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足下(足元)って言うのやだ
足元、足下。ヘッダ画像をお借りしています。
足下という単語は非常に都合が良くて、ニュースで善し様に使われています。便利な言葉に頼ってないでいちいちちゃんと説明してくんねーかなが趣旨。
これはもう……新聞各社が我がもののように使っているし、――ぼくは彼を決して嫌ってはいないのでこんな例に出したくないんだけど彼ぐらいしかぼくの視認範囲のティーヴィー・ショウで言う人がいないので致し方ない―――ワールドビジネスサテライトに月火だけ出ている日経の滝田がすんごい使う。もう一度言うが滝田が嫌いなわけではない……むしろ水~金の原田と佐々木ペアが息が合ってないとは言わないが、原田が喋ろうとしているのに、まだ原田が喋っているのに佐々木がそれを遮ったりどうしてもここで自分の意見を挿入しないといけないように「別に今すぐには言わなくていい一言」みたいなのを言う方、この全体的な感じにこそ番組としてのテコ入れが必要である。と言っていたら木曜日が別の日経委員に変わったりしたんだが、佐々木は変わらずいるし水金は相変わらずなので意味がない。
余談が長くなった。例えばこのニュースで使われている。
企業の不正会計を見抜く切り札として、人工知能(AI)を活用する監査手法が広がってきた。足元では海外子会社や関連会社の動向を把握しきれず、不適切な会計につながる企業が増えている。
足元で台頭しているAIは信頼回復に向けた武器になり、
後半は有料部分なので端折る。
ここで小学館(冠茂とか過去にしでかした事件が多い漫画編集者の例を鑑みるとあまり参考にはしたくない企業だ)の辞書を見てみましょう。
ビジネス等で使う時の注意点
「足もと」は「足元」「足許」「足下」とも書きますが、どのような違いがあるのかを見ていきましょう。 まず、「足元」は「地面に足がついているところ、その周り」を指す言葉。「足許」は「立っている足の周辺」、「足下」は「足の裏」を意味します。つまり、それぞれ指している範囲が少しずつ違うことがわかります。
「足もとを見る」は「足元を見る」「足許を見る」「足下を見る」という漢字の表記も見かけますが、辞書では「足元を見る」と記載されているため、「足元」を使うのがよいでしょう。
つまりビジネスで足下という場合、「足下では=あなたがいる周辺では」という意味に捉えるのが通例だろうか?と思える。
これを踏まえてさっきの例2つを見るに、
「不正会計が増えていて、自社グループの例すら見抜けなくなっていることがあなたの身の回りでも起きている」
「大企業でも粉飾決算がバレたように、市場が法人に向ける目が厳しくなっているから、AIやデジタルモーメントで対処しようとする動きをあなたの周辺の企業も起こしてますよ」
というように置き換えられるんじゃないのかなと思う。ここまで言ってくれないとわからなくない?
なんとなく「足下」って言うことで……お前も危機感もたなアカンで、を一言で済ました気になってしまうほうが危険じゃないの?と思う。意識高く保たなアカンで、をじゃあ君がそう思うならそう言ってくれりゃいいじゃん、と。
言い出しっぺになりたくないのだろうか?後で「別に……」だった時に責任を問われたくないのだろうか。だったら始めから言わへんでええやんけ
つまりはこの「アンタも気いつけな危ないでっせ」感を最後に一言付け足した気になり、なんか良いこと言ってやった感をやんわり演出するのにあまりにも使い勝手の良い単語として足下が使われているように思うのだ。なんか無責任じゃね、と。足下では足元では、って、ほんまに俺の足元もそうなんか、と。お前だけちゃうんかと。
足元って言葉の肌触りが良くてどうしてもつかいてえならクソ面倒くさいデータ添付もした上で言ってもらいたいな……と思うんだけど。
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