石鹸の香りがすると思い出す
私が十九歳の時、コンビニでバイトをしていると同じバイトの二つ年上の男の人が時々私に声をかけてくれた。
私は人見知りが激しかったので、仲のいい同じ年の女の子と一つ年下の生意気な男の子としか喋らず、話しかけてくれる彼には「はい」とか「そうですね」くらいしか話すことはなかった。
彼は私がバイトを終える15分前になると店にやって来た。
お客さんがいない時、彼はいつも楽しそうにバイト仲間たちと話している。
ある日、私が帰る準備をしていると彼が私の近くに来て冗談を言った。
私は思わず吹き