きみは戦闘狂美少女
病気になる前に病気になってもおかしかない内容の映画を見た。日本名はプライベートアイダホあたりで、ちゃんとした名前はmy own private Idahoだったと思う。この違いはなんだかわからん。
そして特筆すべきことに、マイプライベートアイダホどころかその周辺の映画の事情にめっちゃくちゃ詳しい人が、ゼロから100までこのサイト内で徹底的に話している。多分20000~30000文字ぐらいある。あのような熱情を無償で叩きつけられるのはガチで映画ファンだろうと思う。
ぼくは自分の生活記録としてしか映画について書いていない。映画を自分のために利用してるまである。俳優がその後麻薬で死のうが女をレイプしてつかまろうが知ったことではない。
だが、その後に見たロミオマストダイの中で「一見憎めないクソデブであるモーリス」の役をやったクソデブがガチ目に女をレイープしてその後も情けなく業界に残ってた話を訊いてこの世はクソだなと思った。よりによってぼくの好きなギターのメーカーと同じ名前を配役されてそこまで舐めた人生を送れることに対して羨ましく思う。
ロミオ・マスト・ダイだぜ?と。ジェット・リーと共演するっていう人生は誉れじゃないんすか?と。
プライベートアイダホとの連続性でやれ同性愛とセックス教団だのと……アイダホの最後までナルコレプシーだった理由もさっぱりわからず悲惨な境遇により味を添えるためだけの設定だったようにしか思えず最後の最後にぶっ倒れて知らん男に拾われて奴隷みたいな生活が続くのかなんなのかと思えば実はおふくろと近親相姦して主役を生んだ兄貴であり親父であるやつが拾ったみたいな裏設定があるらしく、だったら割と幸せな終わり方じゃないの、じゃあなんでそれを一切明かさずにハブアナイスデイみたいな意味不明な字幕出して終わんのっって視聴者に思わせるでしょ。
それにあの性交中のタイムラプスもなんなんだろう。おそらくゲイではない俳優たちに性器だの顔だのを密着させ、ぼくはアイダホの序盤はおそらく同性愛がテーマじゃないだろうな、よしよし良かったと確信していたんだが、見事にそのタイムラプス描写で完璧に同性愛映画、といいますか同性愛の負の側面に人生をぶっ壊されたTEENAGERたちを映し出す物語なんだってことがわかって、ぼくの気持ちはぶっ壊された。ぼくは古い映画なら何でも良いから見たくなることがあるんだが、このようなものを想像してはいなかった。しかも中身がなさすぎた。
いや……中身はあるのかも知れないが、その意味を考えようとするとあの同性愛タイムラプスが襲いかかってくる。あれらを思い出し再考しなければならないのだろう。問題提起を表現したいんだろうがなんか匙加減が人の共感を産まないレベルで設定されてしまっているといいますか、この前は書かなかったがHUNTER×HUNTERの最新刊読んで、なんつーんでしょう、北朝鮮然とした話をNGLマサドルデイーゴで表現したかと思ったらさらにまた課金帝国のカス王子どもで再現しねえと実物のあのクソどもは懲りねえわなと冨樫的に思ったのかも知れない(それ自体は別に全然いくらでもやればいいことだ)が、治安維持法だかなんだかそういう強権の発動とか回りくどいカス行為ばかりが蔓延して、テンポ感といいますかやってることの器ちっさすぎるし話進まねえし……みたいな設計のミスに見えることがここへ来て続いているように思えた。もちろんHUNTER×HUNTERは終わってないのでこの先どうなるかさっぱりわからんので比べるといいますか引き合いに出すべきじゃないだろうけど……