高校2年生必読の一冊
こんにちは!
年間100冊の本を読んでいるフミカです。
高校2年生は一番時間があって、少し落ち着いた頃。
刺激も欲しいけど、新しい知見も欲しい。
そんなあなたが読むべき一冊を紹介するよ!
今日紹介するのは、「夜と霧」
人類はありえない失敗を何度も繰り返してきたんだ。
人類の歴史の一つは、ナチスドイツによるユダヤ人大量虐殺だね。
多くのユダヤ人が人種を理由に虐殺された歴史があるんだ。
それは100年も前の話じゃない。
数十年前の話なんだ。
この夜と霧という本は、アウシュビッツ収容所を生き延びた精神科医 V・E・フランクが書いた本。
そこでは何がおこわれていたのか、そして極限の人間はどのようになるのか。
そんなことを知れる本なんだ。
目を背けたくなるかもしれなけど、17歳のあなたの人生にとっても大切な本だ。
彼はこのように語る。
必要なのは、生きる意味についての問いを百八十度方向転換することだ。わたしたちが生きることから何を期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちから何を期待しているかが問題なのだ、ということを学び、絶望している人間に伝えねばならない。哲学用語を使えば、コペルニクス的転回が必要なのであり、もういいかげん、生きることの意味を問うことをやめ、わたしたち自身が問いの前に立っていることを思い知るべきなのだ。生きる日々、そして時々刻々、問いかけてくる。わたしはその問いに答えを迫られている。考え込んだり言辞を弄することによってではなく、ひとえに行動によって、適切な態度によって、正しい答えは出される。生きるとはつまり、生きることの問に正しく答える義務、生きることが各人に課す課題を果たす義務、時々刻々の要請を充たす義務を引き受けることにほかならない。(頁129-130)
夜と霧. ヴィクトール・E・フランク, 池田香代子訳
彼は人生とは問うものではない。
人生がわたしを問うているのだというんだよね。
これから始まる人生を意味あるものにしたいと思うかもしれない。
しかし、人生こそが、お前に意味があるのか。と問うているんだ。
そして、それに答え続けていくことが人生だという。
ある人は、人生の意味は人生を使って探すものだっていうのかもしれないけど、それは賢い使い方じゃない。
見つからなくても、人生は返ってこないからね。
人生は意味を見つけて歩むものなんだ。
それがなんなのか。
この本はきっとヒントを与えてくれるよ。
ボクらはV・E・フランクが経験した人生を経験することはできない。
でも、本を読むことによって追体験ができるんだ。
日々の生活は何も変わらないけど、本一冊が変えてくれるよ。
ぜひ読んだら感想を聞かせてね。
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