これまでnoteにおいて計7回にわたって、茨城県内に伝承する昔話や言い伝えを連載してきましたが、今回はマガジンの形で全7回の連載をまとめてみました。
なお、今回は、さらに付録の…
¥850
- 運営しているクリエイター
記事一覧
「茨城県に伝わる民話 第6回」(「西蓮寺ばあさん」「賀毘礼(かびれ)の峰」「石を枕に寝た親鸞」「天狗の相撲」「真弓山の寒水石」)
むかしむかし、今の茨城県行方市塔ケ崎の大きな屋敷に、50人の召使いと数十頭の馬を持つ長者が住んでいました。ある年のこと、八幡太郎義家が欧州征伐の途中、鹿島神宮参拝のため、霞ケ浦を渡っていましたが、高須崎(旧:茨城県玉造町)に吹き寄せられ助かりました。 義家は長者のいることを知り、多くの兵を連れてしばらくの間、厄介になることにしました。義家の兵は1万とも5万とも言われていました。 「奥州へ下る途中だが、しばし世話になりたい」 「さぞお疲れでしょう。どうぞごゆっくり、
¥200