図書館で借りて読んでみましたが、ものすごく啓発されました。
著者は宣教師としてアマゾンのピダハン族(およびその周辺の部族)を布教伝道するため、彼らの言葉を研究するのに三〇年を費やした。
結果、既成概念が崩れ落ちるような衝撃を受けたそうです。
以前もアマゾンのとある部族では、『幸せ』という言葉(概念)がないということを知って驚いたことがありますが、ピダハンの文化には、右←→左の概念や、数の概念、色の名前さえも存在しない。
創世神話もない。というのです。
当然、神の概念がない!
ピダハン語には、たとえば『心配』という言葉(概念)がないので、彼らは心配することがない。文明人があたりまえのように使う言葉(概念)が、ピダハン語にはないのです。
そう考えると、ピダハン語訳聖書をつくるときに、ものすごく苦労するだろうなあ……と思っていたのですが……
著者は最終的には、なんと!無神論者になってしまいました。
というオチまでついていました。