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ちゃお+の宝鐘マリン1stライブ「Ahoy!! キミたちみんなパイレーツ♡」編集部レポ★(初日)を読んだ

まず偉そうに悪いです。小学館にあまり良い印象を抱いてないんだけど、ちゃんとそういうこと書く部署があることに驚いた。おそらく関係者席で観たんだろうけど、みんなが休んでる土日に横浜アリーナ……じゃなくて横浜アリーナよりも収容数がでかいKアリーナでゴールデンタイムにコンサートをまる二日間見て、次の日にこのようにレポートとしてしかも子供向けに書き上げるなんて凄まじい職人芸である。ぼくはもうおそらく二度とちゃおプラスについて書くことも読むこともないだろうが、この雑誌を読める子供たちは幸せだと思う。


まず面白いのが、タレント名をフルネームで常に書くことだった。宝鐘マリン(ほうしょうまりん)ちゃん、と書いている。というのもおそらく、day1だけでも↓

  • 宝鐘マリンちゃん

  • 天音かなたちゃん

  • 大神ミオちゃん

  • 白上フブキちゃん

  • 雪花ラミィちゃん

  • 戌神ころねちゃん

  • 白銀ノエルちゃん

  • 石井竜也ちゃん

と登場人物が結構多いから、上の名前下の名前あるいは愛称で呼んじまうとメインターゲット読者である子供が忘れちまうんだろう。印象に残らなくなってしまう可能性といいますか、

あるいはマーケティングの一環として、「覚えてもらう」必要がある。つまり上記タレント群をフルネームで覚えてもらうことが各者にとってのブランディングにつながり、ちゃおプラスはその導線になる。なんだったらタレントの名前はフルネームで書く契約とかしてたりするのかも知れない。

なんといってもマリリシャ自体がちゃおプラスにおいてJSあこがれのVTuberランキングとやらで3位に位置するらしいからこそ、今回のイベントレポートがわざわざ両日書き下ろされたのだろうし、そもそもちゃおという雑誌のターゲット層がJSであることを今この瞬間はじめてぼくは知ることとなった。

つまり相乗効果として、互いにエンターテインメントの市場に属していることをちゃお編集部は意識しているのだろう。好きなタレントランキングで上がった人たちをこれからも取材して、彼女たちがもっと売れれば深く長い付き合いができる。知名度向上にちゃおが貢献しているという構図である。そのためにフルネームで覚えて帰ってね、タレント多いからね、ということなのか、と。

もちろんガチ目のファンが書いていても、そう見える一流のプロが書いていても、そんなものは現実がどっちであろうと読む側からは勝手に捉えられてしまうからそんなことには触れないが、ぼくがこの感想を読んで信頼できるだろうな~~~~~~~~~~~と思ったのは、ある一部で全方向美少女という歌の詩を使ってマリリシャのステージ上の写真を描写、といいますかAlt文にしていたからです。

確か、上から見ても横から見てもいい女♡全方向美少女!みたいなことが書いてあった。

この全方向美少女という歌はマリリシャの歌ではない。が、確か数ヶ月前のホロライブファンタジー何周年フリーライブ!みたいので歌われた。他にもドラゴンボールとか無数に歌が唄われていたのだが、マリリシャが歌ったこのうたをぼくが異様に覚えているのは、おそらくこのステージのためだけに作られただろうオケの音質が異様に良かったためである。

この歌はベースから始まるんだけど、ベースの音が異様に大きかった。元歌と比較して見たことがあった気がすんだけど、確か圧倒的に違っていた。ぼくのステレオがいかれてるだけかもしれない。

喩えるならベースのゲインを上げられるだけ上げて、ぎりハウらないぐらいの限界調整ぐらいした、あるいは一部分音割れてもいいから、とにかくベースの音を引き上げようとしたような演奏だったように思われた(ああ、どうして世界中の音源においてベースの音はごく小さいことが当たり前なのだろう?ベースを聴こう聴こうとして音量を上げて聴覚が壊れるほどの音量にしないといけないのだろう?なぜほかのトリブルやミドルの金切り声を聴かねばならないのだろう?重低音特化型のヘッドホンなりアンプは異様な値段なのだろう?そして異様に重いのだろう?)。

これが歌の妖艶な感じと異様に合っていた。つまりここまでの印象を残すに至った全方向美少女をキミたちみんなパイレーツのレポートに盛り込むということは何か含みがあるんではないかと思えた。もしこの歌がちゃお読者が見るような何かしらの媒体のオープニングテーマとかになっていて定番だったりするのかも知れない。もしそうだった場合、このぼくの論点はいささか的外れになる。

で写真も全部いい写真だった。これはもちろんカバーの技術水準が現行最強レベルに達してしまっているのかも知れないが、全部の歌とゲストに一枚以上の写真をつけるのも相当な手間である。なぜ天音かなたちゃんだけ、天音かなたちゃん(あまねかなた)という表記になっていたのかだけはわからないが

と思ったらAltでは流石に、船長とかかなたちゃんとかになっていた。にしても初日は昭和歌謡がテーマの時間帯があったからとて、歌が発売された年代とかも調べていてファクトチェックも大変そうだった。でも関連文とかを見てると、男タレとかの情報も書かれてたりするからステージ情報を見に行って書くナレッジはさすがにあるのかも知れない。漫画雑誌の編集部がそんなことするなんて、という可能性がぼくから欠如していた。

といいますか……小学館て単純にでけえから、そういうエンタメ系雑誌作ってる課員を連れてけばいいだけの話なのかも知れない。そうすれば土日にちゃおの編集者は休んで月曜日に写植なり素材を受け取って、持ち前のタレント知識で書けばいいのかも。それでもハート型のイヤモニにまで目が行っててすごいなとも思った。イヤモニが断線したことは書かずに、その可愛さを褒めるあたりちゃんとした編集部だと思った。

マジでその歌の時に何があったのか、その歌の背景、どんな衣装に着替えたのかとか細かく書かれすぎている。ちゃんとしている。別のインタビューを見ると、知らない漫画で失礼なんだがミルモでポンという漫画の絵をマリリシャが書いたことが本誌であるというインタビューが載ってたりもするため、マリリシャのファンはかつて本屋の会計にちゃお本誌を持っていかねばならないことがあったのかも知れない。

ぼくはなぜか異様にとにかく分厚い恋愛漫画しか載っていない雑誌を菓子かなんかバリバリ食いながら読みたくなったことがあり、その時にコンビニかなんかでそれ系の雑誌を23冊買ったことがあるんだけど、ちゃおだったかどうか覚えてもいなければ、何歳向けだったのかも覚えていない。とにかく分厚さを優先した。意外と読み切りが多くて買って良かったと思った記憶があるような……

後にも先にもそういう漫画雑誌を買ったのはその時だけだった。バーチャルYouTuberという文化があったかどうかも覚えていない。

サイトに飛ぶと、いま激売出し中の漫画か何かが強制ポップアップされるので、それだけハードルがあるとはいえるがそれが気にならないのであれば……

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中村風景
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