進化心理学から考えるホモサピエンス - 第7章〜最終章 〜 後編 〜
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ついに最後です。
前回までの記事で、本質的なことは書いたのでここからは、
さらっと書いていきます。
第7章
世の中は公正ではなく、政治的に正しくもない
人間のあらゆる行動の根底には、繁殖の成功という動機づけがある。
男性と女性の賃金格差は、あるが、
金を稼ぐことに強いモチベーションをもつ男女間では、有意な男女の賃金格差はない。(Kanazawa 2005b)
という事実があります。
男性は、競争心が強いから、女性より高い割合でお金を稼ごうとする人が多いだけであるということです。
おもしろい。
第8章
善きもの悪しきもの、醜悪なるもの
この章で、印象に残ったのは、
独身男性が海外旅行が嫌いで、独身女性が海外旅行が好きな理由
の話です。
男性は、
社会的、文化的な飾りで女性を引きつけなければならないからで、
女性は、
若さと肉体的魅力で男性を惹きつけるからであると言っています。
社会的ステータスというのは、
ある社会なり文化なりに固有のものが多いから、日本だと日本でしか通用しない。
それに対して、
女性の若さと肉体的魅力は、文化を超え普遍のものであります。
だから、独身男性は海外旅行が嫌いな人が多く、独身女性は海外旅行が好きな人が多いのだと言えます。
なるほど。。
最終章
いろいろなことがわかってきたけど、まだまだ人間には進化心理学では説明できないことがたくさんあるんだ。ということが書かれています。
今後のさらなる研究に期待という感じですね。
進化心理学から人間というものを考えると、
また違った視点で物事が見れて、おもしろいんじゃないかなと思いますし、
個人的にはめちゃくちゃおもしろいです。
人間は、
共同幻想の確立とテクノロジーの発展で、食物連鎖の頂点に達しましたが、
本質的にはいまだに動物なんですよね。
そんなことをこのブログを読んでいる人が感じてくれたら、嬉しいです。
では。
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はこれにて終了。
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