ココアの話。
何でもない話なんですけど、最近「買って良かったなぁ」というものがありました。そんなお話。
私はココアが好きでよく飲むのですが、ココアの粉をミルクで溶かしたものが好きなんです。
お湯ではなくてミルクです。
「ミルクだけで溶かした濃厚感」が欲しいのです。
お湯で溶かしてスッキリしたココアがお好きな方も居るでしょうが、私は断然濃厚ミルクココアが好きなんです。ここの派閥争いはするつもりはないですが、やはりミルク派に属してしまうんですよね。お腹にたっぷり溜まるあの感じ。飲み物でありながら、重厚感がありますよね。まるでスイーツのような。「俺はドリンクだけど、喉の渇きを潤すものではないぞ。むしろ喉をマッタリさせるからな。それが嫌ならハナから俺を求めるなんてことはやめときな」みたいな貫禄があります。何言ってんでしょうねすみません。
とにかく。そうなると、冷たいココアであっても温かいココアであっても、まずはミルクを使わないといけないわけです。ココア粉は、冷たいミルクだとなかなか溶けないんですよね。巷では、冷たい牛乳でもカンタンに溶かせるタイプのココアもありますけれど、私がよく飲むのは溶けにくいものです。
こちらです。
https://www.morinaga.co.jp/products/detail.php?id=PRD2020-07-0024
これ、お好きな方は居ますか。
もしこの記事をお読みの方の中にこれがお好きな方が居らっしゃったらお分かりかと思うのです。ピュアココアだと、ちょっと苦すぎる。よくあるココアだと、ちょっと甘すぎる。このカカオ70%くらいのものが、ちょうど良くて好きなんです。同じ理由で、チョコレートも、このくらいのカカオ量のものが好みです。えっ、お子様舌ですか?上等です。中途半端こそ私の人生の信条ですから。
で、このココアの粉は、冷たいミルクだとまぁ溶けない溶けない。もうダマがすごいわけです。おまけに、私がココアを飲みたいタイミングというのは、決まって朝なのですが、我が家の朝は、まぁ時間が無くて。子供をたたき起こして保育園や学校に送り出す準備をしつつ、家でする仕事の準備も始めたり、寝ぼけ眼になりながらも家族でご飯を食べたり、ZIPのマーシュ彩さんを観て目の保養に努めたり、となると、とてもゆっくりココアなんか飲んでいる暇が無いわけです。
本当なら、ミルクパンか何かでコトコトじっくり牛乳を温めて、ホカホカになったミルクでゆっくりとココアの粉を溶かして滑らかにしてゆく・・なんてことをやりたいところですよ。けど、やはりそんなことはしていられなくて。もう慌ただしくしちゃうわけです。我が家の朝は。これは未熟な私の性分なので恥ずかしいところではあるんですけど。
そうなると、私がいつもやる手法は、このどちらかでした。
前者の方は、完全にココアパウダーが溶け切ってから牛乳を混ぜるので、ダマは少ないです。
しかしデメリットとしては、ある程度はお湯を使っているので、私が望んでいるような「ミルクだけの濃厚感」は正直ありません。物足りなさがすごいわけです。「あれっ、居るよね。ミルクじゃないやつ居るよね・・」みたいな。
ミルクだけのココアは、100%果汁のフルーツジュースに近いものがあります。ちょっとでも100%ではないフルーツジュースって、なんとなく分かりませんか?私は何となく察するんですけど、少しでもお湯を使って作ったココアには、それに近しいものがあるような気がするんですよね。「ん?どうやら、コイツは混じりっけのねえもんとは言えねえなぁ」って。
後者の方は、濃厚感は満点です。ただ、牛乳を溶かしていくときに、いつもこぼれるんです。
私は耐熱用のマグカップに牛乳を入れて、レンジの「あたため」モード(自動モード)でホットミルクを作ります。私だけ飲むなら、そのマグカップにココア粉を入れれば済む話ですが、娘や妻も一緒にココアを飲みたがるので、ホットミルクを注ぎ分けるのです。そのときに、我が家のマグカップは、十中八九こぼれるんですよね。ツツツーッ、ポタポタポタッ・・て。
もうこれが朝のクソ忙しい時間(言葉遣い悪くてすみません)だと本当に厄介で。台所のシンク辺りでそれをやっているものですから、牛乳でビシャビシャなわけです。最初はテーブルで注いでいましたが、100発100中こぼれますので、やむなくシンクでやってます。シンクなら水浸しでも、テーブルほどダメージ無いので。でもそれをいちいち拭いている時間は無いですから、シンク周りは毎回牛乳だらけです。
おまけに、この方法だと、あちこちに注いでいるうちに牛乳がどんどん冷めていって、結果、ダマが結構できるんです。
あっ今更ですが、「ダマ」って言葉を当たり前のように使っていますけど、通じています?一般的な言葉だと勝手に思ってますけど。粉が溶け切らなくてカタマリになったものです。溶かす液体の温度が中途半端だと、これが山ほどできるんですよね。
しかもこのダマ、押しつぶして溶かそうとすると、結構ベタッとした感じになってしまうんです。ココア作っているはずが、スモールサイズのモグラたたきというか、幾つものダマを潰していくような作業が発生するわけです。そしてそれが終わった時にはマグカップの内側とかに、かなりべたっとしたココアペーストがこびりついているという。
おまけに哀しいことに、ダマを潰し切ったと思っても、飲み終えるくらいになって、マグカップの底面とかに居るんですよね、やつらが。「あれっ、僕らのこと気付きませんでした?もう飲み終わっちゃったみたいですけど。笑」みたいな顔してるダマたちが。腹立ちます。でも仕方ないのでダマのままスプーンですくって食べますよ。案の定、口の中でジャリジャリ言うんですけど。
そういうわけで、我が家で朝、優雅なココアタイムを落ち着いてとるには、一体どうしたらいいものか・・と結構、本気で思い悩んでいたのです。
しかし、先日、それを見事に解決するアイテムに出会ったのでした。
それは、こちらです。
iwaki(イワキ) 耐熱ガラス 計量カップ メジャーカップ 500ml 把手付き BTMC500T-R
計量カップです。しかもデカい。
これはレンジも使用可能な耐熱容器なので、まずホットミルクが作れるわけです。そしてデカい。前述のように、私以外に、最大で妻と娘の分のホットミルクも作らなくてはならないので、これだけ大きい容量が入るタイプは有難いんですよね。そして、極めつけ、一番のポイントは、注ぎ口です。
写真で確認できますかね?
ここです。
もう、これが有難いわけです。
幾ら、私の分→妻の分→娘の分→あっ、妻の分がちょっと少なかったからもう一回妻の分、と継ぎ足しても、まったくこぼれません。ピタッと液体が途切れます。キレが良いんです。どれくらいのキレの良さか。たとえるならキンキンに冷やしたアサヒスーパードライ。あるいは使い始めのSchickの5枚刃。あるいは二十代の頃の朝一番のトイレ。すみません不適切なたとえが一部ありました。
とにかく。抜群の液切れで、一滴たりともこぼれないわけです。あんなに牛乳でびしゃびしゃだったシンクが、これを使うようになってから全く汚れないんです。こんなに素晴らしい商品があったのかと。それはもう歓喜しました。今年一番の喜びでした。
あまりの嬉しさに、ココアを私一人分だけ作る場合には、もう直接この計量カップで飲みますからね。マグカップを使わずに。計量カップでホットミルクを作って、そこにカカオ70%ココアパウダーをぶちこむわけです。そして混ぜる。温めが足りないと、そりゃあやっぱり、多少のダマは出来ますよね。でも大丈夫。この計量カップは透明のガラスですから、どこにダマが出来ようと、私の目に捕獲できない敵はありません。クリアな視界です。狙いを定めて確実に仕留めます。そして混ぜる。飲む。最高ですよね。これぞ、濃厚なミルクココアってもんです。
いやぁまさか計量カップのメーカーも、そして仮に計量カップに知能が宿っていたとしたらそのカップ自身も、こんな使い方は想定していなかったでしょう。「あのー、これ、調味料とか食材の分量を量るためのものだから・・。ましてや、直接ドリンクする用の容器じゃないんだけど・・」って。
それでも、私にとっては、これはもう求めていたニーズにバチンとハマるものだったわけです。最高。控えめに言って最高。ヨロシク。
むちゃくちゃふざけた記事ですみません。そして計量カップメーカーの方々、お料理業界の各関係者方、お行儀が悪くてすみません。あまりにお気に入りのアイテムだったのでちょっと興奮しちゃいました。いつもはもう少し真面目な記事を書いています。多分。
そんなわけで、以上が「買って良かったなぁ」と最近思ったモノのご紹介でした。おしまい。
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