行動変容に最適なタイミングとは?
アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より
行動変容っていろんな場面で必要になりますね。
・生活習慣病を改善
・セルフエクサイズの定着
・ダイエット
いままで当たり前にやってきたことを変えるということの難しさを痛感したことがある人は、多いんじゃないでしょうか。。。
行動変容って簡単じゃない!
・自律神経の乱れを改善していくため
・アレルギー症状を改善させていくため
上の二つにとっても、行動変容が必要不可欠な場合が多いです。
行動変容がとても難しいことを自分自身の経験から分かっていても
セラピストは患者さんに簡単に行動変容を求めてしまっていることがあるのではないでしょうか…
僕自身も「今、このクライアントさんにこの行動変容をお願いするタイミングではなかったなぁ」と後から反省することがあります。
行動変容を促すタイミングが重要
行動変容を促すタイミングを間違えるとクライアントとの信頼を崩してしまう場合もあります。
タイミングがとっても大事!
行動変容を促す最適なタイミングを知るには、「障害受容の5段階」を参考にしても良いなぁと感じています。
障害受容の5段階
①ショック期:自分自身に何が起こったか理解できない状態
②否認期:自分の障害から、目を背けて認めようとしない時期
③混乱期:「怒り」・「悲しみ」・「抑うつ」などが現れる時期
④解決への努力期:様々な事をきっかけにし、病気や障害に負けずに生きようと努力する時期
⑤受容期:自分の障害をポジティブに前向きに捉えられるようになる時期
病院で入院患者さん(特に脳梗塞などの中枢疾患の患者さんの場合)に理学療法している時には、この障害受容の段階を強く意識していたと感じています。
混乱期にたくさんの情報を伝えてしまって、余計に混乱させてしまったり、怒らせてしまったりしたこともありますねぇ苦笑。
病院勤務時代は、自分と患者さんの繋がりだけではなく、看護師さんやドクターからの情報にも助けてもらって、担当患者さんの障害受容がどの段階であるかを見分けることができていたと思います🍀
今現在、クライアントさんと通院(外来)という形で関わらせてもらっています。
関わる時間が限られていて、他職種やご家族からの情報も少ない状況ですね。
このような状況だからこそ、障害受容の段階を見極めることが本当に大切ですね。
いろんな段階の方がいらっしゃいます。
症状の改善に必要不可欠だからといって、初めから行動変容を促すことしてしまうと信頼関係が全く作られずに終わってしまいます。
行動変容を促す最適なタイミング
①ショック期:自分自身に何が起こったか理解できない状態
②否認期:自分の障害から、目を背けて認めようとしない時期
③混乱期:「怒り」・「悲しみ」・「抑うつ」などが現れる時期
④解決への努力期:様々な事をきっかけにし、病気や障害に負けずに生きようと努力する時期
⑤受容期:自分の障害をポジティブに前向きに捉えられるようになる時期
この区分でいったら、④・⑤ですよね。
自律神経の乱れやアレルギー症状で辛い思いをしている私のクライアントさんの中には、症状悪化につながる普段の習慣に気がついていないことも少なくありません。
まずは、その習慣に気が付くことが必要です。症状悪化の習慣(癖)に気がついていないのに行動変容はできないですよねww。
行動変容前の具体的な流れ
① 症状悪化の原因(習慣や癖)をセラピストがクライアントに伝える
② ①の内容をクライアントが自身の体を通して実感する
✅ここがほんと大事ですね!自分の体で感じること!
③ 習慣や癖を修正することが自分自身で必要だと思い始める
✅このタイミングで行動変容を促す!
当たり前のようでいて、このタイミングを間違っている場合が多いのではないでしょうか?
今一度、目の前のクライアントの心の状態を把握してみることから確認してみてください。
確認すべきポイント
・クライアントの心の状態を本当に把握できているかどうか
・私たちセラピストの言葉は、現状において適切かどうか
・言葉を受け入れてもらうには、どのような工夫が必要なのか
・行動変容を促す声かけの最適なタイミングかどうか
この辺りをぜひ、確認してみてくださいね。
自戒の念を込めてww
最後までお読みいただきありがとうございました🍀
アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏より
日本アレルギーリハビリテーション協会
アレルコア
福のしま研究会
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アレルギーや自律神経に対するリハビリテーションの講習会情報につきましては、以下のHPをご覧ください。
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【今後の研修会予定】
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【アレリハアーカイブ研修】
①『ポリヴェーガル理論と理学療法』
②『アレルギーと自律神経』 〜つながりと症状変化〜
③『自律神経の整え方』〜注意すべき生活習慣〜
④『頭痛の生理学と対策』
講師: 理学療法士 及川文宏
動画公開期間:11月20日(月)10:00〜12月29日(金)22:00 まで
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『リハビリテーション栄養学』
〜高齢者の筋力強化戦略〜
日時 12月14日(木) 20:00~21:30
会場 zoom(オンライン)
講師 管理栄養士 和田 宵湖
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自律神経セラピストBasicコース
【アーカイブ配信全9講座】
全9回講座(90分 × 9回)
①-1「概論:自律神経の解剖生理学」
①-2「自律神経を変化させる要因」
①-3「ストレスと自律神経」
動画公開期間:2023年11月23日〜2024年 1月8日
②-1「血流(血管)と自律神経」
②-2「内臓と自律神経」
②-3「睡眠と自律神経」
動画公開期間:2024年1月17日〜2024年 3月3日
③-1「神経・筋膜の機能解剖」
③-2「排便の運動学」
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動画公開期間:2024年3月13日〜2024年4月28日
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