全ての土台、胃腸について
こんにちは。
養生相談でも割と多いのが、胃腸が弱いことが諸症状の原因という方。
私自身もそうなので良くわかるのですが、、
というわけで、今日は胃腸についてお話ししようと思います。
胃腸は全ての土台である
そもそも胃腸とは。
中医学的には脾(ひ)といい、主に消化吸収を司る臓器。
食べたものをエネルギーや栄養に変えて体に送り出している場所です。
胃とまとめて脾胃(ひい)ともいいます。
細かく話すと脾と胃は働きが違うのですが、ここではざっくりとまとめて胃腸≒脾、として書いていきます。
人間は食べなければ生きていけません。
食べ物をしっかり消化吸収してエネルギーや栄養に作り変えることで、初めて体を作り動かすことができる。
栄養学的にもブドウ糖やタンパク質、ミネラルなどを主に食事からとり、体内で細かく分解していき、それらを材料としてATPといったエネルギーや組織や細胞を作り出しています。
中医学的には脾がそういった働きを担っているとされています。
食べても脾が弱って消化吸収がうまくできなければ、エネルギーを作れず、体を動かすことはできません。
だからこそ、胃腸≒脾は生きるための土台といえるのです。
めちゃ大事なところ!!
なのに、気に留めていない人も多いところな気がします。
日本人はもともと胃腸が弱い
日本人は胃腸が弱い人が多い、というのはなんとなく聞いたことがあるでしょうか。
胃腸≒脾は湿気が嫌いで、湿度が高いとうまく働けません。
日本は四方を海に囲まれており、湿度が高い国。常に胃腸は外からのジメジメ湿気にさらされやすいんです。
梅雨時期に食欲が落ちる、体が重だるい、というのは胃腸が湿気にやられて働けなくなってしまっている状態なんですよね。
そして、冷たい飲み物も多い。
カフェでも、レストランでも、だいたい必ず氷入りの水が出てきますよね。
それによって胃腸が冷えてしまって機能が落ちてしまう。
これも一つの胃腸が弱い原因になっていると思います。
いつでもどこでも氷入りの水ですもの。
他にも、水の飲み過ぎ、甘いもの、脂っこいものの食べ過ぎ、夜遅い食事、などなど胃腸を弱らせる原因は色々あります。
胃腸とメンタルの関係
日本人は穏やかで真面目で勤勉、メンタルやや弱、っていうイメージもありますよね。
もちろん傾向としてなので、全員ではないですが。
人に気を遣い、人にどう思われてるかつい気になってしまう。気疲れしやすい。真面目。クヨクヨ悩みがち。
そんな人は、胃腸が弱い可能性大だったりします。
(もれなく私もそうです。笑)
陰陽五行説では各臓器に対応する感情も決まっており、脾は「思う、憂う」が当たります。
胃腸の調子が悪くなると、思い詰めてしまったり
逆もまた然りで、考えすぎで胃腸の調子が悪くなってしまうのです。
よく、悩んでいることがあると食欲が落ちてしまうことってありますよね。
どうしよう、、ってクヨクヨしがちな人は結構お腹も弱いです。まさに”脾弱(ひよわ)”。
逆にお腹が強い人って、ちょっとやそっとのことではダメージ受けないし自分は自分、他人は関係なくない?っていう強い人が多い気がしますが、皆さんの周りはどうでしょうか。
長くなりそうなので、メンタルと胃腸の関係についてはもう少し深めて書きたいと思います。
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