funasshi

バイオベンチャー勤務。 趣味は、読書。 庄内地方住み。 連絡先 0823kazuki2784@gmail.com

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  • 読書と映画と時々ぼやき

    読書や映画を観たレビュー、たまに他の事をつれづれなるままに書いていきます。

  • 温泉巡り in 東北

    巡った温泉の感想を書いていく。

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人間の性はなぜ奇妙に進化したのか 〜第4章 レビュー

この本は、 「銃、鉄、病原菌」で有名なジャレドダイヤモンドさんの作品です。 タイトルの通り、人間の性について書かれています。 当たり前だと思っている我々人類の性行動。 これを他の種の性行動と比較する事で、人類の性行動がいかに特殊であり、奇妙なものであるか、 またそれらの奇妙な特徴は何故そうなっていったのかということを進化論の観点からの考察がとても鋭くされていて 非常に興味深い本でした。 人間の性はなぜ奇妙に進化したのか http://amzn.to/2CXIM

    • カエルを食べてしまえ! ブライアン・トレーシー

      「カエルを食べてしまえ!」https://amzn.to/413tUaW この本よかった。うっすいビジネス書かと思いきや、ちゃんと良いこと書いてある。 「カエル」とは、あなたにとって最も難しく重要な仕事のこと。とかく後回しにしがちな厄介なカエルを見極めること。そしてそれを朝一番に「食べてしまう」、つまりやり遂げるためにどうしたらいいかが書かれている本です。 一番めんどくさくてパワーが要る仕事を朝やってしまえということ。優先順位をつける話と似ている。 朝起きてこう言うのだ

      • 燃えよ剣 司馬遼太郎

        言わずと知れた司馬遼太郎の名作 https://amzn.to/3uHWW3u 新撰組、副長土方歳三のお話。 ペリー来航をきっかけに変わりゆく時世の中、己の主義主張を最後まで貫き通した男の話。 最後は北海道で新政府軍にやられて死んでしまった。 逸話としては残るけど、血は残らなかった。後世に何を残すのか。思想か血か伝説か。 そんなお話。 昨日正解だったことが今日正解じゃなくなる。 昨日まで官軍だったのが、今日賊軍になる。 そんな時代を乱世と呼ぶんだろうけど、現代もそれに近

        • 人蕩し術 無能唱元 レビュー

          今回はこちら。 人蕩し術 無能唱元 https://amzn.to/3NIoJrw タイトルの通り人たらしになるための秘訣が書いてある本です。 この本において最も重要な考え方は、 「魅は与によって生じ、求によって滅す」 だと思います。 魅力は与えることによって増し、奪うことによって減るということです。 言われると当たり前のことのように聞こえますが、ハッとさせられました。 与えるものがないぞ。って思う人もいると思いますが、 お金がなくても与えられるものはたくさんあって、

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        人間の性はなぜ奇妙に進化したのか 〜第4章 レビュー

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          王城の護衛者 会津藩主 松平容保の物語

          会津藩には 代々語り継がれる 会津家訓15カ条というものがあった。 その最初に来るものは という徳川幕府への忠誠を末代まで誓うものである。 そうして、幕末に幕府側という沈みゆく泥舟に最後まで乗り続けた会津藩なのであるが、その最後の藩主松平容保のことを描いた小説が 「王城の護衛者」である。 以下、要約。 上記の家訓があることを前提に読むと、状況理解がより深まると思う。 日本の幕末、江戸幕府の終焉が迫る時代。多くの藩が西洋技術の導入や大政奉還を求める中、会津藩は旧幕府

          王城の護衛者 会津藩主 松平容保の物語

          「善と悪のパラドックス ーヒトの進化と〈自己家畜化〉の歴史」リチャードランガム著

          「善と悪のパラドックス ーヒトの進化と〈自己家畜化〉の歴史」 リチャードランガム(https://amzn.to/402rnM4) 読みました。 久しぶりに重厚な本を読んで、すごく脳が活発になったような気がする。 簡単にまとめていきます。 本書は、 人類の進化とそれにより人類がもつ攻撃性がどう変化したかについて考察がされている本です。 印象に残った部分を書いていきます。 まず外せないのが、ベリャーエフの家畜化実験 上手く説明できないので、chatGPT君に聞いてみました

          「善と悪のパラドックス ーヒトの進化と〈自己家畜化〉の歴史」リチャードランガム著

          ロボットカフェ、AI_SCAPE(川崎重工)体験記

          前から気になっていた ロボットカフェに遂に先日行ってきました。 https://ai-scape.jp/ 羽田イノベーションシティにある 川崎重工さんが運営するロボットカフェです。 とてもおもしろかったので、ロボットについての考察や感想について書いていこうと思います。 以下、メモ ロボットの動きとしては、上のyoutubeを見ていただきたい。 ミートソースのパスタを頼んだ。 パスタはレンチン。 レンジのボタンもロボット君が押してた。 ミートソースはパウチに入っていて

          ロボットカフェ、AI_SCAPE(川崎重工)体験記

          メタバースとWeb3

          昨日こちらの記事を書いたのですが、 併せて「メタバースとWeb3」も読みました。 メタバースとWeb3(https://amzn.to/38bUvuP) 本書で印象に残ったことが、3点ありました。 まず1つ目。 本書でも、世界2.0でも、 現実社会で試したいことを バーチャル空間で実証実験できるようになる と言っているところ。 現実社会では、 PDCAのサイクルを速く回すのがなかなか困難な物事について、 バーチャル空間なら高速でPDCAを回すことができると。 これは本

          メタバースとWeb3

          世界2.0 メタバースの歩き方と創り方

          久しぶりに。 「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」(https://amzn.to/3LBvEPu) を読んだので、メモ程度に書いていきます。 まずタイトルにもある、 メタバースの定義は何か? 「メタ(meta)」は「超越した」「高次の」という意味で、「バース」は「ユニバース(universe/宇宙)」を組み合わせた造語です。(メタ認知などにもこのメタという言葉は使いますね。) ひいては、 「相互交流できる三次元バーチャル空間」 と定義されることが多いようです。

          世界2.0 メタバースの歩き方と創り方

          我々は無資本で生産設備を持てる

          ドラッカー先生の 「ネクストソサイエティ」https://amzn.to/2ZOTxRf 読みました。 9.11の前の2000年前後に書かれた本で、未来予測をしています。(大体当たってた) その中で、 「知識労働者」が増えてくると言っています。 知識労働者にとって、 知識こそが生産設備であり、 インターネットが普及した現在では、ほぼ無資本でこの生産設備を手に入れられます。 つまり無資本で資本家になりうるのです。 無資本で資本家になるという圧倒的矛盾を含む文章ですが、本当

          我々は無資本で生産設備を持てる

          逆説を理解する 国盗り物語一 〜斎藤道三〜

          司馬遼太郎先生の 国盗り物語(https://amzn.to/3lUNVNH) を読み始めました。 まだ途中なのですが、 思うところがあったので、メモのような形で記事を書いていきます。 成り上がるために 油問屋の奈良屋の娘であるお万阿を口説きたいからこそ、 あえて口説かない。 奈良屋そのものを乗っ取るという大欲のために、 あえて奈良屋からの目先の報酬は受け取らず無欲なようにみせる。 など、 事を成すためには、この逆説を理解するのが大事なんだろうな。 と思いました。

          逆説を理解する 国盗り物語一 〜斎藤道三〜

          リーダーの仮面 〜「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法

          本書は、 組織の中で上に立つ人間、リーダーがどのように振る舞うと より部下の生産性、ひいては組織の生産性が高くなるのか ということが書かれた本です。 「リーダーの仮面」https://amzn.to/3lDY15G 著者は、安藤広大さんという方で、 株式会社識学の代表です。https://corp.shikigaku.jp/ ホームページを覗くと「識学」は、 やはり「生産性が高い組織運営を実現するため」の理論のようですね。 前置きはこのぐらいにして、中身に入っていきます

          リーダーの仮面 〜「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法

          太閤記 上 〜司馬遼太郎〜

          司馬遼太郎の太閤記の上を読んだ。https://amzn.to/38lhjoO 現在、下を読んでいるのだが この段階で一度振り返っておこうと思う。 振り返りと言っても、秀吉について深く語ったりはしない。 上で、最も印象に残った言葉 「智恵とは勇気があってはじめてひかるもの」 を少し深掘りしてみようと思う。 まず「智恵」の定義をコトバンクで調べてみた。(参照)(精選版 日本国語大辞典) ①仏語。 ②物事の道理をさとり、是非・善悪をわきまえる心のはたらき。物事の筋道を知り

          太閤記 上 〜司馬遼太郎〜

          良い戦略を練り上げて、人生を歩め「良い戦略 悪い戦略」

          「良い戦略 悪い戦略」https://amzn.to/3nYYTkV 本書は、 良い戦略はどんなもので、 逆に悪い戦略はどんなものかについて書いてある本です。 具体例が豊富で、読みやすかったです。 具体例の中身は、本書に任せるとして、 ここでは、エッセンスを抜き取った僕のメモを書いていきます。 正直、 エッセンスだけなら第5章までの第1部だけ読めば、 それで良いかなと感じました。 では、中身に入っていきます。 '''第1部  良い戦略、悪い戦略''' 第1章 良い

          良い戦略を練り上げて、人生を歩め「良い戦略 悪い戦略」

          「敗者のゲーム」、ざっくり感想

          「敗者のゲーム」https://amzn.to/2PYqfuG 市場平均利回りを上回る(=市場に勝つ)ことがきわめて難しくなったから、 投資するならインデックス投資で長期でやろうぜ。 ということが書かれている本です。 敗者のゲームにおいては、「負けないこと」が何より大切だよ。と言っています。 おそらく 効率的市場仮説に基づいているのかなと思いました。 効率的市場仮説っていうのは、現在の市場はすべての情報を折り込んでいてもっともらしい値段になっているはずだから、未来の価格を

          「敗者のゲーム」、ざっくり感想

          無知を自覚していないことこそが一番恐ろしい 〜知ってるつもり―無知の科学〜

          GW最終日、 「知ってるつもり―無知の科学」 https://amzn.to/3ul5tED を読みました。 本書は、 「人はなぜ、自らの理解度を過大評価してしまうのか?」 「それにも関わらず、私たちが高度な文明社会を営めるのはなぜか?」 について追究していく本です。 すごくおもしろかったので、備忘録の意味合いも兼ねてあらすじを書いていこうと思います。(ざっくりといくぜ。) かなり抽象度高めです。 序章 個人の無知と知識のコミュニティ 人間は自分が思っているより無知であ

          無知を自覚していないことこそが一番恐ろしい 〜知ってるつもり―無知の科学〜