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LAST DANCE Day1

LAST DANCEは2日間あり、1日目は音源で売られ、2日目はdvdかなんかで売られた。つまり2日目は画と音があるわけです。

今日はその2日目がオンエアされ、その後に発表されたことがあった。それがDay1の映像化だった。

とんでもない発表、みたいな題名がついてたから、さすがに中村の口から再びBJCが動き始めることはなさそうだと残念そうに(ぼくには見えた)話されたことから、さすがにないんだろうが、そしてそれが残りの2人が過去の自分たちやお客に縛られた感じで新たな歌を生み出すことはなんか違うと思ってるそうなのでないんだろうと思うが、スタジオに入り一切のプロモーションとかMVジャケ撮りとかせず(そう喩えるならスピッツでいうところの夢じゃないシングルカット、夢追い虫ある意味シングルカットのように歌のために改めて制作するのではないもの)、新しい歌といいますか何ならインストでも作る、みたいなことだろうか?と思ったが違った。

Day1の映像を欲しがる奴なんて、CDを聴きまくったファンぐらいしかいねえって!!!!!!!!!!!!!と思った。ぼくは欲しい。プロモーションになるっすか!?!?!?!?!!?と思った。

Day1は1トラック目と2トラック目で多分5000文字ぐらい色んなことが書ける。そして早くも1トラック目の★★★★★★★の画が流された。と……撮ってたのかよ???????????と思ってしまった。

当人たちが名言したわけじゃない(と思う)から自分で捉えたこの歌の題名は「殺してやりたい」なんだけど、BJCは斯様にレコード会社(?)から意味不明な検閲を受けまくっている。そりゃ一個のEPがリリースし終わった瞬間に解散しようかと毎回話に出るわとも思うし、互いのエゴが強すぎるんだろうなとも思える。

あとは悪いひとたちの歌詞も消されたからインディーズから出したことでしょうか。これで東芝EMIからポリドールに移り、最後はユニに移ったんだか移ってないんだかで終わってしまったんだと思う。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは日本コロムビアからユニバーサルに太陽をつかんでしまったで移って終わった気がする。スピッツもポリドールに勝手にベスあるを出されてユニに移った。

★★★★★★★といいますかBANG!の歌は後期で恐ろしくアレンジが違うといいますか、このテンポで演奏したくねえな的な思いがおそらく多分に込められた歌群であるようにぼくは勝手に思っている。絶望という名の地下鉄とか★★★★★★★とかSOON CRAZYとかがそうだろうか。

★★★★★★★も異様な歌で、コーラス部分がE F という(キーは合わせてない)ロックの速いテンポで表現するのにそんなコード進行でいいのか!?というコード進行の歌だった。それだけで既に恐ろしいのだがイントロのベースの動きもギターの単音も特筆すべきだろうし、中村はいつも恐ろしいのでいちいち書く必要がない。

そしてギターソロのすべてを諦めたような景色に途中から変わるあたりもまるでギリ期待してた者に裏切られたかのような、義務性交のようなものが終わったかのような脱落感(脱力ではない)が見受けられ、メロディとコード進行でそんなイメージが生成できることに驚かされる。

2トラック目のSalingerについて述べるともっと長いんだが、Day1発売できんの?といいますか映像化していいの?と思ったのはまさにここで、SalingerもCD音源とえらく違う……といいますかコード進行は同じだが、ステージでの歌のメロディが違いすぎる歌としておそらくBJCのどの歌よりも際立ってるような気がする。

リリースして間もないうちに解散が決まり、浅井の中で音程が低すぎることが想定されていなかったのだろう。何回も言ってしまっているが、中村はこの歌にアコギをかぶせたくなかったらしいというから驚かされる。CDだとアコギはあるけど、ステージだと当然ない。

だがDay1のSalingerの特筆すべき点はそんなことじゃなく、最後の息があって……「合ってない」という言い方はあんましたくないのだが、というのは無理矢理でも「合ってる」ように鬼のようなアドリブといいますか調整がされているから。それは主に中村の手によってである。くはらかずゆきにしても、中村にしてもステージの1番後ろから全体を見渡してこういう鬼のような調整ができる、自分含めた全員のために演奏する感じを考えると、それぞれグループの中で1番の功労者であるかのように思えてしまう。

まずSalingerが終わるときに浅井がOKと言うんだが、このOKというのは浅井が演奏を終わらせよう、というときに使う言葉である。つまり演奏を終えるかどうかの主導権をこの言葉を発するときに浅井が握っていることになる。中村はそれに従う。だが、このOKはそのような意味だったのかそうじゃなかったのか、中村が思ったところで演奏が終わりのムーブに入らなかった。中村はしかし自然にそれに対応し、浅井は自分が「気持ちよくなって」OKとでも言ったつもりだったのか、次のベストな8小節目ぐらいで終わらせようとし、中村にもそれが伝わり、ギターとドラムが止まったのだが照井のベースは止まらなかった。

この歌は照井が作ったのではなく、Salingerの最後は全員同じフレーズを延々繰り返すという単調なものであり、そこに浅井が申し訳無さを感じ、早く終わらせようとしたのかも知れない。だが、照井は一切手を止めずに同じフレーズを弾き続けた。

照井があるフレーズを弾かないとこの歌は終わらない。ここからの中村はもはや調整役という感じではなく、鬼のような形相で弾いてるんじゃないかという叩き方になっていた。BJCの本当の最後のステージである富士ROCKのSATURDAY NIGHTの演奏中にGretschの弦がおかしくなり、ちょうど一個目のギターソロに入ったときにレスポールに変える作業をしていたとき、中村と照井は演奏し続けていたのだが、このときの中村は鬼のような調整といいますか技量とかで納得させるような演奏になっていたといまにして思う。

つまりDay1のSalingerはひやひやして、一体どのように終わるのかわからない鬼気迫るものに最後なっていった。もういい加減にしろ、という感じで中村がどうやってその音を出してんの?という叩き方をすると、照井が最後のフレーズを弾いて終わった。

このように、Day1は解禁されないことでリスナーに安心感をもたらしていた側面があったといえるのかもしれないが、ファンなら見たいと思うのが常なのかもしれない。ぼくにはわからぬ。
















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中村風景
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