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べらぼう 第8回「逆襲の『金々先生』」大河ドラマ紀行

第8回では
花の井の「瀬川」襲名で
蔦重の細見も爆売れ。

賑わうのはいいけれど
瀬川にも他の女郎にも負担が……。

でも、鱗形屋が戻ってきて
青本「金々先生」が大ヒット

瀬川の想いは
ちっとも重三には届かない……。
お稲荷さんの「バーーーーーカ!バカバカ!」炸裂

な、回でした。

ほんと、重三のべらぼうーー!


幼い時に蔦重が花の井あげた本はこちら
「塩売文太物語」
版元は鱗形屋

『塩売文太物語 2巻』,鱗形屋,寛延2刊. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2533276 (参照 2025-02-24)


『塩売文太物語 2巻』,鱗形屋,寛延2刊. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2533276 (参照 2025-02-24)


内容については、こちらのサイトが詳しいです。
国立国会図書館 国際子ども図書館のサイト
絵本ギャラリー 江戸絵本とジャポニズム に
このお話の音読もあります。



蔦重が瀬川(花の井)に贈ったのがこちらの本
「女重寳記」(おんなちょうほうき)
全5巻
作者は苗村丈伯 江戸時代前期 京都の作家さん
「男重寳記」もあるそうです。

『女重宝記』(東京学芸大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100408997
『女重宝記』(東京学芸大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100408997
『女重宝記』(東京学芸大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100408997




第8回「逆襲の『金々先生』」

江戸を目指す人にとっての名所 目黒不動尊


瀧泉寺(目黒不動尊) 【東京】

平安時代(808年)に開基。
日本三大不動の一つです。
(熊本の木原不動尊、千葉の成田不動尊)

JR目黒駅から徒歩20分
東急目黒線 不動前駅から徒歩15分


徳川家光が鷹狩でこの地を訪れた時に
いなくなった鷹が戻ってきたそうです。
そこから徳川家の保護をうけるようになったそう。


独鈷(とっこ)の滝 (目黒不動尊内) 【東京】

「独鈷」とは仏具の一つで
煩悩を打ち砕くと言われています。

慈覚大師が独鈷を投げたら
泉が湧き
一年中水が枯れない滝になったと言われているそうです。

東京の名湧水57選に選ばれています。

湧水は、23区内に16箇所あります。


独鈷と華皿文様で有名なのが
博多織です。


金々先生栄花夢(きんきんせんせいえいがのゆめ)

恋川春町 作

安永四年(1775)
鱗形屋から上下巻ででた
黄表紙

『金々先生榮花夢』(国文学研究資料館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/200015145


『金々先生榮花夢』(国文学研究資料館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/200015145

瀬川が鳥山検校に
読んだのこの冒頭ページでしたね。

文(ぶん)に曰く
浮世(ふせい)は夢の如し
歓びをを為(なす)事いくばくぞやと
誠に然り
金々先生の一生の栄華も
邯鄲(かんたん)のまくらの夢も
ともに粟粒(ぞくりゅう)一すひの如し
金々先生は何人ということを知らず

金々先生榮花夢

「邯鄲の枕の夢」は
唐の沈既済の小説『枕中記』(ちんちゅうき)の故事成語。
人の世の栄枯盛衰のはかなさをたとえています、

「粟粒一炊」(ぞくりゅういっすい)は
人の世界での繁栄は儚いということのたとえ。
こちらも『枕中記』が出典です。

『枕中記』は唐代伝奇小説


『金々先生榮花夢』(国文学研究資料館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/200015145

劇中ででてきた
目許頭巾(めばかりずきん)


『金々先生榮花夢』(国文学研究資料館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/200015145


せっかく作品が公開されているのに読めない。
くやしい。
くずし字が読めるようになりたいものです。

こちらのサイトは
解説など載っています。
文字起こし?してあるので
これならば、読めそう。
(理解できるかは、また別の話ですが)


江戸自慢三十六興 目黒不動餅花

歌川広重
歌川豊国

江戸を目指す人にとって
行ってみたい名所の一つだった目黒不動尊

広重,豊国『江戸自慢三十六興 目黒不動餅花』,平のや. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1305747 (参照 2025-02-24)


その他 自分で調べたこと

「目黒」「将軍(お殿様)」「鷹狩」といえば
落語「目黒のさんま」
を思い浮かべます。

お殿様は徳川家光だったり徳川吉宗だったり他のお殿様だったり
目黒に鷹狩に行ったとか、目黒不動参りに行ったとか
噺家さんによって違ってくるそうですが
近いですね。江戸時代の話ですし。

さんまを食べたのが
茶屋だったり農家の家だったりします。
モデルになったかもしれない
茶屋の絵が残っています。
徳川家光が鷹狩の際によった茶屋とのこと。

広重『名所江戸百景 目黒爺々が茶屋』. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1303290 (参照 2025-02-24)


目黒不動尊のホームページをみて
知ったのが
青木昆陽のお墓があるとのこと。

江戸時代
さつまいもを試験栽培し成功させた人。

千葉県千葉市に
「青木昆陽甘藷試作地」があります。


画像引用元

大英博物館
https://www.britishmuseum.org/
各サイトの利用条件にそって
画像データを使用しています。


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