスをしてしまう、ということがあるのです。

もし、あなたが上司や指導者、親、教師という、人を教育する立場にいるのなら、必ずといっていいほど、魂年齢の若い人と縁があります。そして「何でコイツは何度言っても直らないんだ!」という経験をすることになります。

なぜでしようか?それは、その経験をすることが最高の成長につながると、お互いの魂が分かっているからです。

もちろん、この魂の仲間たちは、生まれる前に「このタイミングで、こういうシチュエーションで出会おうね」と約束しています。

魂的に言ったら、ちょっとやそっと言っただけで教育が成功してしまっては、おもしろくないわけです。何年も何年も言い続けて、ほんのちょっとだけ変わってくれた。あれだけ苦労してきたのにそれだけかよ、というようなその経験こそが、魂にとってはとても嬉しいのです。

魂は何万年だって生きられますから、人間の数年なんて短いもんです。

そういうスケールの時間間隔で、あなたの教え子を見てあげてください。今世できなくても、来世できるようになったらいいよね、くらいのゆるい感覚を持ってください。そして声掛けは、最低でも1年、場合によっては3年、あるいはもっと言い続けるものだと思ってください。

結果も求めすぎないでください。それだけ言い続けて、少しできるようになれば御の字です。

小学校や中学校で、「一回怒られたら、次は同じことで叱られないようにしよう」と言われたことがある人は多いのではないでしょうか?しかし、二回目で直らない人(魂)も多いのです。私たちはこのセリフに縛られすぎています。

何回言ったら直るのか、その回数は、魂が決めています。

「言い方」も重要です。

例えば、教室で誰かが発表をしているときに、生徒がよく話を聞いていなかったとします。

そういうときに、「うるさい!」と怒るのではなく、

「人の話を聞くときは、その人の方を見て、静かに聞くんだよ」と冷静に伝えます。

もちろん一回では直りません。だからといって怒ったり 「一回で直らないやつは社会で通用しない」なんて言ってはダメです。そういうことを言っても委縮するだけです。同じことを言い続けます。縁があるうちは言い続ける覚悟で臨みましょう

逆説的ですが、そういう「魂を考慮する」「ずっと言い続ける」という態度で関わっていると、ちょっとずつ変化が見えてくることがあります。

もし、あなたの教え子に「姿勢の変化」が表れたら、それをほめてあげましょう。

「一生懸命やってるね」「よくがんばってるね」といった言葉をかけます。

やっていはいけないほめかたもあります。心理学の研究からわかったことなのですが、「能力」や「結果」をほめると、人はやる気をなくします

ですから、「姿勢」をほめましょう。姿勢を見続けるのです。

そうすると、その人の深いところで、じわじわと変化が起こります。

ほんとうの意味で人を育て、導くことができる人は、特別な心理操縦術を持っているわけではありません。意識的にしろ無意識的にしろ、その人の「魂」を見ているのです。

ここまで、「魂」と「生まれ変わり」の観点から、人のできる/できないを解説してきました。

目の前に見えるその人物の背景には、何度繰り返されたかわからない、魂的な時間の積み重ねがあります。それを見ることができる人が増えるほど、魂の時代の太陽は明るく輝くでしょう。

それができるのは、この文章を読んだあなたです。あなたの意思、そして観察力が、新しい時代を拓きます。

ありがとうございました。今日もふわふわです。

そして、この文章を生み出すための知恵を与えてくださった、斎藤一人さんに感謝します。

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ひふみ国師(身、心、神)
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