NHKに物申す③
落語。
私は全く興味がない。
6年前までは。
単語や言ってることがわからない。
わからないことで話が入ってこない。
そんな感じでした。
落語家さんって失礼な話、
笑点で大喜利をするのが仕事と、
認識していた。
そんな感じでした。
6年前までは。
落語を知ってる方は、
口を合わせて面白いと言う。
言われれば言われるほど、
その理由が知りたくなる。
特によく耳にする、
古典落語の演目。
でもなんか苦手なんだよね…
動きのない一人芝居みたいで…。
そんな時に訪れた転機。
その問題を一気に解決する出来事。
NHK「超入門!落語THE MOVIE」。
この番組に出会ってしまった。
告知はさておきこの番組が凄いのは、
落語家さんのお話に合わせて、
その物語を映像化して見せてくれるところ。
落語家さんの芸とも言える、
話を伝えるための体の動きや表情を、
全てカットするという画期的な試み。
ご本人すらも、
ほとんどカットで映らない。
協会がよくこれを、
許してくれたなあと思います。
この番組がよくできてるのは、
映像だと名前の知らない小道具や、
独特の言い回しも映像の流れで、
なんとなくわかるところ。
そして選ばれた演目も考えられており、
落語初心者でも気楽に見れるものばかり。
そしてやっと私も、
落語を薦めてくる人の気持ちを、
理解するに至るのです。
そして何本も見てると、
素人だったはずの私が、
落語家さんの違いに気づく。
ものの善し悪しがわかるというやつかも。
私が特に気に入った落語家さんは、
最近、笑点メンバーに選ばれた、
春風亭一之輔さん。
本当に凄い。
【時そば】【初天神】など拝聴しましたが、
絶妙な間や抑揚の付け方が小気味いい。
落語は同じ演目であっても、
落語家さんによって、
それぞれのアレンジを施すので、
それもまた楽しみ方のひとつのようです。
こうやって知ったような感じになると、
あれも聞いてみよう、
これも聞いてないなと、
欲が出てきます。
するとついには、
寄席を見に行きたいなと、
思うまでになります。
生の落語家さんの語り口、
扇子を使った巧妙な手さばき。
私はその噺の世界に没頭する…。
でも少し心配。
よくあるんですよね…劇場で。
没頭しすぎて寝ちゃうこと。
私は常にどこでも、
妄想注意なんです。
気をつけないと。