マシン&科学オタクのワイナリー
こんにちは。
フミです🍇
オーストラリアのワイナリーで醸造をして回っていて、
本当に感じることが、つくり手によるスタイルの差。
現在滞在している、タスマニアのワイナリーは、
醸造長が元エンジニア。
ワイナリーを案内してもらった初日から、
見たことのないマシンやタンクの管理システム、
使いやすく整備されている室内に感動の連続でした。
いまだに全く使いこなせないものの、
興味の湧いたところから色々質問を投げかけて、
その答えがいちいちおもしろくてたまらない。
触媒、緩衝液、日本語でも馴染みない単語が飛び交う。
英語も化学ももっと得意なら、楽しいだろうに!
日本ではナチュラルワインが流行だと思います。
亜硫酸を極力添加しないとか、
野生酵母しか使わないとか、有機栽培とか、
明確な決まりはないけれど、
できるだけ人の手が介入していないようなワイン。
そういうワイナリーもお邪魔していた時があります。
こちらのワイナリーは全く違う系統と言えると思います。
添加物まみれという意味では全くありません。
現代にある便利な物は活用して、
科学のチカラで検査できるものはきっちり検査して、
必要なものは過不足なく入れることで、
作りたい味わいにできるだけブレなく当てていく。
欠陥臭のリスクはできるだけ下げていく。
人間が持つだけの知恵を使ってつくる、
おいしいワインを目指していると感じています。
実際のところ、ワイナリーの畑は無農薬。
オーガニック認証には時間もお金もかかるので、
まだ取得には至っていないようですが。
わたしが、好きなワインが決められないのは、
やはりその哲学が、どなたも面白いから。
ぶどうが美味しくないとおいしいワインは作れない。
そこは共通していて、ただ哲学やアプローチが違う。
とあるワイン生産者と話す機会があった時のこと。
日本のワイン消費者は、製法や品種個性など、
裏側まで興味を持つ人が多いと聞いたことがあります。
「なるほど!」と感動ポイントが多いこのワイナリー、
きっとじっくり話を聞いているうちに
ファンになってしまう日本人ワインラバー、
直感ですが、結構いるのでは❣️と思っています。
さて、具体的な様子をお伝えしていきたいです。
このほかにも、キャプションが書けないくらい
なんの機械なのかわからない機械が大量に。
そのほかにも、便利〜!と叫びたい時がたくさん。
シャワーホースがきちんと必要な場所にあったり、
そのホースが掛けておけるフックが全部にあったり、
ワイナリーの少しの傾斜が汚れを溝に運んでくれ、
さらにその溝がきちんと流れるので臭くならない。
いま、醸造期は終わりに差し掛かっていて、
醸造長はボトリングマシーンの整備に夢中です。
一通り終われば自分のボートをワイナリーに持ち込み、
メンテナンスするのが楽しみだそう。
先日、「マシン、大好き!」って言われたので、
被せ気味に、「知ってる!!」って言っときました。
子どもの頃から、機械が大好きで仕方なかったそう。
ワインづくりは自分の好きなものが詰まった天職、
そう生き生き話す醸造長、超サイコーです。
ワインづくりって機械や科学に頼ることがとても多く、
科学に強い、なんでも自分で直せるって、
間違いなく強いんですよね。
それでいて、ワインが好き、食べ物が好き。
うーん、側から見ていても、彼の天職です。
大好きなワインを、大好きな科学とメカでつくる。
次はこんなことしたい、ってワクワクしている姿、
やっぱり応援したい!力になりたい!って思います。
気になる方、ワインこちらから👇
ピノ・ノワール売り切れてしまっているみたいです🥲
わたしが激推ししてるのはスパークリングと
ピノグリなのですが、その二つは日本未上陸…。
いつか日本でも売り出してくれますように!
タスマニアにいらっしゃる方がもし!いれば、
バスで1本なので、ぜひお立ち寄りいただいて、
セラードアでひとしきり飲んで、
レストランでお腹いっぱいになってください✨
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