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ファングリーの1on1ってなにを話してるの?マネジメントのポイントを調査してみた!

ファングリースタッフの小山です!

皆さんはスタッフ同士のコミュニケーションにどれくらいの時間を使っていますか? 私は普段周囲のメンバーとあまり雑談することがなく、業務に関する話題を除けば、日によっては「おはようございます」「お疲れさまでした」しか発さないこともある気がします(……せ、せ、切ない)。業務で直接関わらないメンバーに対して話すきっかけを見つけるのは、意外に難しいものです。

さて、そんな私が声高に言うのも微妙なのは重々承知していますが、信頼の構築や業務の推進には「良いコミュニケーション」が欠かせません。中でも上司・部下間のコミュニケーションは、ユニット・部署・事業部などの業績や個人のエンゲージメントなどを左右する非常に重要な時間と言えます。上司は部下をマネジメントする上でリソース、スキル、キャリアプラン、人間関係など、さまざまな情報を把握しておかなければなりません。

そうした上司・部下の円滑なコミュニケーションに一役買ってくれるのが、「1on1ミーティング」です。上司と部下の1対1のぶつかり合い……とまではいきませんが、それぞれが持つ情報や意見を伝える絶好の機会であり、ファングリーでも育成やマネジメントのツールとして1on1を実施しています。

今回はそんな1on1について、スタッフたちの意見も交えながら紹介します!


ファングリーの1on1は、基本的に月1回実施!

そもそも1on1って?

「1on1」とは、部下のキャリアアップや成長を促すために行う1対1のミーティングです。「目標の達成状況・課題」「業務や今後のキャリアに関する悩み」「心身の健康状態」「プライベートに関すること」といったテーマについて上司は部下の話を聞き、必要に応じてフォローやアドバイスをします。週1回から月1回ほどのペースで、30分程度で行われるケースが多いようです。

ファングリーの1on1の実施状況

ファングリーでは、基本的に毎月1回以上、30分から60分程度の時間を設けて1on1を実施しています。写真のように対面(オフライン)で行うケースが多いようですが、リモートでコミュニケーションしている人たちもよく見かけます。

対面での1on1の様子

1on1の主な流れは、以下の通りです。

1.メンバー(部下)が「目標の達成状況」「業務上の課題や悩み」「上長へ伝えたいこと」などをシートに記入

2.上司は、記載が完了したシートを事前に確認

3.シートの記載内容に沿って1on1を実施

ファングリーでは期初に目標を立て、月次の1on1で進捗を確認しながら立てた目標を追い、半期末・年度末の振り返り面談でこれまでのアクションや成果を総括します。目標の達成に向けて必要なことなどを定期的に話し合えるので、しっかりと「個人の成長」と「企業の成長」につながる機会になるというわけです。

また、ファングリーでは、スタッフのモチベーションや心境を可視化するためエンゲージメントサーベイを導入しており、部署やユニットの管理者はサーベイの結果も1on1や日々のマネジメントに活用しています。

上長へアンケート!「1on1では部下のどんなところを見ている!? 」

せっかくなので、「1on1で部下のどんなところを見ているの?」といった素朴な疑問の数々を、管理職のメンバーにアンケートしてみました!

アンケートに回答してくれたのはこの方!

質問1
【毎月行う1on1ではどんなことを話していますか?また、期初に立てた目標に沿った話をする際、どのようなことを聞いていますか?】

椿さん
目標の進捗や先月のトピックス、どんなトラブルや成功体験があったかを聞いています。 特にトラブルについては把握をしておかないと対策が遅れたり、再度同じことが起きたりする可能性が高いので、できるだけ細かく聞くようにしています。

北桝さん
期初に設定した目標に対する進捗状況と、それをふまえた当月のアクションを確認しています。想定よりも進捗が良ければその理由を、逆にあまり進んでいなければその要因とリカバリープランを確認し、「じゃあ今月はこのように進めましょう」という話をします。

山田さん
「髪を切った」「日焼けした」などの変化があればそれをきっかけに日常や休日の話をします。目標関連の話をする場合は、目標に対しての進捗確認、うまくいっていないのであればその原因と打開策などについて話します。たまに、この目標を達成することで「なににつながるか」「なにができるようになるか」なども伝えますね。

自分はフルリモートで対面しながらのコミュニケーションが難しいため、毎日15分程度、あるいは週1回で30分など、細かく時間を区切って1on1をしているので、周りの方とは少し内容が違うかもしれません。

目標達成までの進捗や対応策を話す、といった点は共通していますね!また、沖縄の自宅からフルリモートで勤務している山田さんにとっては、1on1の時間は見た目の変化を感じたり、日常・休日の話をしたりする貴重な機会なのかもしれません。

質問2
【1on1でチェックしているポイントを、優先している順に3つ教えてください。】

椿さん
1 コンディション
2 本人の考え(課題や良かったこと)
3 目標の進捗状況

事実は事前に記入してもらったシートを見ればだいたいわかるので、本人の気持ち、感情がどういう状態にあるのかを優先して聞いています。

北桝さん
1 目標の進捗状況
2 トラブルやイレギュラー要因の有無
3 想定し得るリスク

メンバーのキャリアアップに関するコミュニケーションもしますが、どちらかと言えばリスクマネジメントに関する話が多いかもしれません。

山田さん
1 コンディション
2 リソース状況
3 悩みの有無

フルリモートで直接に顔を合わせる機会がなかなかないので、1on1で細かい部分まで把握しておきたいと思っています。

チェックしているポイントについては重なる部分もありますが、それぞれ少しずつ異なる点もありました。部署や扱っているプロジェクトの特性、メンバーの性格、働き方の違いなどによって、「上司がなにを重視して1on1を行うか」は変わるのかもしれません。

質問3
【1on1のマネジメントで気を付けていることは?】

椿さん
1つ目は、「気持ちを汲むが顔色はうかがわない」ことです。基本的には、「本人が望むキャリア」と「今のポジション」の2点で判断し、言うべきことは言うようにしています。もちろん、本人の考えも否定せずに、共感して「同じ場所に立つ」ことも意識していますよ!

2つ目は、話しやすい環境づくりとして「責めないこと(責めるような言い方をしないこと)」です。「なんで達成できなかったの?」ではなく、「どこが改善されると達成できそう?」「どこが要因だと思う?」といった対話を心がけています。また、最初から答えを教えるのではなく、答えに気付いてもらえるように会話を進めることも大事です。本人の中で「気付き」として糧にしてほしいですからね。

北桝さん
当月のアクションとして具体的になにをしたらいいか、反対になにをしなくてもいいのかを明らかにするために、二者間の認識をすり合わせています。

業務上ではさまざまな問題が発生しますが、わかりやすい大問題がある一方で、「これって問題なの?」というくらい微妙なもの、どう対処すべきか判断に迷うものもたくさんあるはずです。そういった各局面での判断を(ゆくゆくは)自身で正しくできるように、サポートすることが重要だと思っています。

山田さん
自分自身、あまり堅苦しいコミュニケーションが好きではないので、日常会話を挟みつつメンバーが気楽に話せる雰囲気を意識しています。また、1on1も基本リモートなので、表情などは特によく見るようにしていますね。

気を付けているポイントにそれぞれ細かな違いはあるものの、「より1on1を有意義なものにしよう」という想いが伝わってきますね。 「気持ちを汲むが顔色はうかがわない」という椿さんのコメントは名言だと思いました!

質問4
【1on1で、メンバーのスキルアップやキャリアアップなどに関する話をすることはありますか?ある場合、具体的にどういう話をする(した)のでしょうか?】

椿さん
めちゃくちゃありますし、実際に結構な時間を使っています。基本的な内容としては以下の3つです。

1.本人のポジションを整理する
「今の会社・組織の状況(課題など)」「その解決策」「より成長させる方法」を整理して、相手の状況や希望をふまえてどういうポジションを担ってほしいのかを伝えます。

2.そのポジションの将来性・可能性を説明する
そのポジションの将来性やどんな結果を生み出すかという可能性を伝えて、キャリアアップのイメージを一緒に固めていきます。

3.本人の意見、避けたいことや懸念を確認する
キャリアイメージの中で、本人が感じている不安などを聞いて解消していきます。キャリアアップを見据える上では不安も大きいと思うので、最初の段階で可能な限りそこを除きたいと思っています。

北桝さん
具体的にはちょっと答えづらいですね(笑)。本人が望む働き方や仕事に対する向き合い方(ワークライフバランス)は人それぞれなので、それを尊重しながら、スキルアップやキャリアアップに関するアドバイスもしています。

山田さん
たまにありますね。メンバーがこれまで経験したことがない業務を担当する際、「それができるようになったら、こんなことも任せられるようになる」といったように未来の話をすることもあります。

こちらの回答も内容に差はありますが、「相手の状況や希望をふまえて話をする」「キャリアの可能性・将来性を伝える」といった点は共通している気がします。一方的に役割を押し付けるのではなく、当人の考えに耳を傾け、可能性や展望といった前向きな話をしてくれるのはありがたいですね!

質問5
【理想とする1on1のあり方(もっとこうしたい!)があれば教えてください。】

椿さん
ざっくりいえば、「もっと正直に×もっと細かく」ですね。

・会社や上司が望むその人の役割
・本人が望むキャリアといつまでにそれを築くのかの期限(目標スケジュール)  
・自身のモチベーションはどこか、やっていて楽しいこと、したいこと  
・逆にやりたくないこと、不安なこと  

現状ではフワッとしていることも多いので、上記のようなポイントが明確になるとより細かくマネジメントできるかなと思います。

北桝さん
じっくり時間をかけて話すことは重要ですが、時期によっては忙しい業務の合間に1on1を実施するケースも多いので、そこにジレンマを感じることはありますね。それと、1on1の議題によってはメンバーが「すぐに答えがほしい」と思う内容もあると思っています。なので、メンバーが差し当たって「これからなにをしたらいいのか」を理解し、すぐに行動に移せるようにコミュニケーションできるのが理想的です。

山田さん
現状では「こうしたい」は特にないですね。理想としては、1時間くらいじっくり時間を取って対面で話ができれば良いとは思っていますが……。年2回ほど本社に出社する機会があるので、そのときはメンバー全員としっかりと対面でコミュニケーションしたいと思っています。

1on1の形式には正解がないだけに、「理想の1on1」についてはそれぞれ思うところがあるようです。マネージャーの葛藤が垣間見える回答でした……!

スタッフアンケート!「上長との1on1って実際どうなの!?」

せっかくなので「上長との1on1ってどんな感じですか!?」というアンケートも実施! 先ほどアンケートにお答えいただいた、椿さん、北桝さん、山田さんを上司に持つスタッフにもお話を聞いてみました。

アンケートに回答してくれたのはこの方!

質問1
【上長との1on1の雰囲気はどんな感じですか?】

竹本さん
めっちゃ高圧的 ……なわけがなく、とにかくフランクで穏やかな雰囲気です!(笑)

新森さん
かしこまった雰囲気ではなく、ラフに話を聞いてくれます。 北桝さんと1on1をするようになって1年以上経ちますが、最初の1on1のときはまだ入社3カ月目くらいでした。「会社の期待に応えられるかな」「自分の実力に幻滅されないかな」といった不安が大きく、とても緊張していましたね。ですが、北桝さんは今の自分に足りないことをはっきり伝えてくれるし、その伝え方に嫌味は一切なく、どうすれば改善できるかを一緒に考えてくれます。目標達成までの方向性も示してくれるので安心です!

宮川さん
私は週1で山田さんと1on1をしていますが、締めるところは締めつつも基本的にはいつもフランクな感じです。これは山田さんが沖縄に住んでいる方なので、沖縄の雰囲気がそうさせているのかもしれません!それもあって、前向きなコミュニケーションができていると感じています。

今回のアンケートでは、全員が気軽に話せているという点が共通していました! 自分の思っていることや不安などを話しやすい雰囲気で、1on1が行われていることがわかります。必要なことは伝えつつも、心情や状況に寄り添ってくれるのはありがたいですね!

質問2
【1on1を通して感じることはありますか?】

竹本さん
半期目標に対する進捗報告から、良い点や改善点などをその場で引き出していただき、今後に向けて前向きに1on1が終わるようまとめてくださっていると感じています! 話しやすくささいな相談もしやすいのでありがたいですね。いつもありがとうございます!

新森さん
自分の話を聞いてくれるのはもちろんですが、自分が抱える悩みや不安に対して一緒に解決策を考えてくれます。一方的ではなく、常に自分のことを気にかけてくださっていると感じていますね。 業務においては褒めてくださることも多く、モチベーションが上がるのもありがたいです。また同性ということもあり、プライベートのことを話しやすいのも助かっています。

宮川さん
山田さんは常に「体調はどうですか?」と気遣ってくれます。お互いに業務が忙しいことを把握しているので、週1回の1on1では共有事項をサクッと報告してパッと終わらせる、「タイパ」を意識した進行になることが多いですね。

新森さんや竹本さんの回答から、一方的に上司の話を聞くのではなく、しっかりと対話によって着地点を導いていく形式になっていることがわかります。全体的には「前向きに1on1が終わる」「モチベーションが上がる」など、プラスな気持ちになっているメンバーが多いと言えそうですね。宮川さんは週1でタイパを意識した1on1となっているようで、そのときの状況や人に合わせて1on1のあり方を変えていることも分かりました。

質問3
【あなたの考える1on1の臨み方や生かし方について教えてください!】

竹本さん
事前に1on1シートを記入しているので、自分の中でも振り返りできている状態がつくれています。前々月の振り返りもシート内に残しており、そこからの進捗なども合わせて振り返るようにしています。

新森さん
業務でやりにくかったこと、うまくいかなかったことなどがあった場合、事前にまとめて1on1で共有・相談しています。

また、業務以外の相談をする場としても活用していますね。今年4月から家庭の都合で勤務時間を少し早めたのですが、時差出勤をしたい旨は最初に北桝さんとの1on1で相談しました。ライフステージの変化に関する報告や長期休暇の相談なども1on1で伝えるようにしています。あらためて時間を取ってもらうのは申し訳ないので、1on1の最後にこのような相談や報告をしています!

宮川さん
私の場合、業務で忙しいときが多く、直接相談したいことはチャットで済ませることが多いです。ただ、毎週の1on1ではオンラインですが直接会話できるので、チャット上では伝わりづらいニュアンスや情報伝達を行う場として必要だと思っています。

事前に記入するシートの活用などによって振り返り内容や話したいことをまとめ、有意義な時間にできるよう臨んでいるようです! また、「あらためて時間を取ってもらうほどでは……」という話をついでにするのも、1on1の良い活用法かもしれません。

ファングリーの1on1は気軽に意見が伝えられる機会!

今回アンケートを採ったことで、私自身、管理職の方たちの考えや気遣い、1on1の重要性などについて再確認できた気がしました。毎週、毎月のように行っていると、慣れからルーティンのようになってしまいがちですが、しっかりと成長のための機会として生かしていきたいですね。

また、思っていることを気軽に話せる1on1が、ファングリーの働きやすさにつながっているのかもしれません!

ファングリー公式noteでは、これからもファングリー社内のイベントやカルチャー、働き方に関する記事を発信していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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