金魚のあくび

詩・エッセイ・小説などジャンルを問わず、気ままに思いついたことを書いてゆこうと思います。

金魚のあくび

詩・エッセイ・小説などジャンルを問わず、気ままに思いついたことを書いてゆこうと思います。

マガジン

  • 変わりゆく日々の思い

    日々の生活の中で見つけた小さな発見、当たり前になっているけど理不尽だなと思うことを書いています。

  • 想いの花束 (恋愛のこと)

    本当に好きな人と出会った瞬間、私の中で見えていた世界がガラッと変わりました。 まだ誰にもわからない私たちの恋の行方。 願いと諦めを彷徨う気持ち。そんな作品を集めてみました。

  • おすすめ作品集 (恋愛編)

    私のマガジン「想いの花束」の中からスキが多かった作品、個人的に好きな作品を集めてみまたした。 恋愛の詩集です。

  • ゆるっと、ほっこり読み物

    温かい気持ちになりたい時、優しさに包まれたい時におすすめです。

  • 人生、挫けそうになってきた

    人生の沼にハマってしまった私。 何をやっても上手くいかない。 頑張っているのに空回りの毎日。 いつになればこの状態から抜け出せるんだろう。 そんな想いを書いてみました。

最近の記事

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それぞれの朝、幸せのカタチ

朝のコンビニの駐車場 今日は平日だけど私はお休み なんとなく家にいたくなくて コンビニで買ったパンとコーヒーを 車の中でモグモグする  私の前にはたくさんの人や車が 行き来している ブカブカな制服の中学生の女の子が ゆるい坂を必死に自転車を漕いでいる 幼稚園バス 高校のスクールバス 病院のバス 近道をしようと駐車場を横切って 車をスイスイと避けてゆく  高校生の男の子 険しい顔でお店から出てくる 中年のサラリーマン いつもコーギーを散歩させている 近所のコーギーおじさん

    • 午後になったら晴れればいいな

      もし頑張っているあなたのことを 悪く言う人がいたら それはあなたのことを 知っているつもりになっているだけ  勝手に決めつけて 本当のあなたを知ろうとしない 人に興味がない人  もしくは自分に自信がないから あなたを下に見ることで 自分を安心させたい人 世の中いろんな人がいるけれど あなたのいいところを ちゃんと見つけてくれて 悪いところも含めて 丸ごと認めてくれる そんな人と一緒にいたら あなたは安心できて 笑顔もたくさん増えるよ なんて誰かが言ってくれたら 少し元

      • 今日の夕陽は

        今日の夕陽は  ほとんど雲に隠れているけど 雲が夕陽色のに染まってて とても綺麗ですね 今日も夕方の空を見ては 遠くのあなたに話しかける あなたに会えなくなって もう2年半が経ちました 月は次々と形を変えて 長く感じた季節も 思えばあっと言う間に 私の前を通り過ぎていきました 今もあなたは人の役に立ち 自分も成長するために 日々努力を重ねているんでしょうね 決して目立たず でも陰で周りの人を支える そんな姿を見て あなたのことが大好きになりました    そんな私は相

        • 同じ空のはずなのに

          この空は好きな人と繋がっている そんな言葉をよく耳にする 実際はそうだけど 昔は私もそう思ってたけど 今はなんとなく違和感を感じる 好きな人の頭上の空と 自分の頭上にある空 本当は別の空間にあるんじゃないかと 元々は同じ空だったのに いつのまにか違う世界の空を見ている そんな気がする   「思考は現実化する」 そんな言葉があるけれど 好きな人と一緒に過ごすイメージが 時々、絵葉書のように送られてくる 夢で会えても好きな人は あの頃のように笑っている 同じ市内に

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        それぞれの朝、幸せのカタチ

        マガジン

        • 変わりゆく日々の思い
          104本
        • 想いの花束 (恋愛のこと)
          57本
        • おすすめ作品集 (恋愛編)
          20本
        • ゆるっと、ほっこり読み物
          34本
        • 人生、挫けそうになってきた
          8本
        • おすすめ作品集 (日常編)
          16本

        記事

          夏の終わりの星空に

          暑い日が続いた今年の夏 朝でも昼間のような暑さ 朝散歩を10分しただけで 熱中症になってしまった私 最近やっと 朝晩が涼しくなってきた 今日は久しぶりに散歩を再開 国道の横の狭い歩道を 歩いていると 雑草が混じった木の葉っぱの裏に セミの抜け殻を見つけた 今年初めてお会いした抜け殻 こんな猛暑の中 セミ達は元気に鳴いている 大変そうだなぁ エアコンの効いた  少しだけ涼しい部屋に セミ達を集めて 休憩させてあげている そんなイメージ画像が 一瞬頭に浮かんだ 「うわ

          夏の終わりの星空に

          トリプル ~赤ちゃんを育てながら両親の介護

          この役立たず! 私が娘を生んで二か月が経ったある秋の日、娘を旦那の両親に預け、私と旦那は私の母が入院している東京の病院へと足を運んだ。 母は一年前に肺がんを患った。半年ほど経ってから、長年住んでいた団地の建て替えのため立ち退きをすることになり、同じ区内の古い区営住宅へ引っ越すことになった。 新しい土地での病院探しは難しく、取り合えず評判は良くないが家から歩いて五分ほどの病院に入院していた。 病院は比較的新しくロビーも普通の病院と同じく、たくさんの人がいた。 受付の横で待

          トリプル ~赤ちゃんを育てながら両親の介護

          どうして雨に濡れてるの?

          日曜日の朝 雨の音で目が覚めた 時計の針は5時20分 昨日の天気予報は 晴れだったのに 「まぁ、梅雨だから  雨が多いのは当たり前かな」 そんなことを思いながら レースのカーテン越しに 灰色の電線だらけの空をのぞく 電線の上に 名前の知らない鳥が一羽 ちょこんと止まっている 時々、羽をバサバサとさせて 体についた水分をはじけ飛ばす 「どうして雨に濡れてるの?」 私は雨に濡れている理由を 色々と感えながら 鳥の様子をしばらく見ていた ふと思う そもそも鳥の気持ちは

          どうして雨に濡れてるの?

          カーテンの隙間だけ雲外蒼天

          体調を崩して仕事を辞めてから 半年が経った ある数人の人から あんな雑に扱われたのは 私が悪かったせいだと 自分で自分を責める毎日から 今はあんな酷い環境の中で 私、よく頑張ってきたなと 思うようになってきた 今通っている病院の先生は 優しく微笑みながら 「自分を責めないでください  大切にしてください」と 何度も言ってくれた 初めはどうやって 自分を大切にするのかが よく分からなかった 周りの人に合わせることで 波風を立てないように生きてきた私 他の人を大切にする

          カーテンの隙間だけ雲外蒼天

          人生と海の世界の不公平

          「夜明け前が一番暗い」 「止まない雨はない」 それを人生に例えて人は言う でも本当に人生に 当てはまるのだろうか 何をやっても どう頑張っても 暗くて冷たい雨の中から 抜け出せない私 いったい、どういうことなんだろう 朝の海岸を散歩しながら そんなことを考えていた 潮溜まりにいる 小さなカニをつかまえてみる 体は小さいのに ハサミに挟まれた時の痛みは 思った以上に強くて 「痛っ!!」と 思わず叫んでしまった 私の心の中に積もった たくさんの小さな傷たちも 痛くて

          人生と海の世界の不公平

          天気予報と私の未来

          私が描いた夢の地図が 言葉という暴力によって ビリビリに破かれたしまった これから私は 何をすればいいのだろう 頭には何も浮かばない ただ小さくなった地図のカケラを 手のひらに集めて 部屋の片隅で 泣くことしかできない あまりにも無力な自分 「希望を持ちなさい」と  人は言うけど こんな状況なのに 希望なんて持てるわけない 昔、ある人が言っていた言葉が よみがえってきた 「希望は持つものではなく   湧いてくるものだ」と   涙をタオルで拭いて ティッシュで鼻をか

          天気予報と私の未来

          たくさん買った「自分を変える本」

          また今日も衝動買いをしてしまった 「自分を変える」本 今日は2冊も買ってしまった 歩き回って疲れたのか エコバッグの中の本が 2リットルのペットボトルくらい 重く感じる 「変わりたい」 今のままでいたくない あと何十年もあると思うと 長い人生 いつ終わるか分からないと思うと こんなダメダメな日常を 繰り返している場合ではない人生 思い切って仕事を辞めて 少しの間好きなことを 思いっきりやってみようと 心に決めていたのに 楽しかったのは1週間だけ 日を増すごとに

          たくさん買った「自分を変える本」

          いいとこ取りの人が嫌い

          僕はいいとこ取りの人が嫌い 人が苦労して作り上げたコトやモノを 絶妙なタイミングで取り上げて 一から自分がやったように 見事なパフォーマンスで 周りを騙す でも要領よく生きてきた人は 知ったかぶりはするけれど どう頑張っても浅い話しかできない 僕たちが苦労して頑張ったコトやモノは 簡単に奪われても 経験とスキルが僕たちの武器として  深く身体に染み渡る それは目に見えない でも最強の武器 大切なモノを奪われた悲しみを 知ることで 他の人の悲しみに寄り添うことが で

          いいとこ取りの人が嫌い

          歪な形の雪だるま

          朝、目を覚ますと 窓の外は大粒の雪が降っていた シャーベットみたいな重そうな雪 大きなため息と同時に カーテンを閉める いつからだろう 雪を見て嬉しいと 思わなくなったのは 今日は休日 もう一度温かい布団の中に潜り込む 目を閉じると また深いため息と 重くのしかかる現実 人の心を踏みにじって 高笑いする人たちと その声に震えながら 声をあげることさえ許されない 暗黙の了解 当たり前のことが  できない人たちが得をして 当たり前のことをするのは 実は大変なことだ

          歪な形の雪だるま

          風景だけ切り取れば

          この数ヶ月間 自分ではどうすることも出来ない 人生の濁流に飲み込まれて それでも必死に泳いできた 今やっと人生の向こう岸に たどり着いた 頑張って泳いだわりには 思い通りの岸ではなかったけど なんとか辿り着くことができた このたどり着いた岸が 最終地点なのか また流されてしまうのかは まだ誰にも分からない  悪い出来事にも意味があると 人は言うけれど 今の私にはそう思うことができない そんな余裕のない自分を 責めそうになる 「別に思わなくてもいいよ」 責める自分に

          風景だけ切り取れば

          好きな理由なんて

          若草色が好き 森の小鳥たちのさえずりが好き 優しい沈丁花の香りが好き 柔らかい日差しの中で 好きな曲を聴きながら ゆっくりコーヒーを飲む時間が好き 好きな色 好きな音 好きな香り 好きな時間 好きな理由なんか特になくて ただ何となく好きなもの みんな好みが違って当たり前で どれを好きになっても自由で 時々、好きなものを バカにする人もいて そんな時は一瞬頭にくるけど でも何とも思わない どれが一番とかじゃなくて どれも正解だから でも、どうして人を好きになる時は

          好きな理由なんて

          お月様とふたりで

          眠れない一人の夜 テレビのチャンネルを変えても どれもピンと来ない 面白かったはずのスマホの動画も なんとなく見る気がしない 「なんか甘い物食べたいなぁ」 何かに導かれるかのように コートを着て寒い夜に飛び出す私 私の足は近くのコンビニまで 行こうとしている 星がいつもより多く見える空 冷たい風に首元をコートで隠す 遠くの方で時々聞こえる 車の通る音 忙しかった昼間と違って なんとなく落ち着く カーテンの隙間から溢れる ほんのりとした優しい光 どこかから漂うシ

          お月様とふたりで